英吉利旅行記。
KOIZUMI IN UK

其の弐

1999/8/29(日)
9時起床。
TVをつけたら世界陸上の女子マラソンをBBC1で生中継中。
スタートして1時間過ぎたぐらいのところだったので最後まで見てしまう。
ロバ(エジプト)が途中抜け出したがイチハシアリという日本人選手と
北朝鮮の選手が抜きかえす。最後は北朝鮮の金メダル。イチハシは銀。
日曜日だからか、僕の部屋から見える、このモートハウスホテルの裏にある
「Chavasse Park」に移動式の遊園地が設置されていた。12時頃から音楽も鳴り出す。
昨日はいい天気だったが、今日はイギリス的曇り空。
13時ぐらいにしんご君から電話が来るはずが30分たっても来ないので出かける。
また「Topman」と「Marks & Spenser」。日曜日で結構いろんな店が閉っていた。
16時からキャヴァーンのバックステージ
(狭い・ビートルズのやってたステージを再現したもの)で1セット。
相変わらずキャヴァーンは蒸し風呂状態ですごい熱気。ひとまずホテルに帰る。
次は19時からアデルフィホテルのバー。
ここはサロン風(?)とでも言えばいいのか、みんなソファに座ってくつろいだ雰囲気。
大きなリビングルームで演奏する感じ。ここでの演奏はまあまあだった。
アメリカ人の小さな女の子が走り回っていたが・・・。
終わって一人のおじさんに握手を求められる。
「みんな同じような曲ばかりやるけど、おまえらは選曲が変わってていい」と言っていた。
ホテルに帰ってひと休みして夕食へ。タクシーでチャイナタウン。
Gさんによると欧米で最初にチャイナタウンが出来たのが、ここリヴァプールだという。
人が(東洋人が)たくさん入ってそうな店を探して入る。
Gさんは、回りがみんなナマッていて、逆に標準語(もちろん英語)を
話す自分が小さくならなきゃならない気分ですと言った。
(やっぱりここが相当田舎だという事を強調してる)
腹一杯中華料理を食べ、徒歩でホテルまで帰る。
酔っぱらった白人のおじさんが道で女性に介抱されていた。


1999/8/30(月)
6時40分に目覚めてしまう。今日は寒いのでTVを見ながら暖房を入れた。
シャワーを浴びて10時過ぎ一人でホテルを出る。
と、上からジュースのビンが落ちてきて割れた。
当たらなかったし、飛び散った中身もかからなかったが人種差別か?
「ナメンなよ、このヤロー」とちょっと怒りの顔つきで歩き始める。
アルバートドックにある「ビートルズストーリー」という店に行こうとしたが
どうも人の流れが逆方向に行くのでついていってみる。
マージー川沿いを歩く。広くて大きい。かっこいい。
「Pier Head」というところの大きな野外会場でコンサートが始まるらしくすごい人出。
ちょっと見ていたがまだまだ始まらないようなので、またアルバートドックへ戻り「ビートルズストーリー」を探す。
ドック内ではなく、外の道路沿いにあった。
入口のおみやげ屋を見ていると、ちょっと見た事のある人が出てきて
向こうから話し掛けてきてくれた。
今回の会員のツアーのコーディネーション(?)をしている宮永さんという人。
「ビートルズストーリー」内は特に見るものはないという事で、さっきの野外ステージまでブラブラ歩きながら話す。
11時半ぐらいにまたそこに着いたが、どうやら12時から始まるらしく
特に見たいわけでもないので、町の方へ歩き出す。
Water.Stを登って行くと横道でライブの準備をしていてここもまた人がぎっしり。
その向いがタウンホールで撮影隊の監督と女性アシスタントの人に会う。
その上Gさん、浜田さん、小菅さんもいた。
あいさつして別れ、しばらく行ったところで右に折れる。
これがNorth John.Stで、すぐキャヴァーンのあるところだった。
僕の中で道がつながった。
一旦ホテルに戻り小休止し、宮永さんと再び町をブラツク。
ウールワースで買い物。12時半にフィッシュ&チップスの昼食。
イギリスに来て初めてこれを食べた。店によって味が違うらしいがここのはまあまあいけた。
その後「Marks & Spenser」でミネラルウォーター、「Topman」でTシャツ。もう日課になっている。
この店の変な日本語入りTシャツに宮永さんがハマリ5〜6着買い込んでいた。
とりあえず(宮永さんはチェッックアウト済みということなので)僕の部屋に二人でもどり小休止。
宮永さんは15時少し前、キャヴァーンへ「ブートレグ・ラトルズ(!)」を見に出かけていった。
僕は部屋でもう少し休む事にした。
16時過ぎにしんご君から電話があって、車が使えないので16時半(当初は17時)ロビー集合になったという。
そう言えば今日は町中ほとんど歩行者天国状態だった。
宮永さんや阿部さんも手伝ってくれて、楽器を持って歩きでキャヴァーンパブへ。
17時前に着いてしまったが出番は18時。
僕らの2つ前の打ち込み+ギター+歌のおっさんがやっていた。
ビールを飲みながら(とにかく暑いので、すぐ抜けてしまい全然大丈夫なのだ)出番を待つ。
次にポールマッカートニーのそっくりさん。カラオケで歌う。
姿、歌い方(見た目)はよく似てるが肝心の歌はうまくない。
でもしんご君と親しく話したりして感じいい人。
それが終わってとうとう僕らの番。
キーボードスタンドなんて無いのでテーブルに置く。これが僕にはいい感じでノレた。
曲順をちょっと変えたおかげかお客の反応もいい。楽しく終われた。
すぐ片付け、また歩いてモートハウスへ帰る。
速攻でロビー集合して「イエローサブマリン」の新ヴァージョンのワールドプレミア!
リヴァプールフィルハーモニックホールはすごい報道陣と野次馬。
ジョージマーティンとニールアスピノールがメインの有名人。ジョージマーティンは背が高い。
生まれて初めてのワールドプレミア(この後もおそらくないだろう)が終わって
Gさんの車でアルバートドックの店をあたるが
22時でみんな終わるらしく、あきらめて昨日に続いて中華街へ。
今日はまた違う店に入ったがおいしかった。
ホテルに戻るとちょうどツアーの人達がバスでロンドンに帰るところに出くわす。
Sさんがバスの中でお礼の演説が出来てグッドタイミング。
それにしても今日のリヴァプールは昼からすごい人出と、酔っ払いと、ケンカがあちこちで見られてちょっと怖い。
夜はもっと怖かった。ちょっとした無法地帯になっていた。
まあその分警察もたくさん出ていたけど。


1999/8/31(火)
10時起床。
12時前に家に国際電話をかける。留守電だったので1秒で切った。
12時過ぎロビー集合。
13時ぐらいに阿部さんの車に浜田さんと小菅さん。
タクシーにSさん、しんご君と僕でストロベリーフィールズへ。料金は7ポンド。思ったよりも小さな門。
浜田さん、小菅さんは大宮にオープンする予定の「ジョンレノン博物館」に
この門を再現するため、実に細かくサイズを計り始める。
この作業に相当時間がかかるだろうという事で僕達3人は阿部さんの車で観光。
まずウールトンの教会。それからそのホール。
(ここでジョンとポールが出会ったというプレートがある!)
ジョンが5〜17歳まで育ったミミおばさんの家。
ポールが育ったフォースリンロードの家、ペニーレーンとほぼ大体回れた。
15時半町に戻る。例によって買い物をしてホテルに戻る。
昼過ぎまで曇っていたが15時ぐらいから陽が差してくる。すると急に気温が上がる。
それにしても8月最後の日だというのにずいぶんリヴァプールはすずしい。天気予報を見てもロンドンと5〜6度違う。
あとイギリスは240Vのせいかお湯が沸くのが異常に速い。
スイッチを入れてものの15秒ぐらいでゴォォと言い出す。5分かからないんじゃないか、電熱器だけど。
部屋に戻ってしばらくしたらティーポットが置いてあるのに気付いた。昨日までは無かったものだ。
たまたま部屋を出る時思い付いて「地球の歩き方」のリヴァプールのページを
開けて置いておいたせいか、今日で5日めのせいかは分からないがうれしかった。
しんご君が迎えに来てくれて18時過ぎに夕食に出かける。今日のガイドは阿部さん。
エリナーリグビーの彫像の前のイタリアンレストランでビール、ワイン、
スパゲティ、ピザ、サラダと食べた。20時過ぎ店を出てホテルに帰るが
Sさんが水を買いたいと言い出し、阿部さんの車に浜田さん、小菅さん、僕が乗って買い物に行く。
大抵の店は18時に終わってしまうので、まだ開いているちょっと遠くの店まで乗っけていってもらったのだ。
その帰り阿部さんが浜田さんに「アルバートドックの夜景は撮ったか」と聞くと、浜田さんが「いいえ」。
それなら綺麗だから撮っていったらという事でアルバートドックへ。昼間教えてくれたゲートのある場所。
浜田さんが撮影してる間、小菅さんに阿部さんと2人の写真を撮ってもらった。
その後ついでにとPier Headにも行く。キュナードビル等がライトアップされていてきれい。
マージー川のほとりで地元の若者(?)が数人(男女)音楽をかけてムードを出していた。
阿部さんと結構話せて面白かった。リヴァプールに住んで32年だという。
日本に比べて住み易い町だと言っていた。まあ、そう感じる人だからそれだけ住めるんだろうけど。
奥さん(イギリス人)と25歳、20歳、13歳の3人の父親。
ホテルに戻り段ボール箱のキーボード(何とフロントではなく219号室にあった)を引き取る。


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