フロム・ウラヌス



5
【怪しい人間】

キーパー:覚醒の世界へ戻って来ました。時刻は夜です。スティーヴン・テイラーの住居はロウワー・サウスサイド地区のどぶ板アパートということでしたね。
プロン:テイラーの部屋の様子を外から伺いましょう。
アビー:隣の建物の屋根からで良いんじゃないの?
キーパー:なるほど。ではD100を振ってみてください。
プロン:(コロコロ)……22!
キーパー:(テイラーはエルム山へ行っていて留守だな)部屋は真っ暗です。誰かがいる様子はありません。
プロン:マジか!
アビー:ふ~む。当てが外れましたな。
プロン:もうずっといないのか、それとも一時的に外出しているのか?
キーパー:窓のカーテンが開いているので見える範囲ですが、家具などは置かれていますので、生活臭はあります。
プロン:ちなみに、人間以外のモノがいると考えているわけなんだけど、そういう痕跡みたいなものは、見て分かんない?
キーパー:そうですねぇ……<アイデア>ロールをしてください。(プロンが成功)テイラーの部屋はかなり狭いので、人間以外の何か、特に噂に聞くリーギクス人が二体同居するのは物理的に不可能な感じはします。
プロン:そうなると、奴らはどこにいるんだ?
アビー:とりあえずテイラーが帰ってくるまで、部屋を見張っています。
キーパー:すると朝方に一人の人間が部屋に帰って来ます。
プロン:きっと、こいつがテイラーなんだろうね。
キーパー:人間年齢でいうと、二十代半ばくらいの男性です。
プロン:何かに取りつかれている様子とかって分かるのかな?
キーパー:少なくとも朦朧としているとか、足取りが不確かな様子は見られませんね。上着を脱ぎながら窓際に寄ってカーテンを閉めます。おそらく、これから眠るのでしょう。
アビー:なるほど。一晩中どこをほっつき歩いていたんでしょうなぁ。
プロン:……ここじゃないとすると、アジトはどこなんだろう?
 この後、一眠りしたアビーとプロンはクラークズ・コーナーズへ行って、ここまでの経過をユラナス(とパセリ)に報告します。ユラナスもどうにか自力で動けるくらいには体力を回復させていました(パセリは最近、自分の仕事をさぼり気味だったようですが)。
プロン:ボス(リンカーン)にも経過を報告して、あとは奴らのアジトを探しましょう。何か手がかりはないかな……?
アビー:とりあえずテイラーの部屋をずっと見張っていましょう、何か動きがあるまで。
スティーヴン・テイラーキーパー:了解です。辛抱強く隣家の屋根からテイラーの部屋を見張っていると、夕方頃に彼は起き出して、どうやら外出するようです。
アビー:おお!?
プロン:尾行しましょう。バレないようにサングラスに替えていきます。
アビー:(笑)
キーパー:テイラーはアーカムから南西へ向かう道を歩いていきます。クラークズ・コーナーズへ続く道よりも、もっと南寄りの道ですね。おそらく、人間が「エルム山」と呼んでいる山へ向かっているようですね。エルム山の麓で道を逸れると、懐中電灯で足元を照らしながら山奥へ分け入ります。
プロン:山奥へ……。
アビー:怪しいですな。
キーパー:しばらく山を登って、テイラーはとある自然の洞窟へ入って行きました。そこは「コウモリ穴」と呼ばれる、コウモリたちが群れで暮らしている洞窟です。
プロン:ズーグの臭いとか、しませんか?
キーパー<嗅ぎ分け>ロールをしてみてください。
二匹:成功!
キーパー:コウモリの排せつ物等の臭いに交じって、ズーグの嫌な臭いがします。
プロン:さて、アジトは突き止めた感じなんだけど……。突っ込みますか?
アビー:う~ん、でも敵討ちをしたいのはユラちゃんなわけだし。
プロン:シャンはいるのかな? スティーヴン・テイラーに憑依している可能性はあるよね。
アビー:まあ、そうだね。
プロン:いったん戻って、次のタイミングで総攻撃をしかける方が良いのかな? でも、そもそもこの中で何をしているのかが分からないんだよね。多分儀式か何かをしているんだろうけど。……もうしばらくここで状況を確認していきますか。
アビー:うん。テイラーが出て来るまで、もう少し様子を見てみます。
キーパー:了解です。では明け方になると、スティーヴン・テイラーが穴から出てきます。
プロン:一人だけ?
キーパー:一人だけですね。そしてもと来た道をアーカムの方へ帰っていきます。
プロン:それは読み違えたな。我々も戻りますか。
アビー:戻りましょう。

プロン:とりあえず、ズーグのいる場所は分かった。そして奴らが今回の事件の犯人、実行犯である可能性が高い。そしてスティーヴン・テイラーという人間が事件に絡んでいるのも、まず間違いない。
アビー:うん。そしてそれらをすべて繋いでいるのが、シャンですな。
プロン:うん。なので、コウモリ穴に総攻撃をかけるのが一番良いのではないかな、とボスに伝えます。
キーパー:(リンカーン)「なるほど。ズーグが絡んでいるとなったら、黙ってはいられねぇな」
プロン:「ズーグの臭いだけは間違えようがありません」
アビー:「しかも、奴らが三匹なのも確かです」
プロン:「今晩、やりますか?」
キーパー:(リンカーン)「そうだな。他の仲間たちに声をかけてみよう。夜通しご苦労だったな。しばらく休んでくれ」
アビー:……まだシャンの姿は確認していないんだよねぇ。
プロン:シャンがスティーヴン・テイラーに憑依しているとしたら、確認のしようがないからね。

プロン:すこし休んだら、総攻撃についてユラナスにも話をしに行きます。
キーパー:(ユラナス)「なるほど。総攻撃にはぜひ、俺も参加させてくれ!」
プロン:「頼りにしてるよ、冥王星の兄弟!」
キーパー:天王星です(笑) 冥王星だとミ=ゴが出て来て無駄なSENロールが生じます。
プロン:そうだった(笑) とりあえず、ボスの総攻撃の指示が来るまで、待つとしましょうか。
アビー:ひとまずお家に帰って、餌食べて眠ります。



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