【人と獣の墓】


GM:じゃ何事も無く夜は明けて、行きましょうか。
ティスマンロープ、ロープ。
GM:穴までロープを張るには<登はん>ロールが必要です。
スタインとりあえず降りまーす。スルスルーっと(ロールは成功)。
GM:(スタインに向かって)ついでに<観察>もしておきましょう。
スタイン(コロコロ……成功)OK、OK。
GM:全然ハラハラしませんな(笑)
ティスマン「なんて安心感溢れる人だ」(笑)(※スタインの<観察>成功率は97%)
GM:穴まで降りてくると、足場にちょうど良いような岩棚があります。こんな感じの(図を描きながら)四角くて、人の手が加わったような石が張り出しています。
スタインこの洞窟って、天然の洞窟なの?
GM:いえ、どうやら掘り抜かれています。
スタインじゃ、そこ(岩棚)にとりあえず降ります。
GM:ちょん、と降りると、どうやら石棺みたいな感じの石ですね。上部が蓋のようになっていますから、多分開けられます。
スタイン凄い釣りっぽいんですけど(笑)。(顎に手を当てて)んー?(※クマー!っぽく)
GM:蓋には猫の絵が描かれていますよ。
スタイン「猫?」。ほぉーう。
GM:石ですから、スタインみたいな体格の良い人でも十分に支えられそうです。
スタインとりあえずロープの設置を終わらせて、降りて来られるようにします。
ピオカーナロープにつかまりながら、ノーム(地の精霊)に支えられて降りてきます(笑)
GM:公爵とナドジャナも降りてきます。
ピオカーナ公爵とか、どう? 身のこなしを見ていて。
GM:ああ、良い身のこなしですよ。すぐにでも仲間に入ってもらいたいぐらいです。洞窟は四角く掘り抜かれていて、奥へ続く扉があります。この部屋には小さな石棺が散乱していますね。
ピオカーナ石棺ってどれくらいの大きさなの?
人と獣の墓 -現在-GM:そうですね……1メートルくらい。人は入らないです。蓋には鳥が書いてあったり、猫が書いてあったり、爬虫類が書いてあったり、魚が書いてあったりします。開いている石棺もあります。中には動物の骨が入っています。
ピオカーナ描かれている絵の様式とかはメルニボネ風なの?
GM:そうですね。「これはメルニボネのものに違いない」と公爵。金魚の石棺に、美しい翡翠を彫った飾りの副葬品が入っていたりします。
ピオカーナそれなりに高価な物なんですか?
GM:高価な物ですねー。材質もさることながら、骨董品ですからね。
スタインああ。精緻な技巧が凝らしてあるわけね。
GM:奥に繋がる扉の上には上位メルニボネ語で何か書かれていますよ。
ピオカーナ:「盗った奴コロス!」みたいなことが書いてあるんだよ(笑)
一同:(笑)
ガーリック読んでみましょう……(コロコロ)……失敗(出目95)。
ピオカーナ失敗(出目99)。
一同:ええ〜?
GM:読めません(笑)
スタイン肝心な所で(笑)
ピオカーナどれくらいの文章量なの?
GM:碑文みたいですよ。文字としてはそんなに多くはないですね。崖の上で見つけた磨耗した碑文くらいの長さです。
一同:ふ〜む。
GM:副葬品はかなり高価な物が多いですね。黄金でできた餌皿等もあります。
ピオカーナそういうものを持って行ったりすると、大体エライものが発動したりするんだよね(笑)
GM:副葬品のざっとした価値は<物品鑑定>で分かります。
ガーリックじゃ、<物品鑑定>しますか。(コロコロ)はい、成功。
GM:全部集めれば25,000LBくらいにはなりそうですね。
ピオカーナマジかよ!
ティスマンスゲー、スゲー。
ピオカーナ俺たち冒険者なんだから持って行かない理由はどこにも無いよな(笑)
GM:公爵は扉の上の上位メルニボネ語を見て首を傾げています。
ティスマンそこなんだよな〜。
GM:公爵が「誰か上位メルニボネ語は読めなかったんだっけ?」。アピールしていた人がいませんでしたっけ?(笑)
ピオカーナ横向いてひゅひゅーと口笛吹いています(笑)
一同:(爆笑)
ピオカーナええ〜? 何で読めねぇんだよ(笑)
スタインオメーだよ、オメー。そりゃこっちのセリフだよ。何で読めねぇんだよ(笑)
ピオカーナとりあえず、副葬品は帰りに拾っていくか。
GM:では手をつけずに行くという事で。
ティスマン奥は扉になっているんだよね? ここは先生(※スタイン)に調べてもらいましょう。罠なんかに引っかからないように。
スタインもうバッチリっすよ。罠が無いかを調べるのは<捜索>で良いのかな?(コロコロ)OK、OK。
GM:罠はないし鍵もかかっていません。ただ、歪んじゃっているんですよ。
スタイン建付けが悪くなっちゃっているのか。
GM:開けます? 扉のSTRは30なんですが、後もう一人いれば良いな(笑)。ホントかよ(笑)(※スタインのSTRは22)
スタインティスマンよーいしょ。
GM:ナドジャナはこっち(獣の墓)に残るそうです。「何かが入ってこないように見張っている。何かあったらすぐに声をかけてくれ」と言っています。公爵は入るそうです。扉の奥はですね、円形になっていて、ここも埋葬室みたいですね。真ん中に死体置き台みたいな物があって、壁際に立てた石棺が14個並んでいます。
ピオカーナ真ん中の置き場には?
GM:そこには人、男性が寝ているんですよねー。
スタインえ?
ピオカーナミイラとかじゃなくて?
GM:ミイラじゃないんですよ。
ガーリックとりあえず、周りを調べてみましょ。
GM:壁際の石棺は、13個中身が入っているんですけど、1個は空です。
ピオカーナ何か書かれていますか?
GM:下位メルニボネ語で碑文が書かれています。中に埋葬されている人の名前でしょうね。「トラルクの亡骸、ここに眠る」とか「忠実なる僕キュラス・ムール」とか。
ピオカーナ真ん中の置き台に近づいていきます。見てみますけど、誰? っつーか、メルニボネ人?
GM:純血のメルニボネ人ではない事が分かります。
一同:ははぁ。
GM:人間とのハーフとか、そういう感じです。で、それとは別に、死体置き台の基部に背を預けるようにして、骸骨があります。
ピオカーナ何か身につけていますか?
GM:歳月によってほとんどそれは朽ちちゃってますね。錆びたダガーと粘土製の水差しが横に転がっています。
ピオカーナ台の上に寝ている人物はどういうものを身につけている?
GM:ほとんど裸です。ただ、手に赤ん坊の頭くらいのルビーを握っています。それから眩しい赤い光が放たれて、これが上から見えた赤い光なんでしょう。
一同:ああー、なるほど。
ティスマン建付けの悪くなっていたドアの隙間から漏れ出していたってところか。
GM:そうですね。
ピオカーナ人物の年齢は?
GM:若いです。皆さんと同じくらいでしょう。20台半ばから30くらいですかね。<物品鑑定>してみれば、宝石のとりあえずの価値くらいは分かりますよ。
ガーリックしましょう。(コロコロ)はい、成功。
GM:50万LGくらいはありそうです。1LGは100LBですから、5千万LB! 南方大陸のオインとユーが合わせて買えるくらいの値段だそうです。大きな宝石だから価値があるのではなくて、何らかの魔法がかかっているからこその価値ですね。
ピオカーナう〜ん、要は「持って行くな」って事だ(笑)。億万長者は間違いないんだけど。それを持っている男の身体は朽ちていないんだよね?
GM:朽ちていないですね。干からびているとかいう様子は全然見えません。眠っているようにも見えます。公爵は宝石に目を奪われています。「こ、これは……凄い!」
ピオカーナ「でも、これにはまだお手を触れない方が良いですよ」
GM:アヴァン公爵「しかし、これを取らずして、何をしに我々はここへ来たというのか?」
スタイン「現に犠牲者が1人出ているようですから」と言って骸骨を指差します。「安易に近づいて良い物とは思えません」
ピオカーナ更に奥の扉はどうなってるの?
GM:立派な両開きの扉ですが、開いたその先は数段の階段を残して土砂に埋もれてしまっています。
スタイン後は、この穴から一旦引き上げようって言う事になって、じゃああのルビーを持って帰るのかどうかって事ですな。でも、台の基部に転がっている骸骨を見る限り、ただで済むようには思えないんだけどなぁ。
ピオカーナ水差しとか持っているんだっけ?
GM:そうですね。
スタインどう考えても不自然だからなぁ。
ピオカーナお仕えしているだけの人かも……。
ガーリック武器や防具類が転がっているわけじゃないもんねぇ。

 一行はルビーに手を出して良いかどうか、悩みに悩み抜きます(その時間30分あまり!)。アヴァン公爵は持っていく気マンマンです。「まさに、私はこれを得るためにここへ来た!」と言っています。しかし、台の基部にある骸骨がどうしても気になる一行はルビーに手を出せません(※後で、これはある意味杞憂であった事が判明するのですが)。
 ロープを結んで離れた場所から引っ張る、ノームに持って来させる、グリンに取って来させる(酷いな、オイ!)等、臆病風に吹かれた案がいくつも出されますが、結局はアヴァン公爵が「この手に掴み取りたい!」と言って譲らないため、最終的に公爵、ティスマン、シャゼ、ハンスヘルトが人間の墓で宝石を手に入れる間、ピオカーナ、ガーリック、スタイン(+ナドジャナ)は獣の墓にいていつでも外へ逃げ出せるようにしているという、冒険者を名乗るにはあまりにも弱腰な布陣になりました(笑)。グリンは崖上の馬をつないでおいた場所まで戻って、一行の帰りを待ちます。


GM:「では、取るぞ」。公爵はルビーをその手に掴みました。ティスマンとシャゼとハンスは目の眩むような色の閃光と雪崩のような騒音を知覚します。突然のすさまじい竜巻が周りを取り巻き、嵐のように打ち付けます。そして気が付くと……。



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