Call of Deep Ones Pear & Ghaon
「…運転席に乗り込んだニックはキィを回すと同時に力任せにアクセルを踏み込んだ。後部トランクを引っ掻く深きものどもの爪音に、大地を蹴る耳障りなタイヤの悲鳴が重なる。ニックは構わずアクセルをベタ踏みにして、愛車を全速力でバックさせた。何か硬い物を轢く鈍く不快な音を立てて深きものどもを振り切ると、レーサーさながらの手さばきでギアをローに入れる。再び目一杯踏み込まれたアクセルによって弾丸と化した愛車を未舗装の道路へと突っ込ませ、海を背にした方角へと風のごとく走り去る。
「アバヨ、インスマス!」
 朝焼けの薄明かりの中、ニックは振り返りもせず悪夢の漁村に別れを告げた。そして、数十体の深きものどもを屠った相棒――ショットガン――からようやく右手を離し、助手席で震えているシルヴィアーナを抱き寄せた。
「シルヴィ、だから言っただろ? お前は俺に惚れておけば間違いないってな」
 震えを収めて、ニックの右腕に縋るシルヴィアーナ。数分後に訪れるであろう、シルヴィアーナからの熱烈なキスを予感して、ニックは彼女から見えない方の左唇を満足そうに歪ませた」

――工藤 瑠宇『ジェノサイド・イン・インスマス』



グァオン: ……ちょっと待つギョ。
ピア: なぁに、グァオン?
グァオン: どうしていつもオレら(ディープワン)はヤラレ役なんだギョ?
ピア: えーと、それは仕方ないんだよ。なんて言うか……雑魚? みたいな。
グァオン: 本人目の前にして雑魚言うなギョ! 納得いかんギョ!!
ピア: たぶんビヤーキーの倍は屠られてるよ、キミたち。
グァオン: 指差すなギョ! あんな蝙蝠のなり損ないより格下とは情けないギョ……。かつて「古のもの」たちと熾烈な闘争を繰り広げた、強壮なる我が一族が噛ませ犬扱いとは…ギョ。
ピア: 噛ませ犬というよりは……噛ませ蛙? 噛ませ魚? プッ
グァオン: 笑いながら言うなギョ! お前ホントにマーシュ家の娘かギョ!?
ピア: 落ち着きなさいな、グァオン。そんな我らが逆襲に転じる時が来たんだよ。
グァオン: ! 星辰が正されて、ルルイエが浮上するギョ?
ピア: そんなに旨く行く訳ないじゃない、アホガエル。
グァオン: 誰が「短小イ○ポ馬鹿ガエル」ギョ!?
ピア: そんな事言ってないよ。ま、ホントのことだけど。
グァオン: 犯 す ギ ョ !
ピア: 落ち着きなさいって言ったでしょ? ここに用意した「Call of Deep Ones」は我々クトゥルフさまにお仕えする聖闘士が、愚かなる敵対種族たちに鉄槌を下すためのルールなんだよ。
グァオン: それはホントかギョ!?
ピア: 本当だよ。憎きハスター神の下僕どもも一掃できるんだから。
グァオン: ギョギョッ!! ならば早速仲間を募ってクトゥルフ様の威光を広めに行くギョ!
ピア: でも、どうせ醜い魚人はヤラレキャラだけどね。プッ
グァオン: オマエ、喰うギョ!?





Menu
CoD ルール
CoD運用ルール

シナリオ「古の砦」 シナリオ「聖地奪還」 シナリオ「潮神祭」
CoD対応シナリオ CoD対応シナリオ

CoD対応シナリオ
「聖地奪還」プレイレポート
「聖地奪還」のプレイ・レポート



クトゥルフの呼び声に戻る