先ず、SUT-200のピンクノイズに対する測定距離を変えた一連の周波数特性を見て頂きましょう。
PAA3の設定は、ウェイト:FLAT、レスポンスタイム:1秒、ピークホールド:OFF。
縦軸にスケールが無いので、括弧内に50Hz、100Hz、1kHzのレベル(dB)を示します。
1) 軸上10cm(50Hz:55.2、100Hz:61.0、1kHz:71.5)
2)軸上25cm(50Hz:54.1、100Hz:57.8、1kHz:71.2)
3)軸上50cm(50Hz:60.4、100Hz:62.0、1kHz:69.9)
4)軸上100cm(50Hz;59.3、100Hz:62.7、1kHz:70.7)
5)軸上200cm(50Hz:57.4、100Hz:65.5、1kHz:73.1)
以上のスペクトルを見る限り、D-55兄弟に認められる
二つのディップは、どうやら、SUT-200にはハッキリしないようです。
ところがです。
6)開口面内側20cm(50Hz:67.5、100Hz:74.9、1KHz:44.2)
50Hz と100Hz のバンドが明瞭に凹んでいるではありませんか。
まさに、PAA3の威力。SUTの最適化に欠かせない有力なツールとなりました。