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-ハジマリノヒ-

 思春期…と言う時期がある。人なら誰しもが経験し通過してくる時期、勉強の悩み将来の悩み性の悩みその他諸々の悩みを抱え、身悶え、のたうち、煩悶する時期である。通常は中学から高校にかけて、人によって差異は生ずるモノの、大概は第二次性徴に伴って出て来ることが多い。中には生涯思春期な人も居るかも知れないが、そんな規格外品のことは無視するとしよう。
 兎にも角にも第二次性徴に伴ってやってくる思春期、様々な悩みはあれど、詰まるところ『春を思う時期』、要は
『ヤりたい盛り』

である。<勿論厳密にはそうではない或いは『想春期』とでも言った方が正しいのかも知れない。悶々とした欲求に苦しみ、また大人へと変化していく自分に対する悩みや戸惑いを抱える時期であり、それを通常は部活や勉学に打ち込むことで昇華させる。

 つまりは無意識化の性衝動という、社会通念的にもまた自己の倫理観念に置いても受容されにくい欲求が、別方向の行動、本来の対象ではない別方向の行動に向かうことで解消される(誤魔化される)という代償(置換)行為、さらにその内容が社会的に受容されやすい高次元の対象として、部活に打ち込んだり勉学に専念する、そうすることによって或は勝利を勝ち取る、或は成績を上げる、そうした結果を得ることで生じる満足感により無意識下で生じた性衝動にも充足感を与えるという所謂一つの防衛機制である。本来ならば学生たる者はその衝動を代償や昇華という防衛機制により抑制することで自らをコントロールする術を知り以後の文化活動に生かす、或いはその為の集団活動の中での自己の位置確認とでも言うべき役割を担う学生時代なのであるが、最近の性衝動まっしぐら的コギャル風性行動を見ているとそうした問題が生じるのもコレすなわち思春期特有の無意識下の性衝動の起こりが早く、その時点での社会通念や自己倫理観が発達しきっていない、もしくはそうした社会通念や自己の倫理観の発達のための下地となるべき社会の受け皿と言ったもの、言い換えれば大人達の社会通念が既に昇華や代償よりもさらに安易な適応機制、合理化や投射、攻撃に向かってしまっているのではないかと思われることからも、やはりそうした社会教育の基盤が緩んできたとしか思われずより強力な下地の必要が生じるのではないかと思われるわけである。とは言えコレばかりはしかし学校教育でどうなるものでないことは明らかでありどうしても社会全体、またその構成する個々人の意識の高さが必須となって来るところではある、されどもその下地とでもなるべき社会がいまだに買春行為を平然と行っているという意識の低さではコレまたどうしようもない事態であり、こうなったらもう胎教の頃から社会通念や道徳観念を植え付けるしかないのかというある種世紀末的観念も生まれてこようというものであるがさりながらまたその行為の倫理的意味となれば様々に議論を呼ぶことでありその問題性の指摘云々(以下省略)
 
 さて。まーとにかくヤりたい盛りの思春期、人は必ずこうした時期を経てくる。もしそんな時期は無かったなんてヤツが居たら、そいつは余程モテたか、余程枯れてたかのどちらかである。そんな規格外品のこともやっぱり無視しよう。

 さて、そんな思春期、規格品バリバリのワタシは『ヤりたい盛り』…とまでは行かないんだが、まーそれなりに興味は持ってたわけ。とは言えちと枯れてたワタシは思春期も早く、小学校の頃から既に兆候は見えていたとかいなかったとか。ただ、中学時代は部活とアニメに打ち込んでいたので前記の様な適応機制のシステムが正常に働いていた。でも、高校の時は部活は中途でやめてしまったし、それほど勉学に懸命な学生でもなかったから…ま、それなりに悶々とした日々を過ごしていたってのは事実。



98まるち
 そんなある日。小学校からの付き合いがあった友人が、バイトを始めた。何で…?と思っていたら、程なくパソコン(98Multi)とプレイステーション買いやがった。で、そいつの部屋に遊びに行ってみると、プレイステーションもある、パソコンもある、さらにソフトはエ○ゲー三昧。昇華の必要が無くなった。もー入り浸り。とは言え邪魔は存在する。友人、テメーだ。心おきなく三昧出来ないじゃないか。コレは要る。うちにも新しいパソコンが要るぞ!!!!(勿論PC-98)

 幸いなことに、うちの初代のパソコン(9801M2)は壊れてる。今が買い時…で、親に買わせた(笑)。<既にこの辺でかなり間違っている で、買ったのが『PC-9821Xp/C8W』。本体価格19.8000円。ディスプレイは別で購入した。さて、コレで早速三昧…って、ソフトがありません。友人よレンタルプリーズ。で、借りたはイイが、XシリーズにはFM音源はない…音聴けません(笑)。さすがにFM音源ボード買う気は起きず、結局そのまんま、Windows3.1なぞいじりつつ、付属のゲームなぞしつつ(やはりコレ)、まぁパソコンの勉強なんぞをやる時期が続いた。でもその内、世の中は受験シーズンへと移行、ワタシも受験生として勉強に打ち込む時期に入り、友人の家での『三昧生活』も一旦終わりを迎えた。



 程なく大学にも合格し、一人暮らしを始めるiMc…『一人暮らし』、この制約も小言も存在しない『究極の三昧生活』の中で、彼は何を見るのか!!


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