AMANO'S
超・究極のBH
瘋癲狼藉帖
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December *
2006
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Dec-30-2006
黒い瞳の評価
参加者全員に渡される採点用紙のうち、実際に投票されるのは、例年、そのほぼ6割、そして、各作品の「メモ」欄に記載のあるのがその6割です。
参加者のおよそ3分の1がメモを取りながら試聴されていて、この方々の多くは、比較的熱心で、おそらく、早目に入場されているのでしょう。
後日、その「メモ」を拝見するのが大きな楽しみの一つでもあります。
 
「黒い瞳」に頂いたコメントを、達筆すぎたりなどして判読も難しいのを除いて、すべてをランダムに書き移しました。
 
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*まず低音がバスレフとは話にならない。超開放的。一部共鳴音が乗る。フルレンジ
 との違いか。
 
*同じソフトでないくらい低音のエネルギーがすごかったです。ピアノの低い音も
 沈んでいて良かった。
 
*低域の音量感は、今回の中では最高でした。
 
*残念ながらサブウーファの様な低音です。FW168とバックロードはあわないかも
 しれません。低音があばれています。
 
*大がかりで、一番ハクリョクがある(いつもながら)。STがあることや、サイズの
 大きさはルール破りな感じ。低域は、ややブーミー。
 
*ふくらみ、中・高OK、エージング期待。
 
*堂々としたスケールの大きい音。TW、W、ホーンからの音のそれぞれの
 キャラクターが異なるのが残念。
 
*超低音はすごいが、音のスピード感がいまいち。超低音ついきゅうで低域全体が
 にごっている気がする。
 
*スゴイ低音だな。パワー、おつりがすごいね(天井がびびってましたよー)。
 ウーハーのロードがすごい。スピードはいがいとあるね。 バランスがむずかしい
 かなー。定位はいい。ハイパワー、ハイスピード、ねた子がおきるすごさ!
 
*面白かった。量は一番。ウーハーを使うという可能性の一つの方法。
 質はたかいとは?
 
*やっぱり自作スピーカーはこうでなくっちゃ。優等生はメーカーにまかせて。
 
*壮大な迫力だが、やはり中低音が残るのは致し方なし。
 
*低音がだぶつきボーカルはやや引込む。全体的に平面的な音で楽しめない。
 
*低音量感有。はくりょくある音。
 
*迫力が一番あった。
 
*ゴツすぎ。
 
*低音ですぎていない。
 
*箱なり。
 
*音がこもる。
 
*アマチュアらしいつくり。
 
*スゴイの一言。スーパーTW必要と感じた。
 
*音のひろがりが良い。
 
*よく響く迫力のある音でした。
 
*ひさびさのアマチュア音。ブラボー!
 
*スケール大。
 
*コーンの重いFW168はBHには向かない。低域がダンゴになる。
 
*低音が出すぎ。
 
*おどろいた。来てよかった。
 
*低音が少しこもります。
 
*調整しだいで音質が良くなると思う。
 
*Dレンジが広くBHの良さが出ていた。
 
*努力賞
 
*残念ですがBHには不向きなユニットと云わざるを得ません。
 
*ダイナミック。しまりがほしい。
 
*普通やらないことにチャレンジしたことに。
 
*ツィーターをつけてきいてみたい。
 
*ベースも美しくひびいている。高音・中音もOK。立体音でした。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
スピーカーの間隔は3m、そこからリスナーの最前列まで3m。
1列が10席または11席、これが交互に12列並んでいますから、後部座席ではハイ落ちで低音過多に聞こえるのは已むを得ません。
メモ欄のコメントは様々ですが、全体をみると、コンテストで鳴らした「黒い瞳」の評価として
 
    長所 : ダイナミックレンジが広い
    短所 : 低域に音が残る
 
が結論となりましょうか。
 
 
ところで、メモ欄に記載のある採点用紙だけで集計してみると、「黒い瞳」は、同獲得数ながら、総合賞で1位。
これでは、SUT-160からFW168Nを、すぐには、外せません。
 
 
Dec-16-2006
アンケート2006
[ミューズの方舟]が主催するスピーカーコンテストでは、参加者全員に採点用紙とアンケート用紙をお渡ししています。採点用紙は各賞を投票して頂くもの、アンケート用紙は、そのコンテストの反省と次の企画に役立てるためのものです。
 
前回のコンテストについては、コンテスト余話・アンケートでその一部を紹介しましたが、今回は、次の項目のアンケート結果を報告しましょう。
 
 ■イベントの進行について
  ・開始時間は何時頃が適当だと思われますか?       (  :  頃)
  ・一人の発表時間は何分位が適当だと思われますか・   (   分位)
  ・発表者数は何人くらいが適当だと思われますか?     (   人位)
 
この3設問を括って、「現行のままでよい」が5人いらっしゃいました。
現行とは、開始時間は13:00、発表時間は10分、発表者数は8人です。
 
・開始時間について
 
   10:00  10:30  11:00  12:30  13:00  13:15  13:30  14:00  15:00
    (2)    (1)    (1)   (2)   (37)   (1)    (1)   (2)   (1)
 
これは圧倒的に 13:00 開始ですネ。
 
・発表時間について
 
    10   10〜15   15   15〜20   20   20〜30   30
    (17)    (5)    (16)    (1)    (5)    (1)    (2)
 
現行肯定を含め10分位が22人、15分以上が25人、20分以上は8人も。
10〜15分は、「10分でもよい」か「10分では少し短い」か、解釈に迷います。
また、希望する発表時間を記入せずに
「休憩は15分で良いと思う。音楽再生はもう少し長い方が良いと思う。」
「音楽はもっと長くかけてほしい。」
との、ご意見、ご感想もありました。
いずれにしても、参加者が退屈されなかったということで、主催者側の一人、発表者の一人として、嬉しく思います。
 
・発表者数について
 
    5  5〜6  6  6〜10 7〜8  8  8〜9 8〜10 9〜10 10  12  15 
    (2)  (2)  (3)  (1)   (1)  (6)  (2)   (3)   (1)  (21) (1)  (1)
 
少し読みにくいけど、8人または10人を含む数を希望された方が、現行肯定を含め40人です(49人中)。
予め発表者数を決めて、「先着何名まで」という高飛車な募集要項は受け入れられそうにありませんので、結局、一般参加者の多寡に応じて、会員の方で発表者の数を調節することになるのでしょう。
今回は、「黒い瞳」が、締切日直後の定例会で、エントリーすることになりました。
 
参加者のご意見、ご感想を参考にして、このコンテストは進化していくでしょう。
 
 
Dec-12-2006
FW168N のネットワーク
[ミューズの方舟]が主催するスピーカーコンテストでは、例年、4種の賞が設けられています。その中で、格別、重視されているのは、オトだけが評価の対象となる音質賞のようです。
これは、表彰式に続いて、音質賞作品が演奏されることからも頷けます。
 
では、2006年度音質賞の上位から紹介しましょう。
 
第1位: 前田 好一 さんの「ピカイア」   
目に付くのは、ツィーター(日立 HS-33D 003)とスッキリした背面。
伝聞によると、FW168Nはスルー、HS-33D 003は2段にローカット。
(パンフレットには3.3μF,0.68μF;0.5mH,0.3mHを記載)。
 
第2位: 田中 博志 さんの「黒鉄」
金色のリングが光ります。背面には、コイルとコンデンサーを外した痕跡あり。
FW168Nはスルー、FT48Dは4.31μFだけでカット
(パンフレットの1.7mH,12.2μF; 1mH,7.62μFを変更)。
 
第3位 冨士山 智之 さんの「BBR2−16−3」
ユニウエーブの考え方を取り入れたFW168NとFT48Dの位置。
背面全体に、L・C・Rがビッシリ並んでいます。
各ユニットのインピーダンス特性を丁寧にフラットにした上で、一次フィルター
(6dB/Oct)を採用し、1.2kHzでクロス。
 
第4位 海老澤 正 さんの「砂の器」
ホーンツィーターのドライバーはFT28D。
ネットワークは6dB/Oct(3kHz)。
 
5位以下の4作品は省略しますが、それらのネットワークは、奇しくも、すべて
12dB/Octでありました。
 
以上から、「FW168Nに適したネットワーク」を音質賞の成績から捉えると
 
     スルー > 6dB/Oct スロープ > 12dB/Oct スロープ
 
という、とてもシンプルな結果です。
 
最近の音質賞を振り返ると
     2002年 田中 博志 さん 「PINGA」   (前田 好一さんは欠場)
     2003年 田中 博志 さん 「鉄道」
     2004年 前田 好一 さん 「トラトン」    (田中 博志さんは欠場)
ということで、このお二人で分け合っています。
 
前田さんは、長岡派が集う[ミューズの方舟]の会長さん。
田中さんは、その作品に「鉄」の字を入れるほどの、筋金入りの信奉者。
 
リスナーが10人位のコジンマリした部屋で、ハイエンド派が試聴すると、スルーと6dB/Octの順序が変わる可能性がないとはいえませんネ。
 
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上の写真は、手作りスピーカー研究会の小玉さんから転載の許可を頂きました。
他の出品スピーカーの写真もこのページにあります。
 
 
 
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