液晶一体型PCを作る


職場では、まだPCを与えられていない人が結構います。伝票入力等にPCを使うんだから必要なんですけどね。
今年の春には皆に与えるとかなんとか言ってますけど。どうなることやら。

ところで、前回も話が出ましたが、ノートのキーボードがダメと言う方もおられます。
画面からの距離とか、キーの押し込み具合とかいろいろあるようです。自分もあまり背が高くないほうなので 机の上のノートを使う時は、両手を前ならえするぐらい伸ばしています。
外付けキーボードを使うのもひとつの方法ですし、デスクトップPCを使うのもありです。
ただ、デスクトップは大きすぎると感じることもあります。そこでひとつの提案として液晶一体型PCはどうだろうということで 作ってみることにしました。

以前修理した「DynaBook SS 3410」の液晶と、このとき動作不安定で使わなかった「SS 3430」の本体を使います。
11.3インチの液晶では通常の業務には使えませんが、プロトタイプということで。

ss3430
64Mbyte
6.4G
11.3 TFT XGA

画像をクリックすると大きくなります

「SS3430」です。こいつの臓物を使用します。
いちど完全体の状態でWin2000をインストールします。その後、USBハブに外付けキーボードとマウスを繋げて認識させておきます。
マザーボードと液晶を外し、先ほどのUSBハブ・キーボード・マウスを繋いで立ち上がることを確認しておきます。
元から付いていたキーボードとポインティングデバイスは使わないことになります。
放熱を考えて筐体はアルミにしました。
またもやズルして東急ハンズで裁断してもらいます。
こんな図面を書いて。
正面と背面の板
側面の板
必要な穴や切り欠きは、現物あわせでボール盤やハンドニブラーで処理しました。
会社でこっそり
直径6mmのアクリル球。これを半分に削ります。
電源、HDDのLEDの光を通す予定です。
電子部品屋で見つけた金具。
これで側面固定のL字金具や、液晶固定金具を作ります。
足になる部分の板です。3mmのアルミです。
さすがに金ノコではきつかったので、周囲を5mmのドリルで穴を空けまくり、ねじ切ったあとでヤスリで整形しました。
それでも汗だくでした。
これを万力にはさみ
正義・友情・努力パワーで曲げました。
はい、心が歪んでいるので微妙に斜めになりました(涙
塗装するのがめんどいのでカッティングシートを貼ることにしました。
大きめに貼り、裏まで回すようにしました。
ビス穴の部分に穴をあけておきます。
液晶パネルは上辺2箇所、下辺1箇所にビス穴がありますが下辺のところはマザーボードの真上なので使えません。
上辺はねじ付きスペーサーで背面に固定し、下辺は正面パネルの固定金具に差し込むことにします。
スペーサーを固定する皿ビスは頭をヤスリで削りました。
正面パネルもねじ付きスペーサーで背面に固定されますが、1箇所だけその位置がマザーボードに掛かる所ができました。
しかたなくスペーサーを削って誤魔化します。
側面の板にL字金具をつけたところ
先ほどのアクリル球をエポキシで接着します。
背面の板に、足・マザーボード・側面の順に固定していきます。
CPU近辺が背面と接触して熱を逃がす予定です。
コネクターを接続してから液晶パネルを背面に固定します。
念のためマザーとのあいだに厚紙をいれて絶縁のつもりです。
正面パネルをスライドさせ、液晶パネルを挟み込むようにして固定します。
ローレットねじで見栄えを良くしています。
組み立て終了。
正面から
側面から
使用時には横からいろんな線が出てにぎやかです。
今回はPCカードスロットを使わないようにしていますのでUSBに繋がるものしか使えません。
ソフトのインストールもネットワーク越しです。

これを会社の後輩に見せたら「久々に気狂ったもの見た」と言われました。

使ってもらおうとした婦女子には「なぜこの壁紙?」と突っ込まれました。そこかい!

それはともかく、諸先輩方のようにノートマザーを使って一から組み上げた物ではなく
単なるノートの着せ替えなんで気が引けます。

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