
10:「Super 8」
和堂:ビルの中には入れるの?
キーパー:入れます。
和堂:入り口で黒服にチェックされたりとかは?
キーパー:全然ないです。入ってみると、白いコンクリートに映像が映って、始まっています。開かれた本がしばらく映されて、ジーっとそのページを映しています。
流石:なんて書いてあるの?
キーパー:う〜ん、読めるけどね。あの〜、何か「イゴーロナク」とか書いてあるっぽいよ(笑)(※『グラーキの黙示録』邦訳版です)
加治:本には余り興味はないので(笑)
和堂:束田さんを気にして見ています。
英司:「なに?」(笑)
流石:川口はいるの?
キーパー:いない。15人くらい、パイプ椅子に座って見ています。
和堂:フィルム? それともビデオ?
キーパー:フィルムです。
加治:その映写機は?
キーパー:ない。ただ、隣の部屋から投影されています。
和堂:その(投影されている)穴の近くまで行けるの?
英司:その映写機に続きそうな通路はないの? 映写室に入りたいんだけど。
キーパー:扉がありますよ。
英司:そっちに行きます。
キーパー:カタカタカタ……とフィルムは回っていて、映像のカメラがパンします。そうすると前にビデオで見たシーンと同じようにカメラがパンして行くんですけど、今度は何故か見たこともない木の扉を映し出します。そこでピタッと止まります。
次郎:はいはいはいはい……?
キーパー:ジーっと映しているとカメラは扉にズームしていくんですけど、今までコンクリート打ちっぱなしの部屋が撮影されていたはずなんですけど、気がついたらレンガの壁になっています。赤いレンガの壁になっていて(映っていた)扉がゆっくりと開き始めます。
加治:えーっと、止めましょうよ、映写機……。
キーパー:(黙殺)中は真っ暗な部屋で、何か小さな生き物が震える山の上を這いずり回っているような映像になります。ちょっと詳細までは分からないですね。カメラがどんどん扉をクローズアップしていくと、山の上を這いずり回っていた小さいものがピョンと飛び降りて、ダダダーーッ! っとこちらの映像のほうに……
和堂:カメラのほうに向かってくる?
キーパー:向かってきます。見たことある奴ですね。川口の家で見かけた、射殺した5体のあいつ等です。涎を垂らした牙のある手を画面のほうに伸ばしてきて……。
和堂:観客とかどんな感じ?
キーパー:「な、何だこれは!?」みたいな感じです。
和堂:「キタキターーーー!」みたいな(笑)
加治:いやいや、いいから映写室入ろうよ(笑)
キーパー:(黙殺)ダダダーーッ! ってやって来ると……ズルッと、壁を通り抜けて、向かってきた奴らが実体化します。
次郎:おーーーーーーーーーーーー!
キーパー:「な、何だよ!?」とか叫んでいる最前列の客に襲い掛かっています。もう客は大騒ぎになっています。というのをすべて見たので……
一同:あはは……(乾いた笑い)
キーパー:SANチェックです。
加治:「だからさっきから映写機に行こうって……」(笑)
次郎:「いやあ、ごめんごめん。つい、夢中になっちゃって」(笑)
キーパー:成功した人は1D3、失敗した人は1D8。
和堂:(失敗。1D8、コロコロ)6。
流石:ダメだ(笑)
キーパー:いや、待て待て、まだ頭が悪いかもしれない(<アイデア>ロールを失敗するかもしれない)。
和堂:55か……。
キーパー:いつもの目、いつもの目(笑)(※和堂のプレイヤーはダイス目が喜劇的悲劇的に悪い)
和堂:(コロコロ)90!
一同:おー(笑)
キーパー:ここで実力発揮(笑)
和堂:いやー、もう、今ほどバカでよかったと思ったことはないね(笑)
キーパー:ではピョンピョンピョーンと山から飛び降りた奴らが、どんどんこっちに向かって来るようですけど?
次郎:数が多いんですよね? とりあえず、アレ(映写機)が止められるか、やってみようか! 映写機を止めればいいのか。
キーパー:(隣室への扉)がちゃがちゃ、がちゃがちゃ……「開かねーーーー!」
英司:「開錠、開錠!」
和堂:映写の小窓から撃って壊しちゃえばいいんじゃないの? バーンって。
英司:それ、誰かやっといて!
加治:じゃ、俺がやりましょう。
キーパー:じゃ、DEX順に解決しましょうか。
加治:じゃあ、パーン(<拳銃>)。(コロコロ)当たり。
キーパー:キィン! 防弾だッ!
英司:おお。なるほど、なるほど。
キーパー:一応ダメージは振っといて。防弾ガラスも壊れるから。
次郎:(<鍵開け>コロコロ)開錠は成功しました。
キーパー:えーっと、成功率をどれくらい下回りました?
次郎:70%持っていて、出目が56。
キーパー:了解しました。じゃあ、当然がちゃっと開けるという事でよろしいでしょうか?
次郎:そうですね……開けましょう(半笑い)
キーパー:成功率の半分だったらまだ何かあったんですけど、がちゃっと開ける時には、山が、山自身が、ズルリと半分ほど、スクリーンから出てきました。
和堂:え? スクリーン?
キーパー:向こう(映像の映っている白壁の方)です。
次郎:小さいものが這いずり回っている、その背後ですな。
キーパー:どんな奴かというと……
和堂:みんな「山なんか見えない、山なんか見えない」と言ってドアの中に。
一同:(爆笑)
キーパー:稲本がなりかけた奴の、でっかいバージョンです。
一同:……。
次郎:……そろそろキーパーが「じゃ、皆さんSANチェックです」と言うのを待っているっていう状態です。
キーパー:じゃ、皆さんSANチェックです(笑)
和堂:失敗!
キーパー:じゃ、成功した人は1で。失敗した人は1D10+1。
和堂:(コロコロ)10!
一同:キタキタキタ!
加治:これで(初期値から)20%行ったんじゃないの?
和堂:20%は……行ってます。
キーパー:(笑)。じゃあ不定の狂気に陥った先生は……何ラウンドかな〜? 1D10。
和堂:(コロコロ)1。
キーパー:じゃ、5戦闘ラウンドの間……はい、1D10。
和堂:どんな面白い目が……オリャ! (コロコロ)10!
キーパー:昏迷。胎児のような姿勢をとる。
次郎:カタトニア、カタトニア。
加治:出た(笑)(※何故かうちの身内ではポピュラーな症状)
キーパー:じゃあ、ドスを握り締めたままコロンと床に転がります(笑)。扉が開くと、当然映写機があります。その横に川口がいます。「何だ、お前ら!?」
流石:1人だけ?
キーパー:1人だけ。
英司:問答無用で撃ちます。
キーパー:中に入れるのは、まぁ、1人ずつでしょうな。
和堂:じゃあ、俺はドアのところの床に転がっているわけですな。「山など見えーん!」と言いながら(笑)
次郎:川口を撃ちますか? もしくは……ここから映写機を……
キーパー:撃つことはできるでしょう。川口も抵抗はしてきますが。川口も拳銃を抜いています。(ここで次のラウンド)
次郎:まぁ、そうですよね。
キーパー:「何だてめえは!?」と言う事で川口のDEXは……10。
次郎:俺のほうが早いな。それなら川口撃とうか。
流石:……(イゴーロナクは)出てこようとしているんだよね。
次郎:正直、(スクリーンから)出てきているモンは怖い(笑)。でも、鉛玉も俺らは怖い。
流石:確かにな〜。
次郎:川口を撃ちます! でぃやぁーっ!(コロコロッ)
加治:貫通しろ!
次郎:当たった。そうそう簡単にはね(貫通せず)。(コロコロ)8(ダメージ)。
キーパー:くぉーーーーー……
次郎:気絶するか!? 気絶するか!? 頼むーーーーー!!
キーパー:(コロコロ)3%オーバー。ぱた(気絶)。
一同:おおおー(拍手)。
キーパー:川口も同じタイミングで撃ってきますので(ラウンドの最初の射撃)……。(※またしても適当な運用の戦闘ルール)
次郎:そうだよね。でも一応、やることはやったから、俺(笑)
キーパー:(コロコロ)スカ。
次郎:良かった! 良かった! あとはDEX順に(部屋に)ワーッと入っていって……もしくは、あと2回撃てるんだから(映写機を)撃っちまうかな。
キーパー:そうですね。
次郎:(コロコロ)当たった。映写機、防弾だったらどうしよう(笑)
和堂:そんな映写機、ないから(笑)
次郎:5ダメ。
キーパー:チュイン! あ、もう止まりそう(笑)
次郎:あともう一回。(コロコロ)うぇー、外した! ゴメン!(※DEXの半分で撃てるはずですけど、キーパーが順番を失念しています)
英司:じゃ、次、俺は部屋に入った。
キーパー:はいよー。じゃ、次のラウンド。
次郎:加治は相変わらず(防弾窓を)撃ってんの?
加治:えーっと、あ、さっきのラウンドの分振ります。(コロコロ)当たりの、当たりの、はずれで、2発。7と8ダメ。
キーパー:はい、ダメ(割れない)。
次郎:映写機、撃ちます。うりゃー(コロコロ)、当たった。(コロコロ)7(ダメージ)!
キーパー:ばーん! 壊れた。
一同:はぁ〜(安堵)。
キーパー:そうすると、当然画像が消えて、イゴーロナクもそれと共に、まるでスイッチが切られたかのように プツン! と消えます。
次郎:(イゴーロナクの)子供も?
キーパー:子供は消えません。ただし、プツンと映像が切れたことが分かるとザザザザーーーッと、ビルから出て行きます。そして側溝とかに逃げ込んでいきます。
次郎:ああ、なるほど。
流石:ははあ。
次郎:だからドブ臭いんだ。
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