グレートバリアリーフ遊覧飛行と4WDの旅

 同行者達が帰国するのがこの日だった。しかしながら、午前中のツアーに組み込まれたのでお見送りはかなわず、我々は7:30にホテルに迎えに来た車に乗り込んだ。前もって他の部屋への挨拶回りは済ませて置いたが、我々が車に乗る時にオレの両親が見送りに来てくれた。まぁ、旅程が異なるとは言っても二日違うだけなのだが、我々の反応も親達の反応も、「やっぱり最後はちゃんと挨拶しておかないと」と、妙に神妙な雰囲気が漂う。


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 だ  っ  て  セ  ス  ナ  に  乗  る  し  ね  。


 セスナと言えば航空機の中でもその小ささはタケコプターに次ぐ勢いのアレな乗り物だ。落ちたって不思議じゃない。イヤ落ちない方が不思議だ。だって、タケコプターってどうして首がねじれないのか不思議じゃん!?そのくらいなイキオイで。

 まぁそんな不安を抱えつつ、このツアーはスタートしたわけだが。
 コレまでの経験則に拠ればこの種のツアーは幾つかのホテルで客をピックアップし、目的地に向かう。今回も我々のホテル以外に寄るだろうと思っていた。しかし、気付くと車はケアンズ市内を離れ、郊外へと向かっている。とりあえずその事を聞いてみると、「いやぁ君達は運がいいねぇ、実は今日のツアーは君達二人の貸し切りなんだよハッハッハ」と爽やかにのたもーた(in English)。話を聞くと、次の日であれば14〜15人の申し込みが入っていたのだが、その日は我々二人きりしか居ないのだとのこと。スゴい偶然に感謝すると共に、このほとんど英語しか話さないドライバーと半日行動を共にするのか…と思うと、つい誰か英語の分かる人が居て欲しかった、と心細くもなった。

 ちなみに、オーストラリアは左側通行である。その辺りは日本とも似ており、日本のドライバーがオーストラリアで運転しようとしてもそうそう迷わないだろう…と思う。「交差点を抜きにしたら」。多くの交差点がロータリー方式になっており、普段乗り慣れているオレですら、車の次の挙動が読めないことがままあった。
また、標識にはオーストラリアならではのものも幾つかあり、中には信楽を想起させる様なもの(*1)もあって、何だかちょっと微笑ましい気分になってしまった。


(*1)

 我々が乗った車は4WDのランドクルーザーで、後ろにボートが積んであった。そのランクルで豪州の大地をただひたすら突き進む。…こう書くと、いかにも岩の大地を駆け回ってきた様に聞こえるが、さすがにそこまで行くには時間がない。市街を抜け、郊外に出たら、とりあえず野生のワラビーを見に行こう、ということになった。野生のワラビー…?一瞬、「そんなものが居るのか」と思ってしまったが、よく考えればアタリマエのことである。動物と言えばおりの中で飼育されているという概念を持ってしまっているのは、物質社会にどっぷりと浸ってしまっている弊害と言えようか。少し走ると、町はずれの集落と言った雰囲気の、小さな街が見えてきた。
 其処には、数匹のワラビー達が気怠そうな様子で横たわっていた(*2)。思った以上に人家に近い。すぐそこが人家で「庭?」と思えるほどの距離。朝の光の中で、今起きたばかりのように思えた。しかし、ワラビーは夜行性なのでこれからが寝る時間らしい。なるほど、それでツアー開始が早かったのか…と納得。これ以上遅い時間だと、ワラビー達はブッシュの中に入り込んで寝てしまうので、発見できないらしい。

 なお、今回ガイドをしてくれたおっちゃん(*3)は、カールさんと言う。陽気なオージーと言った風のおっちゃんだったが、後で知ったことだがこのツアーを企画している会社の社長なのだ。ちなみに会社名は"SEA EAGLE ADVENTURES"と言う。こんなページもある。ちなみに表紙に写っているのはカール氏の若かりし頃。松方弘樹や梅宮辰夫を案内した時の写真もあった。この人はしきりに「ホーラ、ワラチャ〜〜ン、ワラチャ〜〜〜ン」と、胡散臭い物売りのように連呼していた。ワラチャンて何だよオッサン(笑)と思いながらも、いつの間にか「ワラちゃん、ワラちゃん」と言っている我ら二人。オーストラリアの大地は、人の心までをも大きく開放的にするらしかった。


 ワラビーを見た後は、さらに車で郊外へ向けて走る。どんどん山岳地帯の方に向かっていく。我々が「豪州富士」と名付けた山(*4)があるのだが、最初遠くに見えていたこの山の横もすり抜け、車はひた走る。途中、バナナ園のところでバナナの木を見せてもらったり(*6)、露地販売の無人店舗(*5)でカールさんがバナナやマンゴーなどを購入したりしながら、車はとある河のほとりに停車した。
 この河が、ビックリするくらいの鏡面状態(*7)!!我々の他には誰も居ない静けさの中、ただそこには河があり、河岸の林があり、遠くには山があり、上には空があり、オレときばはただその信じられないような空間に佇んでいた。呆気にとられていた、と言っても良い。時折、横の林から鳥や獣の鳴き声が聞こえてくる。今回の旅行ではグリーン島に始まり、ケアンズ市内・キュランダと基本的に"観光地化した"場所を見てきたが、この場所はそうした人間の営みとはほど遠い静謐さ…寺院などで感じる精神的な静謐感と言うよりは、本当の静寂…人間が入り込んで自分達の思うように自然を改造したのとは違う、より"原点"に近い感じの…上手い言葉は見つからないが、「空と大地と水に包まれている」そんな感じを受けるような場所だった。
 我々が河に見とれている間に、カールさんがカヌーの準備をしていた。どうやらこのカヌーで河遊びをしてこい、と言うことらしい。ちなみに二人用のカヌー。…ヲイオッサン、それはちょっと無責任てもんじゃぁ。そんなこちらの思惑は知らぬとばかりに救命胴衣を渡され、言ってこいと促される。きばはかなりビビっている。…コレだけは確かめておきたい。


「…ワニ、おる?」


「へーきへーきヘッチャラさ、まだ誰も死んでないからアッハッハ」


… 答 え に な っ て ね ぇ 。


釈然としないまま追い出された。「ホーラこうやってパンをちぎって撒くと、魚が寄ってくるんだよスゴいだろう」ナンテ事を言われていたが、んじゃぁオレらが落ちたらワニ寄ってきますか?て言うかそもそもカヌーの漕ぎ方を知らんのだが、ワシラ夫婦。不安なまま漕ぎ出した。
 実際のルートとしては川を上っていったのだが、波もなく流れも穏やかで、他の観光客も一切居ないので、一旦河に出てしまえば世界には自分達しか居ないような気分すら覚え、非常に心地よかった(*8)(*9)。カヌーを漕ぐのは簡単だった。あんまり揺らすときばが怖がるので、ゆっくり漕ぎながら進んだのだが、途中からある程度のスピードが出ていた方が安定していると気付き、そこからは夫婦して怒濤の勢いで漕ぐ漕ぐ漕ぐ。いつのまにやらカールさんの居た辺りが見えなくなる。我々二人だけがその場、その世界に存在し、太陽の光も川面を渡る風も、鳥達の囀りも独り占めしている感覚は、何とも言われず素晴らしいものだった。勿論、ワニは居なかった。

 何とか転覆せずに帰ってきたら、何やらテーブルセッティングがしてある。そう、このツアーはモーニングティー付き。先程購入していたマンゴーやバナナに加え、パパイヤやドラゴンフルーツ、キウィと言った南国の果物を頂いた。コレがまた美味い。バカみたいに美味い。日本のスーパーで売っているものとはワケが違う、特にバナナとマンゴー。何せ露地販売のものだから、熟して甘くなってから売られていた彼女達は、まさに南国で出会えるリゾ・ラバ…甘みと酸味が程良く調和していて、美味しゅうございました。オレもきばも二つずつ美味しく頂いた。




(*2)


(*3)

(*4)

(*5)

(*6)


(*7)


(*8)


(*9)

 カヌーとモーニングティーを楽しんだ後は、ある農園(?)に行って来た。農園と言うよりも、一応動物園?の様な…もともとの鉄道の駅舎を基点に作られたような場所で、カンガルーやウォンバットが飼育されており、我々は其処で多くのカンガルーが居る柵の中に「放り出された」。文字通りである。「ホラ、ここにパンを置いておくから、こうしてちぎって与えて…適当な時に迎えに来るから。」カールさんの言葉である。しかも本当にそのまんまどこかへ行ってしまった。相変わらずの放任主義なお人である。もしここでオレがカンガルーとボクシングをしてノックアウトされてしまったり、きばがカンガルー肉の味を思い出してかぶりついたりしてしまったらどうするというのであろう。いくらその国土のようにだだっ広い寛容性を持つオーストラリア人でも、もう少し安全管理と言うことを考えた方が良いのではないだろうか。ていうか、


 こえぇんだよカンガルーが多くてよ。


先日キュランダで触ってきた時には、人間数十名に対してカンガルー数頭の比率だった。あそこではあくまでカンガルーは見世物的な存在で、人間様が主導権を握るテーマパークだったのである。それに対して、ここではカンガルー数十頭に人間二人…しかも不慣れな日本人。当然の結果として「オイ固羅兄ちゃん、誰の許可もろてウチのシマに入って来とんねん」「しかも可愛いネーチャン連れてきとるやないかーちょっと貸してもらうで」となっても何ら不思議ではないわけである。我々は恐る恐る柵の中に入っていった。

 襲って…は、来なかった、さすがに。というか、ほとんどのカンガルーは興味なさげ。よく考えたらヤツらにとっては寝ている時間帯なワケで、変な侵入者が二匹入って来ても「敵」とまでは見なさないらしい。基本的に木陰に嫣然と体を横たえたまま、こちらが無理に近付かない限り向こうも近付いてこなかった。
 でも、中には愛想の良いヤツも居た。例えば、コイツ。我々二人から「部長(営業部長)」の称号を得たカンガルーである(*10)。彼はすぐさま寄ってきて、渡されたパンを手で恭しく受け取って食べていた。こちらが移動すると後を付いてきてパンをねだる。カメラを向ければサービス満点の笑顔を返す(?)。彼は"客商売"というものを最も良く理解していたカンガルーだと言えよう。彼と同じくらい愛想は良かったが、まだまだ修行不足…と感じたのはこの彼女(*11)。袋の中に子供が居るからにはお母さんカンガルーなんだろう。赤カンガルーの彼女は、体は小さかったがアピールだけは営業部長以上だった。すこし「クレクレ志向」な辺りが、今一歩精進の足りないところと感じたわけだが、結構遠くにいても、こちらがパンを取り出すとトットット…と近寄ってきてパンをねだる辺りは、なかなかオトコの落とし方を知っていると見た。ちなみに背が低いので、高いところにパンを持って行くと、一生懸命伸びをして取ろうとしていた。あんまりに面白いので、少しずつパンを高いところに持って行って意地悪をしていたら、「キッ」と睨まれた…(笑)睨み方がちょっとおネェぽくってドキッとしたのは、オレと読んでるキミ達だけの秘密だ。



(*10)


(*11)

 ひとしきりカンガルーと戯れて(上の文章の後はカンガルーを追いかけ回したり自分達でパンを食べたりしていた)、我々は再び車上の人となった。コレからケアンズ空港に向かい、セスナで遊覧飛行をするのだ。(実は間にブーメラン体験もあるのだが、それは後述)
 空港まではまた一時間ほどのドライブだったのだが、その辺りからカールさんとの話の内容が変化し始めた。「どこから来たんだ?」「仕事は何をしてるんだ?」と言ったようなことを聞かれ、こちらが教師だと言うことが分かってからはほとんど教育談義。特にカールさんの教育論が展開されまくった。ていうか、最初のウチこそカールさん、片言の日本語で意思疎通を図ってくれたのだが…オレがこちらも片言の英語で返しているウチに、英語しか喋らなくなってしまった。しかも教育論などを展開するものだから、ますます英語一辺倒。ひ〜〜〜…こちらは聞き取るのに必死で、時々英語で返事できるだけ。コレから外国旅行を考えていて、英語はあんまり喋れない人。ゆめゆめ、英語を喋ろうと努力するなかれ。向こうの人だって日本語は得意じゃないんだ。安心して、英語でまくしたてるぞ。オレが必死で英語で応対している時、きばが寝ていたのは無論公然の秘密である。


 ケアンズ空港には通常の旅客カウンターとは全く別の入り口から入った。自家用機がずらりと並んでいる一角にカールさんのセスナがあり(*12)、そのセスナで飛ぶのだということだった。色々な大きさのセスナがありとても面白かったのだが、やはりジェット機に比べると遥かに小さく、心許ない…本当に飛ぶのか、と心配になってしまったがさすがにここまで来て後には引けない。カールさんともう一人の飛行士と、オレときばの四人でセスナに乗り込み、いざテイクオフへと向かった。
 ちょっと驚いたのだが、ケアンズ空港ではセスナもジャンボジェットも同じ滑走路を使う。他の空港がどうかなんてことは知らないが、我々の機がジャンボジェットの離着陸待ちで待機しているのもおかしければ、我々の離陸をジャンボが待っているというのも非常に不思議な光景だった。そうこうしている内に機はテイクオフランを開始し、一気に加速したかと思うと、程なくして我々は重力の軛からわずかながら開放された感覚を覚えた。飛行機に乗る時、このテイクオフの瞬間が一番好きだ。本当に一瞬のことだが、体がふわっと軽くなり足下が心許なくなる感覚。ジェット機よりもセスナの方が、その感覚がより強く感じられた。

 ケアンズ空港を離陸すると、すぐに海が見えてきた(*13)。初日以来の海だが、あの荒れ模様は何処に…!?と思うほどに美しいブルーの海。陸地に近い部分は茶色い所もあるのだが、すぐにエメラルドグリーンに変わる。そしてアウターリーフに出ると、何処までも深い蒼い海が眼下に広がった。機はグレートバリアリーフ上空を飛びながら、思い出の地…グリーン島に近付いていった(*14)。そう、荒れる海を乗り越え、死ぬような思いで辿り着き、波しぶきを浴びながら遭難寸前で島を一周したあのグリーン島…初日からこの旅行の運命を悲観しそうになったグリーン島…自然の厳しさを教えてくれた、リゾート気分でうつつを抜かしていることの危険性を態度でもって示してくれたあのグリーン島…そのグリーン島が少しずつ近付いてきて…


 うわぁ〜、綺麗だなぁー。(棒読み)(*15)


思いっきりリゾートだよ!!思いっきりコーラルシーだよ!!思う存分珊瑚礁の海を満喫できそうだよ!!ていうか、海水の量が明らかに違うし!!!!!!…オレ達が行った時って、もっと砂浜が少なかったぞ?あきらかに引き潮だよ?逆に言うと、初日のオレ達て


珊瑚礁の島に満潮時に行ったのね。


何か根本から間違ってたのね。分かったよカール。有り難うカール。また大事なことを一つ教えられたよ。今度ケアンズに来た時には、干潮時を狙ってグリーン島詣でをすることにしよう。ちゃんと酔い止め飲んで、マナーバッグ持参で。

 なお、グレートバリアリーフは勿論誰もが知るとおり、世界遺産指定をされている珊瑚礁群なのだが、中でも有名なものとして"ハートリーフ"と呼ばれるものがある(*16)。コレは文字通りハートの形に珊瑚礁が発達したもので、新婚旅行などでは定番とも言える観光スポットになっている。ただし、このハートリーフはケアンズ市内からは実は遠い。一旦ハミルトン島と言うところに移動してからのツアーになるので、今回特別に入れる必要性もあるまいと入れておかなかった。しかし、そこは名ガイドカール氏、そんな人達のためにもサービスを欠かさない。カール氏は言う。


「キミ達は実に運が良いよ。実はボクはね、2週間前偶然にもハート型のリーフを発見した所なんだ。コレから案内するから、楽しみにしてておくれよハッハッハ」


…いつから数えて2週間前?とツッコミたくなったが、しかし本当にハート型のリーフが見られるのならハネムーンとしては嬉しい。少し期待をしながら、さてどちらの窓から見えるのか、何処にあるのか、いつ見えるのか…ときばもオレもドキドキワクワク。そして、カール氏が「ホラ、アレだよ!!!!」と指さす。














 うわぁ、びみょー。









(*12)

(*13)


(*14)


(*15)


(*16)
 イヤ、確かにハート型なんだけどさ。でも無理言えば「ビキニタイプの男性用下着型」とも言えなくもないような。さすがにハートリーフほどの完成度は無いって言うか。まぁ、一説によるとハートリーフ観光ツアーはお高いらしいし。そういう意味ではお得かな。二人だけで(この際乗務員二人は無視無視)見られたってのもポイント高し。まぁ何より、こうした物を見せてあげようって心意気が泣かせるぜ、カール。

 その後、セスナは高度を100m辺りまで落として非常に近くから珊瑚礁を見せてくれたりした(*17)。とにかく美しいオーストラリアの珊瑚礁に、ただただ感動するばかりだった。当初感じていたセスナへの不安などは微塵もなく、またもっと揺れたり五月蠅かったりするモノだと思っていたのだが、少しも揺れることなく、また普通に会話も出来る程度の騒音でもあり、とても快適な空の旅を満喫することが出来た。後で知ったが、カールはもとはジェット機のパイロットとして鳴らしていたらしい。ホンモノのプロの操縦だったのだ。道理で…と納得した運転だった。ビバカール。あまりに快適すぎたものだから、珊瑚礁からケアンズに帰ってくる機中では、オレもきばもグッスリ寝てしまっていたくらいだった。


 カールとは車中で色んな話をした。もっぱらカールが話していることにオレが相槌を打ったり、言葉を返すような形だったが、最初から最後までとても楽しいツアーだった。二人しか客が居なかったというのも、密な時間を過ごせた理由でもあると思う。教育のこともそうだが、カールのお子さんのこと、セスナに同乗したもう一人のパイロットのこと(カールの弟子らしい。50越えてからこちらの道に転身を図っているのだとか)、オーストラリアの自然のこと…色んな事を話し、何だか昔から知っているおっちゃん、というような気までした。だから、ケアンズに帰ってきてカフェ・チャイナというレストランでお別れした時、何だかとても寂しかった。もし、ケアンズにまた行くことがあるなら、きっとまたあのツアーに申し込むだろう。カールに、会うために。



(*17)

 先程「後述」としたブーメランの話だが、そう面白いネタがあるというわけでもない。ただページの構成上の都合である(笑)。カンガルー農園を後にし、ケアンズ空港に行くまでの間に我々はとある公園に赴き、ブーメラン体験をしてきた(*18)。オーストラリア、アボリジニと言えばブーメランの発祥の地である。イバコムにもブーメラン部が存在するが、それまでオレはあまり興味を示していなかった。


 先に結論から。


 すっげぇ楽しい。


 いやぁ、ブーメランって良いもんですねぇ〜(水野テイスト)。楽しいよ、アレは、ウン。投げてみて、まぁ完全に思った通りには戻ってこなかったが…なんか、スキッとする。少しでも曲がって戻ってきてくれると、嬉しくなる。惜しむらくは、日本ではそうそう簡単に投げる場所が見つからない(二度と戻ってこないリスクや第一級殺人者のリスクを無視するなら別だが)ということだけだろうか。きばに聞くと室内用もあるとのことで、ますます興味が湧く。

 結果的に、室内飾り用として一本、マイブーメランを買ってしまった…(笑)(*19)。早くこれで思う存分撲殺遠投をしてみたい。その日がちょっと楽しみだったりする。

 ※余談だが、ブーメランは機内持ち込み×の荷物だったりする。やはり武器か?武器なのか!?



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(*18)


(*19)