AMANO'S
超・究極のBH
瘋癲狼藉帖
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February **
2004
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Feb-22-2004
新しい仲間 : T96A-EX
市川の長浜さんから
「最後のカンターテ・ドミノ、すばらしかったですね。マトリックスにしなくてもあれだけ広がる音場は初めてです。また聴かせて頂きたいです。
私としてはツイーターをのっけてみたい気がします。恐らく、さらに音場が広大になるのではと思います」
とのメールを頂きました。
「T90A、T900A、T96A−EXなどを考えていますが、どれも実際には聴いたことがありません。[どれが適切そうか]、教えて頂けないでしょうか」

「評判等を考えますと
   T900A ≥ T96A−EX(バッフルマウント型ゆえ) > T90A
なのでしょうか。
でもルックスはSUT−100にはT90Aかな?」
とのアドバイスです。
 
そこで、早速、秋葉原へ。
店員さんは
「スワンにはT90Aが多いようです」
その場での簡単な試聴では、T96A−EXには艶が感じられ、T90Aはシャリシャリとして基本的に90Hと同じ傾向です。
残りわずか、との言葉に背中を押されたこともあって、T96A−EXに。
 
「モアイ」用にと限定頒布されたT96A−EXは、バッフルマウント型ですので、水平面に設置するには、それなりのブロック台が必要です。
直径63mmの穴を開けた正方形のベニヤ板を3枚(21mm*2、18mm*1)貼り合わせて直方体(80*80*60mm)とし、カシュー塗装を施してからT96A−EXを固定しました。     
 
右は粒状鉛を充填したハコに収まったT90H。14年前の製作で、やはりカシュー塗装してあります。左はT500A。
 
中央のT96A−EXをSUT−100に乗せると、なかなかイケてるルックスではありませんか。
ピアノ・ライクの鏡面仕上げまで2ヶ月。ヤレ・ヤレ、まさしくカシュー塗装は根気・根気そのものです。
 
コンデンサーは、JENSENの銅コン(630WVDC)で、0.22μから始め、0.1μ、0.047μと下げました。バーン・インが進むとまだ変わるかも。
音的には、ネッシーの棲む家でお聴きしたJA−0506IIGMを彷彿させる艶があり、小さいサイズながら0.047μで、SUT−200に乗せたT500A(0.47μ)に負けない浸透力・支配力を発揮します。
 
JENSEN CAPACITOR の SILVER LEADOUTを生かすには、SPターミナルの位置は、ここですね。
 
フォステックスさん、T96A−EXを正規頒布してはいかがでしょうか。
「スワン」の数は「モアイ」のそれを圧倒しています。
その時は、固定ブロックのオマケをお忘れなく。
 
Feb-12-2004
新しい仲間 : 290V
16年間、常用してきたα907iMOS Limitedの具合が悪くなりました。
いよいよα907Limited・改の出番です。ただ、そのままでは能率が約10dBも違う208ESと108EΣの両方に対応できません。CDPとの間にアッテネーターが必要です。
このα907LTDは、もともと、C−290Vと組み合わせて改造を重ねられたものですから、素直に、そのプリを導入することにしました。     
 
お店の方によれば、2000年11月の製造だそうです。アキュフェーズのサービスからは、保証期間が半年残っているからと保証登録を奨められました。
 
今日で5日目、音は日々変わってきていますが、富山から907LTD・改を携えてお越しになられたGAさんの執念の片鱗が如実に伝わってきます。
 
それにしても、この大きな箱はどうにかならないものでしょうか。
 
いずれ、907iMOSは修理から帰ってきます。
そして、いつか、叶うか、9500mkII。
しずこころなく時は過ぎます。
 
Feb-04-2004
最適化・上級・ザグリ
上級での手始めはバッフル裏側のザグリです。     
 
「なんだ、それって常識ジャン」
確かに、FEのSシリーズのようにマグネットがバッフル穴にスレスレの大きさのユニットでは、その通りです(異論もあります)。
しかし、Σシリーズでは、バッフル穴とマグネットとの隙間はスロート入口の面積より大きいためでしょうか、ザグリの効果に関する報告は見当たりません。
 
EΣを外して空き家になった上段のバッフルを、恐る恐る、3分の1ほど(上の写真で赤線まで)ザグッてみました。EΣを戻して鳴らすと、その効果は歴然。
思い切って、11層を重ねたフィンランドバーチの3層のみを残して、45度にザグッてしまいました(上の写真)。
このとき活躍したのがホームセンターで購入した(500円位)回転ヤスリです。
 
さて、ザグリの効果を一言で表すと「その箇所の空気の動きを良くする」すなわち「コーンの動きを楽にする」です。
これは、空気室あるいは音道を広げることに相当するでしょう。
 
と、いうことで、各音道の調節板を改めて吟味した結果は次です。
 
      音道   厚さ      巾     長さ   (mm)
       A     9      77    140
       B     9      77    180
       C     9     118    130
       D    15     118    170
 
このSUT−100は、コンテストに出展したそれを超えました。
これを上級のスタートラインとしましょう。
 
一方のESIIは、コンテストに使用した上段に戻しました。もちろん、そのままでなく、半分位ザグッてあったバッフルを、さらに、目一杯ザグッて。
各音道の調節は上記と同じです。これで、やっと落ち着きました。
 
ところで、「ザグリ」は「座刳り」と書くそうです。
「何かの座りを良くするために刳る」とすると「隙間を広げるために刳る」ときに用いる言葉としては、いささか座りが悪いと感じませんか。
 
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感謝 :
K-EN'S WEB さんの次ページを参考にさせて頂きました。
お礼を申し上げます。
       http://k-en.kdn.ne.jp/pt2_sp.html#spf
     さらに、ここから入るいくつかのページ、たとえば
       http://k-en.kdn.ne.jp/tech_spbc.html
 
 
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