シュトレゴイカバール



ケンタウリ・プライム R-38Y研究所

キーパー:フォスコロ・スター・ドライブによるワープ航法でアルファ・ケンタウリ星系へ到着し、アルファ・ケンタウリA第4軌道上にあるコロニー、ケンタウリ・プライムのケナルゴ支社に出向きます。(支社社員)「R-38Y研究所へ行かれると聞いておりますが、あのような何もない場所にどのような用事が?」
アンドリュー:「うん、まあ、視察のようなものでね」
マーク:「そうそう」
ホリキタキーパー:小型シャトルが借りられますので、研究所まではそれで行きます。操縦はアンドロイドがやってくれますのでご心配なく。操縦を受け持ってくれるアンドロイドは……こんな娘です。
一同:(笑)
キーパー:外見はHRP-4Cですが、中身は第四世代の最新式アンドロイドです。側(ガワ)が損傷したので、応急的に旧式の側を取り付けて運用されています。なお、損傷前の側は堀北真希に似ているタイプです。
マーク:(笑)
アンドリュー:すごい勢いで以前の側を要求します。「前の側を! 前の側を!!」
キーパー:(支社社員)「性能は折り紙付きですので、大丈夫です」
アンドリュー:「ヒ、ヒドイ……」
キーパー:(アンドロイド)「ホリキタです! よろしくお願いします!」
アンドリュー:プログラミングも修正しておけよ……いちいちムカつくんですけど。
マーク:(笑)
キーパー:それでは頼もしいホリキタの操縦で、限界速度でR-38Y研究所へと向かいます。

キーパー:研究所に到着しました。砂地に岩がいくつも突き出たような、殺風景な場所にぽつんと建つ研究所です。研究所の母屋と、外部プラント建屋、シャトルの発着場があるだけです。
アンドリュー:到着したら、早速所長に挨拶に行きましょう。
パトリック・ポルンガ博士キーパー:オフィスの応接室でパトリック・ポルンガ博士があなたたちを出迎えます。(ポルンガ博士)「お待ちしていました。捜索チームの方たちですね? 想定外デス」
一同:(笑)
キーパー:パトリック・ポルンガ博士ですが……学問系の技能をお持ちの方は、そのロールをしてみてください。
マーク:学問系? <惑星学>とか<天文学>とかでも良いの?
アンドリュー:先生しか持っている人はいません。
マーク:じゃあ<物理学>55%で……(コロコロ)……71、失敗。
キーパー:ポルンガ博士の名前は聞いたことがあるような気もするけど、詳しいことは知りません。博士は握手をしながら自己紹介します。また、二人の女性が同席しています。一人は厳しい顔つきをした逞しい女性で、もう一人は柔らかい雰囲気の女性です。厳しい方が保安副長のボニータ・デ・ラ・カマラ、柔らかい方が医師兼カウンセラーのニコル・キャノンだと紹介されます。
ジョン:ボニータは同部門になるのかな? 「よろしくお願いします」
キーパー:(ボニータ)「こちらこそ」 笑顔は見せませんが。
アンドリュー:カウンセラーは美人に違いない!
ニコル・キャノンキーパー:え〜と、こんな感じの小柄で快活そうな女性ですね。
アンドリュー:あら〜、ずいぶん可愛らしい人だね。
ジョン:カウンセラーには、こういう人の方が向いているのかもしれませんよ。
マーク:うん。そうかもしれませんな。
キーパー:(ニコル)「遠いところ、お疲れになったでしょ? ところで、このような辺境までどのような理由でお越しになったのですか?」 彼女は目をキラキラさせて聞いて来ます。
アンドリュー:「ヤヤ博士からの要請でこちらへ来ました。研究所の近辺で行方不明になったサマセット博士を探し出して、連れ帰るように言われてきたのですが」
キーパー:(ポルンガ博士)「サマセット博士一行については我々も心配しております」 ポルンガ博士によりますと、サマセット博士一行は研究所に運び込まれている石板を一通り調査した後、発見現場へと3人だけで向かったのだそうです。彼らは自前のATVを持ってきていたので、それで出発したとのことです。
アンドリュー:なるほど。
キーパー:(ポルンガ博士)「しかし、彼らは戻ってこなかったのです。想定外デス」 実際のところ、ポルンガ博士は彼らが何を探すために石板発見現場へ向かったのかも知らされていなかったようです。
アンドリュー:石板を一通り調査し終わって、いきなり思い立ったように「行ってきます」と出かけて行った?
マーク:何か他のものが見つかると思ったのかもしれませんな。
アンドリュー:「石板発見場所というのは、ここからどのくらい離れているのですか?」
キーパー:(ポルンガ博士)「往復で半日くらいの場所です」
アンドリュー:数十キロくらいか。
キーパー:徒歩で行くには遠すぎますが、ATVがあれば問題のない距離です。
ジョン:「石板の発見時の状況などは教えていただけますか?」
キーパー:(ポルンガ博士)「周辺地域を私と数名の研究員で調査していた時に、とある何もない砂地で偶然発見したのです」
マーク:「……ほほう」
アンドリュー:「何かを探しに行っていたのではなく、ということですか?」
キーパー:実際のところ、「何かないかな〜?」とATVでそぞろ歩き(?)をしていたらしいです。ある意味、この研究所のルーチン・ワークの一つといえます。
ジョン:「その時に同行されていたのは?」
キーパー:(ポルンガ博士)「トリン研究員と、ボニータ副長です」
アンドリュー:「早速ですが、発見された石板を見てみたいのですが」
キーパー:(ポルンガ博士)「分かりました。石板は第一研究室にあります。ご案内しましょう。その前に武器類は武器ロッカーに預けていただいてよろしいかな?」
アンドリュー:(ジョンに向かって)「……だって」
ジョン:「イエス、ボス」 武器を渡します。
キーパー:(ボニータ)「ご協力、感謝します」 緊急事態が発生した場合、暗証番号を知っているポルンガ所長か、保安部門のバッソ隊長か、ニコル医師が武器ロッカーを開けることができます。この3人が研究所の管理職だと思ってください。
ジョン:了解です。これは私にとっては重要な情報なので。
アンドリュー:では武器を預けたら、石板を見るために第一研究室へ行きます。

キーパー:研究室までの廊下を歩きながら、皆さん<アイデア>ロールをしてみてください。(アンドリューとジョンが成功)なんだか、この研究所、ちょっと薄暗いなって印象を持ちます。照明が半分消えていたりします。
アンドリュー:「発電量に何か問題でも? 節電をされているみたいですが」
キーパー:ニコルは困ったような笑みを浮かべながら、小声で答えてくれます。「あまり期待されていないので、この研究所は省電力モードで運用されている」ということを遠回しな表現で。
アンドリュー:「あー……なるほど……」(笑)
キーパー:(ニコル)「パワー・プラントは3基あるんですが、2基しか動いていないんですよ(苦笑)」
アンドリュー:「消費エネルギーを抑えているということですね」
キーパー:(ニコル)「ええ……そういうことです」 研究所の建物自体はよくあるタイプの既成のものです。しかし、研究員が通常の半分も配置されていないので、省電力モードで稼働しているというところでしょう。
マーク:経費削減ですな。
キーパー:しかも弱り目に祟り目なことに、ニコルによると、この研究所では現在インフルエンザが流行っておりまして。
一同:「はい?」
キーパー:(ニコル)「自室待機の職員も数名います。研究員のアブド・ハミドとキンケイド、保安隊員のデン・ハイリンク、それにバッソ保安隊長も罹患中です。それなので、現在は保安隊はボニータ副長が責任者となっています」
ジョン:隊長が顔を見せないのはそのためか。「なるほど、大変ですね」
アンドリュー:「流行っているのは普通のインフルエンザですか?」
キーパー:(ニコル)「それはご心配なく。流行は既に終息に向かっています」
アンドリュー:「それは何よりです」

R-38Y研究所 人員名簿(※部外秘)

所長
 パトリック・ポルンガ博士

研究員(6名)
 ノライニ・アブド・ハミド 
(※インフルエンザ罹患中)
 スティーヴ・キンケイド (※インフルエンザ罹患中)
 マン・トリン
 テジャスウィニ・パスリージャ
 フェルナンド・ソリマン
 ジェレミー・ユン

保安要員(4名)
 クリストフ・バッソ隊長 (※インフルエンザ罹患中)
 ボニータ・デ・ラ・カマラ副長
 ウィリアム・マクダニエル
 フレフト・デン・ハイリンク (※インフルエンザ罹患中)

医師/カウンセラー
 ニコル・キャノン




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