悪心


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丘陵地帯を抜ける支路にて

 馬に揺られてポクポクと丘陵地帯の道を行く元十字軍騎士ジョルジュと不信心な免罪符売りギベール。あのような悪夢の夜を越えることになろうとは、二人とも今はまだ知る由もありませんでした。

地図 キーパー:二人はムーラン辺りに用があって、それを済ませてアヴェロワーニュ第2の都市クシムへ帰る途中です。二人がいる場所はサント・アゼダラクの近くです。東部丘陵地帯を抜ける支路のような道を進んでいることにしましょう。一応足元は石畳で舗装されています。時間はもう少しで夕方というところです
ジョルジュ:「ギベール君、クシムはまだ先なのかな?」
ギベール:「まあもうしばらくって按配でさあ、騎士様」
ジョルジュ:「腹も減ったところだが、懐にはパンが一切れ……どうしたものか?」
キーパー:さて、ここで〈ナビゲート〉ロール
ギベール:ナビは80%(出目は60)。成功っす>キーパー
ジョルジュ:(出目は02)。うげ! 成功
キーパー:日が暮れるまでに東部丘陵地帯を抜けるのは、少し難しそうです>ALL
ギベール:「とりあえず今夜は山中で夜を明かすのが神の思し召しって奴の様で……」
ジョルジュ:「薪を集めないとな」と周りを見渡す
キーパー〈母国知識〉ロール(ギベールが成功)。この方角を少し進んでいけばアルドールという辺境騎士領があるはずです>ギベール もしマップを見ている人がいましたら、座標G8にいると思ってください
ギベール:「……ふーむ。ところで騎士様」>ジョルジュ
ジョルジュ:「騎士さまはやめてくれよ、ギベール君。なにかな?」
ギベール:「今晩中にクシムに着くのは無理ですが、ちょいと寄り道して辺境騎士領に寄れば一夜の宿くらいは借りられそうですがね」>ジョルジュ
ジョルジュ:「おお! ではそこでうまい飯がありつけそうだね、ギベール君」
キーパー:その騎士領はアルドールという田舎の集落みたいな場所です
ギベール:「まあ多少の喜捨は求められるかもしれませんが夜露で風邪を引くよりはましで御座いましょう」へへ>ジョルジュ

ライン

アルドール

 アルドールを目指して先を進むと、だんだん上り坂になって行きます。上り坂の頂上まで達すると、急に視界が開けます。丘の頂上から眼下に森に覆われた谷が見渡せます。谷は密生した深い森になっており、野生の植物が繁り放題になっています。少し離れた場所、果てしなく続くように見える森の只中に、緑と黄色の均された平地を見つけます。働く人影の見える平地から少し離れた場所にある家屋のまばらな集まりには低く煙が立ち込め、新しい土壌には整頓された田畑の列が並んでいます。中央のぼんやりとした環から声が聞こえ、谷の周りに反響しています。


渓谷

キーパー:恐らくあれがアルドールでしょう
ギベール:環? 声?
キーパー:環は近づかないとなんとも言えませんが、おそらく村の中央広場ではないでしょうか?
ジョルジュ:「なんとも大自然というか、田舎いうか」
ギベール:「まあ……どこぞの国にくらべればこのあたりなんざこんなモンでさあ」。声は歌の節か何かですか?
キーパー:声は反響して聞き取れませんが、牧歌的な会話や笑い声を思わせます
ギベール:ふむふむ。平和的ですね
ジョルジュ:「そうか、この辺も久しぶりだからな」>ギベール
キーパー:谷の端にかかる遅い午後の太陽を反射する白い石を磨き上げた簡素な建物の集まり――恐らくは修道院――が崖高くに位置しています。遅い午後の陽光は全てを穏やかで静かなものに思わせます。修道院はアルドールとは少し離れた場所に孤立しています
ギベール:「とりあえずは村に行ってみるしかありますめえ。修道院もありますから……運がよけりゃあワインが口にできやすぜ」>ジョルジュ
ジョルジュ:「では少し修道院によっていくかね~」
キーパー:修道院は村とは別の道を行かないとたどり着けないです
ギベール:位置的に見ればまず村でこの当りの流儀を教えてもらって一夜の宿を請うのが順当ですか? どうも離れてそうだし道も別のようなので>修道院
キーパー:そうですね。アルドールは騎士が治めていますので、無碍な対応はされないでしょう。頂上を過ぎると、今度は急な下り坂が樹木の生い茂る谷へと続いています。年降りたねじれた木々が周りを囲み、午後の陽光が光と影の斑のタペストリーとなって射し込んでいます
ジョルジュ:常識的に考えて修道院と村が離れているのは一般的なんでしょうか?
キーパー:修道院は自給自足している場合もあるので、離れているケースもありえます>ジョルジュ
ギベール:(宗派によって禁欲的な流儀なら人里と離れているでしょうしね)
ジョルジュ:(なるほど>修道院隔絶)
キーパー:この近さなら、恐らく修道院と村には交流はあるでしょうけどね
ギベール:「あっしはもう体がガクガク言ってまさあ。とりあえずあの広場……? のあたりでご厄介になりましょうや」>ジョルジュ
ジョルジュ:「おおそうだったのか!? ギベール君、俺の背に乗りたまへ」で広場にゴー
ギベール:「あ、いやいや。それには及びやせんぜ。せいぜい旅の埃を払って堂々たる挨拶の一つも見せていただければ」たじたじ>ジョルジュ

キーパー:それでは村に向かって坂を下っていきます。そこで〈目星〉(ジョルジュが成功)。辺りを見回してみると、古代ローマの道の滑らかに磨耗した石を発見します>ジョルジュ
ジョルジュ:成功「ん、この石は?」と拾えるのかな?
ギベール:石? 石畳の破片とか?
キーパー:石標ですね。抱えて「ふんぬっ!」といえば拾えるかもしれません
ギベール:どのくらいの大きさですか? (ってわたしゃ見つけてませんが(笑))
キーパー:30×30×50くらいの道標です
ジョルジュ:一応拾ってみます「ふんぬ!」持ち上がらなければ「ギベール君これは何かね?」と見てもらいます(天然なんで)
ギベール:一抱えくらいのサイズ?(笑)>石標
キーパー:道祖神くらいを想像してください
ギベール:まあそーやってなんか大きな物に取り付いたなら気がつくでしょう(笑)
キーパー:持ち運ぶサイズではありませんね
ギベール:「ナニをみつけやした?」>ジョルジュ
キーパー:磨耗して読めませんが「この先○○に△△があります」位のことが刻んであったのかもしれません。つまり、ヴィヨンヌやクシムがアヴェロワーニュで繁栄するよりも以前に、ここには古代ローマ人が入っていたということです
ジョルジュ:なるほど>道祖神 「ギベール君見てくれよ! 謎の文字が書いてあるんだが気になって」と言って見ていただく(笑)
ギベール:「旦那……そいつは使わなくなったか、忘れられた道標……と見受けやすが……もう字も薄れて読めやしやせんねえ」
ジョルジュ:「ロマンを感じるじゃないか」とギベールくんの説明を聞いてか聞いていないのか興味津津です>道標
ギベール:「そいつあ他所の文字でげすよ。カエサルの国の文字でげす」>ジョルジュ
キーパー:村か修道院に行けば誰か詳しいことを知っているかもしれませんね
ギベール:「あっしは村娘が注ぐワインの方が魅力的でござんすが……ねえ。まあ早くこの辺りの者に顔見せを致しやしょう」>ジョルジュ
ジョルジュ:ギベールくんのボヤキを聞いていないのか道標に熱中。「修道院に行こうじゃないか、ギベール君」と強引に引っ張っていこうとします
ギベール:「ちょ、ちょいとまっておくんなせえ! 旦那。そんな事をした日にゃあ」……道と位置関係を計算中……日が……暮れる?>キーパー
キーパー:暮れます(^^
ギベール:「日がとっぷりくれちまいまさあ。まずは騎士領のご同輩に事情を聞いてみちゃあ如何ですかい? それとも何か厄介ごとで顔見せできねえ人がいなさるかね?」
ジョルジュ:少し考えて言いくるめられました(笑)。「……うーん実は若いのころに馬上試合で一勝もできなかったライバルがいてだな。あんまり会いたくないかな~と」ごにょごにょ
ギベール:「そんな立派なお体でナニをお言いですかね? ささ、ご立派な名乗りを上げてくださいやし」(笑)>ジョルジュ
ジョルジュ:「う、まー……」とギベールくんの背に隠れるように谷に下りていきます
ギベール:隠れない隠れない(笑)>体格17
ジョルジュ:天然なんで隠れられているとおもっていますw
ギベール:とりあえずサッサと住民と接触しませう(笑)>キーパー