キュランダ高原鉄道〜スカイレールの旅

 この日の朝は、すぐ横にあるソフィティルリーフ・カジノまで足を伸ばしてみた。このホテルはカジノがある為か、エンターテインメント性の強い作りになっていたと感じた。オレ個人としてはインターナショナルの雰囲気の方が好きだ。
 レストランは開店と同時に入った。このレストランで感動したのは味噌汁。具までセルフサービス!!(*1)…というかインターナショナルでは味噌汁は飲めなかったのだ。スチームライスではあるもののご飯もある。この日の朝食は卵かけご飯と味噌汁決定。日本人のシアワセをしばし楽しむ。オーストラリアは日本食を持ち込むことは出来ないが、日本人観光客が多いのでサービスはちゃんと用意されており心配する必要がない。


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(*1)

 今回のメインツアーであるキュランダ高原鉄道ツアーは、ケアンズの西方にある高原の街キュランダと、そこへの道程を楽しむもの。行きは「世界の車窓から」でも取り上げられたことのある高原鉄道で行く。およそ1時間半をかけ熱帯雨林の山肌を縫うように走り、車窓からの眺めを楽しむ鉄道である。沿線には海抜328mにあるバロン・フォールズがあり、その他にも数々の景観が観光客の目を楽しませてくれる。説明終了。…ダメ?

 ホテルからバスに乗り込み、フレッシュウォーター駅まで移動。バスが満員になるほどの盛況ぶりで、この日だけでも3台のバスが出ているとのことだった。どうも、我々の乗ったバスだけが少し時間に遅れているらしく微妙な緊張感がガイドさんと運転手の間に流れている。駅に着いたら、脇目も触れず電車に乗り込んでくれ…と言われる。トイレは!?との質問に「我慢してください」とのこと、いきなりテンパってますがなこのツアー(笑)。
 駅に着いたら、1分もしない内に電車がやってきた。青い機関車(*2)に引っぱられて、14両の客車がえっちらおっちら到着。我々は14両目の車両だった。木製の暖かみのある客車に心躍る。ワクワクしながら14両目まで進むが…

 え〜と、もうホームが無いんですけど。

 駅のホーム、13両目までしかない。14両目はちょうどホームからその体一つ分出っ張っている。…もしかしてこれ、後付けしませんでした…?結局地面から直接登る羽目に、うおおお、階段が高い…
 何とか乗り込み、席に座り始める。キュランダ高原鉄道の客車は、四人掛けの席が向かい合わせになっているボックスを1単位として仕切られている。したがって、一つのボックスには8人までが乗れることになるのだが、今回の旅行は両家合わせて9人。しかも基本的に両家とも比較的「デカイ」のが揃っている。女性陣は5名中3名までが160cmオーバー、男性陣に至っては4名中3名までがほぼ180cm(横もかなり…)、つまり「日本人規格から離れている」家族なのである。その事情を知ってか知らずか(そりゃ知らんだろうが)、バスの時点でガイドの方から「何とか9名で座っていただけませんか」と言われていた。無理矢理入ってみる。詰め込んでみる。収めてみる。

 … 身 動 き 取 れ ま せ ん が 。

 さすがに、人数確認をしに来たガイドもこの惨状を目の当たりにしてようやく理解したのか、他の客車に座れるスペースを見つけてきてくれた。2人がそちらに移動して事なきを得る。それでも狭かった…と言うのは、両家の名誉のためにも決して口に出してはイケナイ。


 高原鉄道はとても気持ちが良かった。窓からさわやかな風が吹き込んで来て、冷房のない客車ながらもそう暑くてたまらないと言うこともなく、また最後尾の車両だけに、カーブなどに差し掛かった時には前方車両から機関車までが視界に飛び込み(*3)、窓からの自然の景観のみならず、鉄道そのものを楽しめた。
 この高原鉄道は、その行程中に幾つかのビューポイントを持ち、そこに差し掛かるとスピードを落としてくれるのでゆっくりと景色を楽しむことが出来る。車窓からはケアンズの街並みや、その向こう側に広がるコーラルシー・一日目に期せずして修行体験をしたグリーン島などを臨むことが出来た(*4)。ストーニー・クリーク渓谷という非常に大きな鉄橋の掛かっている場所では、写真撮影の為にかなりの微速状態で進んだ。滝がすぐ傍にあり、手を伸ばせばすぐ届きそうな場所に水の流れがあった(*5)。すぐ眼下にはバロンフォールズから連なるバロン川と、その川が刻んだバロン渓谷を眺めつつ、紺碧の空と遠くに広がる海の美しさ、そして熱帯雨林の緑を存分に満喫した。
 このバロン川、ラフティングのポイントとしてもかなり有名で、年間を通じて多くの人がアウトドアスポーツを楽しむらしい。またこの頃からケアンズは雨期に入り始めるので、水量の増えた川はよりスリリングな川下りが楽しめるのだとか。そうか〜、ラフティングくらいは入れておくんだったかな…と少し後悔。家族は今日、このキュランダ鉄道に乗ったら、明日は帰るだけなのだ。もう少し余裕を見たツアーにして、ラフティングクライしてみても良かったのかも…と思い始めたその時、ガイドさんが一言。


「いや〜、でもあのバロン川、ワニが住んでて、時々被害者も出るんですよねアッハッハ。」


…良かったよこのツアー内容で。
ていうかオージー達、キミらなんかワカランがチャレンジャー過ぎ。ワニ出る川で何でラフティングよ。そんなスリルは求めてないわい。そう、オーストラリアの川には全てでは無いがワニが居るのだ。眼下に見える川は物静かで陽光を反射しながら煌めきつつ流れていく、とてもその流れのどこかにワニが居るとは思えないのだが、今でもワニ達はラフティング客達がボートからこぼれ落ちるのを虎視眈々と待っているのだ、きっと。

 途中、バロンフォールズ(滝)(*6)の近くのバロン駅で一旦停車し、小休憩を取る。このバロンフォールズが鉄道の全行程中もっとも壮大な景観を楽しめる…らしいのだが、時期が少し良くなかった。乾季から雨季に変わる真っ最中だったため、少ししか水が流れていない。それでも日本人の目からすれば、「お〜滝だ滝だ〜〜〜」と喜んで記念写真を撮ったりしたのだが、帰ってからガイドブックを見たらレベルの違う滝…それこそ、ナイアガラもかくや、と言わんばかりの豪勢な滝であることを知り、ちょっと残念に感じた。ただし、本格的な雨期にケアンズを訪れる場合、今回の我々の様に日程中のほとんどが晴れると言うことはない(1月に入ると12月の3倍以上の雨になる)ので、あんまりオススメは出来ないところだろう。

 そうこうしている内に、列車はキュランダ駅(*7)に滑り込んだ。





(*2)


(*3)

(*4)

(*5)


(*6)

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 キュランダ駅に到着したら、まずはテーマパークの様なものであるレインフォレステーションに移動、まず体験したのは「アーミーダック(*8)」と呼ばれる水陸両用車での熱帯雨林体験だった。このアーミーダック、写真をご覧になれば分かっていただけると思うが非常に「ゴツい」。何だか装甲車の様にすら感じる。アーミーと言うからには、軍と関係があるのだろうか?…あんまり無さそうな気もしないではないが、もしかしたら元々は軍の装備だったのかも知れない。とにかくドコでも走るし水の中だってへっちゃら(*9)。このアーミーダックに乗るツアーはとても面白かった。

 熱帯雨林には数え切れないほどの種類の植物が生い茂っていた(*10)。非常に背の高いものから低いもの、大きなものから小さなもの…中には親木に寄生して絞め殺してしまうもの、非常に成長が遅く、数m程度の大きさで数百年生きているもの、木の上の方に寄生してバスケットの様な幹を形成し、そこに落ちてきた落ち葉などを養分としている寄生樹などもあった(*11)。名前の付け方も面白く、棘があって引っかかってしまう蔦などは「Wait a while(ちょっと待って)の木」と呼ばれていたりした。それらの植物が複雑に絡み合い、共存して大きな森を形成する。揺れるアーミーダックの上で、木の間からこぼれ落ちるオーストラリアの陽光を浴びながら、この森が作り上げられていった悠久の時に思いを馳せ、遥かな昔、ここで生きていた人々のことを考えた。
 熱帯雨林は、また多くの動物たちの生命を育む場所でもあった。アーミーダックは大きな音を立てるので、そうそう野生動物に巡り会えるわけではなかったが、それでも水辺では何匹ものカメや幼いウォータードラゴン(*12)などを見ることが出来た。



 アーミーダックから下りた後は、ワイルドライフパークで様々な動物たちの見学、交流を行った。ここにはコアラ(*13)を始め、ワラビーやウォンバットといった有袋類、ワニやウォータードラゴン(*14)などの爬虫類、ディンゴ(野生化した犬)(*15)、バラマンディ(昨日食った魚)、ツチノコと見紛うかの様なトカゲ(*16)など、様々な鳥や蛇などが飼育されていて、その動物たちに直に触れて交流をすることが出来る(勿論ワニとは無理である)。ワニのジャック君(コレまで彼女のワニ12匹を喰い殺した)の喰い付きショー(*17)を見た後、ワラビーのエサやりをしたり。

(*13)

(*14)

(*15)

(*16)

(*17)
 このワラビー(*18)の餌付け、エサは有料なんてそんなしみったれたことは言わない。普通に缶に入れておいてある。誰でも自由にオッケー。さすがオーストラリア、太っ腹。ワラビーは良く人に懐いていて可愛かった。全く恐がりもしないし威嚇もしない。むしろ殴りかかってくるくらいのことはして欲しかった様な気もするのだが、人に飼い慣らされたヤツらはハングリー精神すら失ってしまった様だ。というかむしろ、「あ〜面倒くせ〜でもコレも仕事やしな〜まぁ食料用に飼育されてるヤツらよりは外回りの方が幸せなんかもな〜」という心の声が聞こえた気もした(*19)
 ウン、しかし、ワラビーは可愛かった。コアラには餌付けとかは出来ないので、むしろワラビーの方が主役と言っても良いくらいに頑張って"営業"していた。袋に子供を入れたお母さんワラビーなんかも居て、営業に参加していた。ナゼか子供が「逆子」だったのが微妙に気になったが…でもきば、引っ張り出そうとしちゃぁ、マズいと思うよ、やっぱ。(*20)


(*18)

(*19)

(*20)


 ひとしきりワラビーに餌をやったり蛇を首に巻いたりしながら楽しんだ(*21)後、ワイルドライフパーク内のレストランで食事をし、キュランダ村に向かった。



(*8)

(*9)

(*10)

(*11)

(*12)


(*21)

 キュランダ村ではオリジナル・マーケットやヘリテージ・マーケットなど幾つかのマーケットがあり、アボリジニアンアートや土産物などを売っていた。実際、ここで売っているモノは大抵がケアンズでも買えるものだった様に感じたので、オレときばはそれほど買い物には集中しなかった。自分達用に面白い石鹸を買ったり、お土産用の写真集を買ったりした程度だ。中には、「見ざる・聞かざる・言わざる」の猫バージョン(*22)なんかがあったりして、ウィンドウショッピング(またの名を冷やかし)にはもってこいだった。オーストラリアでは、この手のコアラバージョンなども多く見かけたが、明らかに日本人狙いという色が強すぎて、買う気は起こさなかった。中にはカエル専門店(?)といった風合いの、カエルばかりを並べている場所もあったりして(*23)見て回るには面白い場所だった。

 その中のある店で、ピーター・リックという人の写真集を買った。この人の写真集はケアンズ市内の本屋なんかでも非常によく見かけたのだが、どうやらオーストラリアを代表する写真家の一人らしい。中でも特にレインフォレストの写真集が非常に気に入ったのだが、他にも様々なオーストラリアの写真を撮っているらしかった。熱心に見ていると店員が話しかけてきて、「君達はケアンズから来たの?んじゃ、ケアンズに彼のギャラリーがあるから行ってみるとイイ」と教えてくれた。後日きばと出かけてみたが、なかなかイイギャラリーだった。



 実は、我々はキュランダに行くにあたって、ある人から密命を受けていた。その人の名は、ヘレン(*24)。挙式の打ち合わせから当日の式の采配まで、色々とお世話になったJTBウェディングエンジェルの彼女である。キュランダ村には結構有名(らしい)アイスクリーム屋さん「キュランダ・ホームメイド・トロピカルフルーツ・アイスクリーム」がある。屋台タイプの店で、毎日やっているというわけではないらしいのだが、打ち合わせ時にヘレンから

「キュランダのアイスクリーム屋さんのアイスは絶対美味しいですよー食べてきてくださいねーオジサンがやってるからすーぐ分かりますよーー」

と、言われていたのだ。しかも、話によると通常のバニラやチョコだけでなく、トロピカルフルーツ…マンゴーやドラゴンフルーツなどのアイスもやっているらしい。あまつさえアボカドのアイスまであるらしい。アボカドといえば我々にとっては自らの運さえ占えるほどの馴染みだ。
 少しワクワクしながら、その屋台を探すと…あった。というより、他に屋台はない。赤い色をした屋台が道の脇に出ており(*25)、それなりの人数が列を作っている。屋台の前へまわってみると、確かにそこにはオジサンが(*26)。なかなかイイ感じだ。何がってオジサンが。豊かなヒゲをたくわえたこのオジサン、来る客ごとに「アイ〜〜ン」とやらせていた…幸いオレは何も要求されなかったが…陽気な親父である。残念ながらアボカドはこの時やっていなかったのだが、どのアイスも美味しかった。もしキュランダに行くことがあれば、是非探してみるべし。



 キュランダからの帰りは、スカイレールというロープウェイを利用した(*27,28)。世界遺産であるレインフォレスト(熱帯雨林)の真上をゴンドラで通っていく。思わず「樹高百メルテの…」という言葉が頭に浮かんだが、そんなマニアックな科白がドコから出てきたかは、分かる人だけ分かればよい。
 何にせよスゴかった。ドコまでも続くかと思う様な熱帯雨林。背の高いものもあれば低いものもある(*29)。日本の杉林などの様に秩序立った、ほぼ同じ高さの様な高木ばかりがビッシリと立ち並ぶ森じゃない。高木の間からは地表や低木の茂みが見える。それらが一帯となり、眼下を横切り遥か地平まで広がっていく…勿論アマゾンやなんかのジャングルに比べればその規模は小さいと言うことになるのかも知れないが、少なくとも見渡す限りのレインフォレストにはただただ言葉を失い、溜息をつくばかりだった。

 写真は、大自然の前ではあまり意味が無い様に感じた。360°全てに渡って広がるその光景を、ファインダーの中から見える程度の四角形に切り取るのは、あまりにも無謀で矮小な行為に思えた。アボリジニー達は、どんな思いを抱きながらこの森の中に生きていたのか。少なくとも、この自然の中にあっては、人の欲求などは小さなものに感じられそうだ。この森が世界遺産なのも、オーストラリアの自然の状況を頑ななまでに守り通そうとするのも、普通に理解出来た。




(*22)

(*23)


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(*29)

〈--Contact with Animals--〉

 キュランダ村には幾つかのアトラクションがある。特にバードワールド・キュランダとオーストラリアン・バタフライ・サンクチュアリ(*30)はオススメ。キュランダ村の中でお買い物をするのも一つの手だけれども、やっぱりオーストラリアといえばその独特の生態系に注目しておきたいところ。バードワールドは我々は行かなかったので、親達が行った時のビデオを見せて貰ったが、色んな鳥が放し飼いにしてあり、すぐ近くまで飛んできたり肩にとまったりしたらしい。また、バタフライ・サンクチュアリでは珍しい蝶、ユリシーズ(*31)を始めとして様々な蝶を見ることが出来た。
 このユリシーズ、一応伝説があるらしく一度見れば幸せになるらしい。しかし、残念ながら二度目にするとその幸せが元に戻ってしまうとか。その場合、もう一度ユリシーズを見ると、幸せでお金持ちになれるらしい。そりゃまぁだって、我々は新婚夫婦。幸せになりたいじゃん?ましてやお金も欲しいじゃん?二人で「もし二匹見ちゃったら、意地でも三匹目を見つけないとね〜♪」などと話しながら、ユリシーズに出会えることを楽しみつつ中に入ったわけですが。


 わぁい、視界の中だけでも十数匹いるよ♪


 やったねお金持ち確定。…ていうか夢が無ェ…ここまで多く居ると伝説もへったくれもありませんな。まさに乱舞。ユリシーズ大乱舞。なかなか止まってくれないので写真が撮りづらかったが、それでも時々羽を休めるので激写激写激写。…たくさん写真撮ったら、たくさんお金持ち…!? 微妙に欲にまみれつつも、バタフライ・サンクチュアリは楽しかった。ユリシーズに限らずとも、とても多くの綺麗な蝶が舞い踊り、まさに「サンクチュアリ」の様相を呈していた。



 さらに、コアラ抱っこ写真も撮った。

 日本で計画している内は、二人とも「そんな、コアラなんて抱いてどうするんだ」とも言っていたんだが…いざ現地で動物たちと遊んでいる内に、とても楽しくなってきてしまった。コレって癒し効果?その勢いのまま、コアラ写真へとレッツゴー。オレときば、二人で一枚撮ってきてもらった。ちなみにきばの弟さんも撮っていた。
 コアラ抱っこの感想。爪、痛かったよ… 爪立てるんだもん、コアラ。まさかとは思うけど、もしやとは思うけど、オレから逃げたかった…?(*32)コアラ抱っこ写真はデジカメで撮影後、パソコンで処理してその場で印刷するもの。昔に比べたら、こういう商売もやりやすくなったんだろうな〜〜〜と感慨しきり。待つほどもなく、プリントされた写真が出てくる。デジカメもプリンタもなかなか良い物を使っているらしく、良い出来の写真だった。ちなみに、コアラの重さはちょっと大型の猫?って感じ。毛触りは割と良かったけど、それほど柔らかいわけではなかった。コアラ抱っこ写真は、コアラにストレスを与えるとして色んな州で動物愛護団体の横槍が入り、今ではクィーンズランド州などでしか出来なくなっているらしい。もしやってみたい人はお早めに。


 た   だ   し   。

 このコアラ、夜間は時速20kmくらいで移動するというのだから、ちょっと驚きだ。昼間は寝ぼけているのか、動きも遅いし結構可愛いのだが、きっと夜のコアラは恐ろしいのだろう…人が駆け足で走る程度の(実質100m20秒を切るのだ)スピードで疾走し、昼は半分閉じた目をカッと見開き、想像以上に鋭く長い黒い爪を振りかざしつつ、固いユーカリの葉を食いちぎるほどの鋭さを持つ牙を剥き出しにしながら襲いかかってくるのだ。しかもコアラの鳴き声は可愛いものではない。

  こ ん な 声 。

 この声で鳴かれただけでも、オーストラリアの大自然に包まれた深淵の闇の中ではビビってしまうこと確実。そう。コアラは可愛くない。きっと可愛くない動物なのだ。勿論、中にチョコレートなんて詰まっていないのだ。ましてやヌイグルミなどではないのだ!!皆さんも、あの見た目に騙されてはイケナイ。ヤツらは野獣なのだから。月のない夜には気を付けた方が良い。ヤツは、その牙と爪と鳴き声で、いつでも貴方を襲ってくるのだ…









あ〜も〜でもやっぱ可愛いンだよこんちくしょ〜め〜!!



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(*30)

(*31)



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