英吉利旅行記。
KOIZUMI IN UK

其の壱

1999/8/26(木)
朝4時半に起き準備。
6時前にMに車でニ子玉川まで送ってもらう。半蔵門線で水天宮前まで。
エアターミナルに着いて5分もしないうちにビートルズクラブ御一行様到着。
Sさん、浜田さん、小菅さん、押葉君。
荷物を預け2階で変圧器を買う。(イギリスは240V)
8時20分発のバスで成田空港へ。空港のDUTY FREEショップで煙草1カートン。
11時発のヴァージンアトランティックで出発。
13時間かかって午後4時(16時)ヒースロー空港着。
貸切りバスでロイヤルランカスターホテル。そこで現地のGさんに会う。
部屋に荷物を置いてすぐGさんの車でアビーロードスタジオへ。
入口がえらく混んでいたので、見学はこの次にしようかと思ったが
混んでいるのは入口だけだと言われスタジオ2に入る。
昔のままっぽい、古い、いい感じ。何とウィル・リーがいた。
「ファンです」と言って一緒に写真を撮ってもらう。
ボロボロのアップライトがあり、Gさんによれば「レディマドンナ」を弾いたやつだという。
調律はボロボロだが音離れのいい、かっこいい、壊れたサウンド。
Gさんに弾けと言われて「レディマドンナ」のさわりだけ弾いてみた。
その後スタジオの喫茶店兼レストランで紅茶。
アビーロードを出て撮影スタッフと夕食。ビールとワインとパスタ。
バジルスパゲティはペーストでつらかった。
デザートのケーキはおいしかったが量がバカ多い。
半分残して「おしまい」と言ったらウェイターが「Ooo,La La」と言ってアキレてた。
最初しんご君とのツインルームのはずだったが他に部屋が取れたとかで
僕一人の部屋になる。
でも何と禁煙。部屋の冷蔵庫のバドワイザーを飲んで寝る。


1999/8/27(金)
昨夜11時に寝たが1時間おきぐらいに目が覚めてしまい
5時には完全に起きてしまった。
しょうがなく部屋の冷蔵庫のエビアンを飲んでシャワーを浴び
7時半ロビーに降りる。精算を済ませ、タバコを吸って待っていると、Sさんとしんご君が来る。
朝食を食べてきたという。
僕の部屋に呼びに行ったがもう居なかったらしい。
それで僕も一人でレストランに行き、バイキング形式の朝食。
宿泊客はタダ。パンもソーセージもベーコンもコーヒーもおいしい。
イギリスでおいしいのは朝食だけらしいが。
浜田さん、小菅さんも一緒にタクシーでユーストン駅へ。
9時5分発の電車でリヴァプールへ。
電車の中、目の前に座った3歳ぐらいの男の子が僕に相当興味があるようだった。
東洋人を初めて間近に見たというところかしら。
11時50分リヴァプールライムストリート着。
駅が工事中で屋根が塞がれ、かなり暗い構内だった。
浜田さん、小菅さんは記者会見に行くとかでここから別行動。
彼等の荷物も分担して持ってタクシーでモートハウスホテル。
チェックインに手間取って(というか元々14時からなので)奥のレストランで昼食。
英語が3人ともさっぱり分からず四苦八苦。
一旦部屋に入り、灰皿をもらってタバコは確保。今度は部屋に冷蔵庫が無い。
16時に町をブラツク。
「Boots」というファーマシーがあってそこでミネラルウォーター。
散歩してるうちに(大体あたりはつけといたが)キャヴァーンクラブ発見。
その後うろうろ酒屋を探すが見つからず、あきらめかけたところでこれも見つけた。
「プリンスチャーリー」というスコッチを買う。5.19ポンド。
小銭の中に、最近出たばかりで、みんな巡り会うとキープするという
2ポンド硬貨があったので僕もキープ。夕方うたた寝。
19時半しんご君から電話で20時ロビー集合。
浜田さん、小菅さん含め5人でアデルフィホテルのフレンチレストランへ。
ここはおいしかった。おかげで腹いっぱい。
22時部屋に戻り、しんご君と軽く、小さな音で明日の確認。
僕は眠たくなってしまった。


1999/8/28(土)
10時まで熟睡。シャワーを浴びてのんびりする。
12時半、そろそろ昼食を買いに行こうとしていると電話が鳴る。
ハウスキーピングの人からで部屋の掃除をするかという質問。
「Don't Disturb」にしといたからだった。
「Yes」と言うと「何時だ?」と言うので「One O'clock, Please」「OK」。
外に出ると相変わらずすごい観光客。
いろいろ歩いたら「Marks & Spenser」(量販店ダイエーみたいなもの)の1階に食料品売り場を発見。
オレンジジュースとミネラルウォーターとサンドイッチを買う。14時、いったん帰る。
部屋で昼食を食べた後、15時また町へ。
昨日見つけた楽器屋に入るとさびれた雰囲気だった。楽器もそんなに置いてない。
が、楽譜はまあまああって「The New Real Book」を見つけた。35.95ポンドで購入。
その後Tシャツを買おうと町を歩くがリヴァプールはスポーツウェア屋ばかりで
普通のカジュアル系服屋が無い。
そうこうして歩いていると「Topman」という店を発見。
Tシャツ(スターウォーズのやつ)と半そでのアーミー風ジャケットを買う。
16時にホテル着。
17時にしんご君が部屋に来る。僕は弾くまねで一通り練習。
1時間弱で終わり、いったんしんご君は戻った。
19時突然ポーターが部屋に荷物を取りに来る。
戸惑いながらもキーボードを渡す。チップ50ペンス。
ロビーに降りるとSさんとしんご君がもういた。
Gさんが車でピックアップに来てくれる。
今日はキャヴァーンクラブのメインステージ。日本でいうとギルティとかロフトの感じ。
もう一つのバンドがRH(リハーサル)しないと言うので僕達だけRH。
スタッフはよく面倒を見てくれてよかった。
準備してるとどう見ても変な(ヤク中?)女の人が近付いてきて
「Are You John Lennon?」
勿論違うと言うと、今日出るバンドのやつかと聞くので「そう」。
ピアノ弾くだけだよと言うと行ってしまった。
21時本番。みんな酔ってるせいかなかなか受けた。
アンコール(向こうは「One more!」)まであった。
それにしても暑い。湿度すごいんじゃないか。
終わって何人かに握手を求められた。おじさんには抱擁された。
すぐ片付けて人込みをかき分けて外に出る。
外はすずしく、大汗かいてるから風邪ひきそう。
22時にホテルに戻り、軽くシャワーを浴びて遅い夕食に繰り出す。
どこのレストランもいっぱいで予約が入れられないのでブラブラ歩く。
テイクアウト専門のところで僕はソーセージディナー、しんご君がチキンカレー、
Sさんがスペアリブ、Gさんがフィッシュ&チップスを頼む。店の外でパクツク。
最後はビールを飲もうということでパブへ。リヴァプールのパブへ!
ものすごい人の数。バカでかい音楽。人をかき分けて進む。
Gさんがギネスの黒くないビールを買ってきてくれた。飲み易い。
僕が今日買ったスターウォーズの「Dark Side」と書いてあるTシャツを着てたら
知らないおじさんが「ダークサイドか、ピンクフロイドのダークサイドオブザムーンの
Tシャツかと思ったゼ!(こんな口調)」と言った。
あまりの暑さとうるささに、みんな一杯ずつ飲んで外に出る。
Gさんと帰り道話をしたら、18才でイギリスを出て中近東へ行ったそうだ。9ヶ月のつもりが2年になった。
その後大学へ行くのにイギリスに戻ったらまた落ち込んだらしい。
途中は分からないが日本から帰る時は中国、インドネシアにも寄ったそうだ。
それにしてもリヴァプールの夜はすごい。みんな酔っぱらって大声で歩いてる。
女の子がみんなすごい格好をしているのを見てGさん(ロンドン子)が
20年前のファッションだと馬鹿にしてたのが笑えた。


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