平凡な主婦・みや子がラジオドラマのコンテストに応募して書いた脚本が採用され、生本番で放送されることになった。 ドラマの筋立ては「パチンコ屋に勤める平凡な主婦・リツコが真実の愛を見つける」というもの。 みや子も脚本担当ということでスタジオで本番に立ち会うわけだが……。
リツコを演じる大女優(ただし落ち目)の千本ノッコのわがままから「パチンコ屋のリツコ」が「弁護士のメアリー・ジェーン」に変わり、舞台もニューヨークになってしまった。 時はすでに生本番直前、まともに脚本を書き直す暇は無い。 かくして、みや子のメロドラマは怪しげな脚本家・バッキーさんの手で書き直され、いきなりマシンガンをぶちかます犯罪場面から始まることになる。
ところが効果音のCDを納めたライブラリの鍵が無く、マシンガンの音が手に入らない。 しかしマシンガンが無ければドラマは始まらない。 今度は、かつて効果音担当だった守衛に音の作り方を教えてもらうことになる。 すったもんだの挙げ句、乗り気でない守衛さんの説得にも何とか成功。
そこで、よせばいいのに音響担当が叫ぶ。
「マシンガンならシカゴだ、ニューヨークじゃない」
急遽舞台はニューヨークからシカゴに再変更されるが、それはまた新たな騒動と新たなバッキーさんの出番を生むのだった……。
最初から最後までニヤニヤハラハラドキドキしてしまう映画。
鈴木京香の「ラジオをお聴きの皆さん、こんばんわ」と、マルチン神父の出番では爆笑。 あと、この映画を観たらエンディングを聴き逃すなかれ。
三谷幸喜の初監督作品。
ちょっとカメラワークのところどころに計算不足を感じるのはそのせいか。 ぼく自身は別に映画作りの経験があるわけでは全く無いけど、それでも「あの場面はこう撮ったら面白かったのに」と思いながら観てしまった。
ビデオじゃなくて映画館の大画面で観たんだったらもっと笑えたのかも。
ともあれ、上の Story を書いてる間は妙にニヤニヤしてしまったのは、やっぱり面白かったってことか。
トラックの運ちゃん役で渡辺謙が出てた。 そうなるとやっぱり横に山崎努を乗せてラーメン食って欲しかった。
「バイオレンスはこのドラマのテーマなんだ」
一体どのドラマの話をしてるんだバッキーさん……。
演じるのは「キッズ・リターン」でもやはり怪しげな林さんを演じ、テレビの「はばたけ!!ペンギン」ではそのダメ人間の芸で大竹まことを感嘆せしめたモロ師岡である。 ダメっつーか、反省の無い(ゆえに進歩も変化も無い)人の雰囲気ありあり。
この映画の話が終わってからもずーっとあんな感じなんだろーなー、バッキーさん。
西村雅彦は相変わらず(ホメ言葉である)。
佐藤B作はどの場面にいたのか未だに判らない。 どこ?
1998-09-04
佐藤B作はどの場面にいたのか?
わざわざメールでヒントをくださった方もいらっしゃった(感謝)のだが、結局「ラジオの時間の時間」でネタばらししてたので判明。 録画しといた再放送を観たらしっかり佐藤B作本人が「オレ顔が写ってねーなー」みたいなことを言ってたね。
1999-10-31