静内スタリオンステーション

静内スタリオンステーション

日本中に知られた北海道随一の桜の名所「二十間道路」に並ぶ種馬場の中では最も奥に位置します。
こちらは、ファンになじみの深い、静内産の父内国産種牡馬を中心に繋養しています。

サクラローレル 〜ポスト・ナリタブライアンの1頭として〜
サクラローレル 1991年生まれ、静内産。
父:Rainbow Quest(レインボウクエスト)
母:ローラローラ
主な戦績 96年天皇賞(春)・有馬記念。

早くから実力を高く評価されていたものの、96年の春天でナリタブライアンを破ってから高い評価を受けるようになりました。

また、97年には凱旋門賞を目指してフォワ賞に出走したが、あわや異国の土というほどの大けがを負って競走能力を喪失しました。
サクラローレル、ニンジンをくわえる(笑) 我々が到着後すぐに、放牧中のところを佐藤場長に引き出していただきました。
で、放牧地へ帰る途中に口から落としたものが1つ。それはくわえタバコならぬ、くわえニンジンでした(笑)。

初年度産駒からいきなりクラシックの有力馬・ローマンエンパイアを送り出し、幸先よいスタートを切っています。

サクラチヨノオー
サクラチヨノオー 1985年生まれ、静内産。
父:マルゼンスキー
母:サクラセダン
主な戦績 87年朝日杯3歳S。88年ダービー。

現在は生まれ故郷の新和牧場に帰り、功労馬として余生を送っているそうです。

アサティス
 〜ダートで地位確立〜
アサティス 1985年生まれ、アメリカ産。
父:Topsider(トップサイダー)
母:Secret Asset(シークレットアセット)
主な戦績 ジョッキークラブ大賞典(伊G1)。

産駒ウイングアローが00年のフェブラリーステークスとジャパンカップ・ダートを勝ってダート王の地位を占め、俄然注目を浴びている種牡馬です。

サクラチトセオー
 〜トニービンの跡目争い?〜
サクラチトセオー 1990年生まれ、静内産。
父:トニービン
母:サクラクレアー
主な戦績 95年天皇賞(秋)。

中山の芝1600mのレコードホルダーであり、産駒ラガーレグルスがクラシックの前哨戦で実績を上げています。
ただ当馬は古馬になってから実力を発揮したタイプなので、もうちょっと長い目で産駒を見てあげたいところです。

オースミタイクーン
オースミタイクーン 1991年生まれ、アイルランド産。
父:ラストタイクーン
母:Doff the Derby(ドフザダービー)
主な戦績 97年マイラーズC(G2)、セントウルS(G3)。

武幸四郎騎手をデビュー週にいきなり重賞ジョッキーに仕立て上げたことで知られるこの馬。

ウイニングチケット
 〜古くからの国内母系と名手念願のダービー〜
ウイニングチケット 1990年生まれ、静内産。
父:トニービン
母:パワフルレディ
主な戦績 93年ダービー。

柴田政人騎手(現調教師)にダービーの栄冠を授けたことで知られますが、また古くから日本国内で培われた母系の血を一流の輸入種牡馬で爆発させたことで、在来母系の重要性をも見せつけています(故障のため実現しませんでしたが、これで天皇賞やジャパンカップでも勝っていればまるで「あの馬」みたいですなあ)。

産駒も順調な滑り出しで、そろそろクラシックを騒がせるような大物も・・・と欲が出てくるところです。ユウキャラットが2002年のオークスで3着に食い込む活躍は見せているんですが。
すねちゃったチケット 放牧中、我々が見学しているところ、牧草を積んだ軽トラが彼の前に。ところが、その牧草はお向かいのサクラユタカオーの元へと積まれるだけ。

せっかくもらえると思ったのに・・・。すねるチケット。

サクラユタカオー
 〜府中の中距離はお任せ〜
サクラユタカオー 1982年生まれ、静内産。
父:テスコボーイ
母:アンジェリカ
主な戦績 1986年天皇賞(秋)。

現役時代も府中の鬼であり、産駒もまた府中巧者揃いで、近年ウメノファイバーがオークスを勝ち、エアジハードがマイル春秋連覇したことで熱い注目を得ながらも、受胎率低下でついに種牡馬を引退し、01年4月2日に静内町営の乗馬施設・ライディングヒルズ静内に移動しました。
ユタカオー・牧草独り占めの図 さて、ウイニングチケットが拗ねた「牧草独り占め(?)事件」ですが、これはごらんの通りユタカオーの放牧地の草が少ないから運んでもらっているわけでして・・・。

ここからは20間道路を挟んだ反対側で放牧されている馬です。
ミシル
ミシル 1988年生まれ、アメリカ産。 父:Miswaki(ミスワキ)
母:April Edge(エイプリルエッジ)
主な戦績 91年伊2000ギニー(G1)、92年ローマ賞(伊G1)、93年ジョッキークラブ大賞典(伊G1)。

このスタッド唯一の芦毛で、二十間道路からもすぐにわかる、非常に目立つ存在です。

デュークグランプリ
デュークグランプリ 1991年生まれ、静内産。
父:スズカコバン
母:ソブリンテスコ
主な戦績:97年武蔵野S(G3)、ブリーダーズゴールドC(交流G2)、ダイオライト記念(南関東G1)。98年東海菊花賞(交流G2)。


サクラケイザンオー
サクラケイザンオー 1993年生まれ、静内産。
父:サンデーサイレンス
母:サクラハツユキ
主な戦績 96年セントライト記念(G2)2着。


エルウェーウィン
 〜忘れた頃にやってくる?〜
エルウェーウィン 1990年生まれ、アイルランド産
父:Caerleon(カーリアン)
母:Rustic Lace(ラスティックレイス)
主な戦績 92年朝日杯3歳S。

実はこの馬、朝日杯から約3年後のアルゼンチン共和国杯(G2)までの間、勝ち星に見放されていた頃があります。
このようなことは時々起こることで、近頃でもほら、マイネルマックスが・・・。
・・・ということはこの産駒も突如やってきて大穴を開けることになる?

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