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【アリオッチの心臓】
GM:最上階です。ドーム型で、内壁は真珠母みたいにパール色に輝いています。部屋の中央に大理石の人間大の像があります。緑色の筋が入っているような大理石ですね。それがこういう感じで(腕を前に突き出して、果実をもぐように、手のひらを上に向ける)、手に、あなたたちが見た死体が持っていたルビーを握っています。像は残酷な微笑を浮かべていて、その前に祭壇があります。ここでダルジが生贄に捧げられるんでしょう、きっと。
ピオカーナ:大理石の像はアリオッチの像ですか?
GM:そうですね。「アリオッチ様!」と恐れ多いです。
ピオカーナ:そうだよね。「触っちゃダメだぞ」(笑)
スタイン:ここへ来て(笑)
GM:壁には等間隔に三角形の窓が開いていて、そこから光が漏れるようになっています。その窓を見ていると、<観察>ロール。(スタインとピオカーナが成功)窓を見ていると気が付きます。バサーッ、バサーッと重厚な音を立てて頭上を旋回している何かの影が見えます。
スタイン:「……何だろう?」
GM:さっきのワニトンボのブーンという羽音ではないですね。
ピオカーナ:……竜だ。
GM:で、その三角の窓の枠の一つに、公爵が立っています。その後ろには、簡単に言うと、墓で死んでいた彼がいます。ナドジャナもいますね。蟹の足みたいな爪が先に付いたロープがアリオッチの像の足に絡まっています。彼らはこのデーモン・ロープを使って外側から侵入してきて、ちょうど登ってきた所です。
ガーリック:ほう。
GM:まさに“ばったり”というタイミングです。ドーラーが「公爵、あれが例の宝石だ!」と言うと、公爵は宝石を取りに行こうとします。
ティスマン:「待つんだ、公爵!」
GM:アヴァン公爵「おお、貴公たち!」
ティスマン:「それを盗んでも、我々は元の世界には戻れない」
GM:アヴァン公爵「いや、しかし、この宝石を盗まない事には村は救えないらしい」
スタイン:そういう風に言われているのか。
ティスマン:「あなたは知らないかもしれないが、我々がこの件に絡んだ以上、この村を救う方法は……無い。なぜなら、この宝石が盗まれようが破壊されようが、この光を放たなくなった段階で竜がやってくる。そしてダルジ族だろうがこの村だろうが、全部滅ぼしてしまうというのが、どうやら真相のようだ。しかも、どうやらそれはこの宝石の力によって何度も繰り返されているようなので、我々が元いた世界へ戻ろうと言うのなら、この宝石を壊すより道は無い」
GM:「……それは本当なのか、ドーラー?」と公爵は盗賊に質します。
ティスマン:「あんたがドーラーか。聞きたい事がある。デスから話を聞いたんだが」
GM:ドーラー「デスと会ったのか!?」
ティスマン:「俺たちはデスから話を聞いた。あんたに一つ聞きたい事があるのだが、あの宝石を壊すにはどうしたら良いんだ?」
GM:ドーラー「……俺はあの宝石で彼女を救うだけだ。壊す事などしない」
ティスマン:「壊す方法はあるのか? それだけが知りたいのだ。俺はそう彼女に頼まれた。壊してくれと頼まれたのだ」
ピオカーナ:「あんたはその宝石を盗ませれば彼女を救えると思っているようだけれども、それが違う事を彼女は分かっている」
GM:ドーラー「いや、そんなはずは無い!」
ティスマン:そうだよね、そう言うよね(笑)
GM:ドーラー「俺はこの宝石を手に入れて、彼女を救って、それから……」
ピオカーナ:話しているうちに誰かが宝石を壊しちゃえばいいんじゃないの?
GM:そうしようとすると公爵が剣を抜いて「待て待て! この宝石を壊す事は俺が許さん!」
スタイン:そうなるわな。
GM:そうしていると「い〜い湯だな〜♪」と歌いながら下から風呂上りの<竜の司祭>が現れます。
一同:(笑)
GM:で、あなたたちを見ると「な、何だチミたちは!?」
一同:(笑)
GM:するとドーラーが「シャッ」とダガーを投げ、それがトスッと司祭の喉に突き刺さります。サードラスはダガーを受けてバタッと倒れます。最後の力を振り絞ってドーラーに呪いをかけます。<竜の司祭>サードラス「アリオッチにかけて、時が終わる時まで、この破滅をお前が繰り返さん事を! アリオッチにかけて、お前を呪う!!」
スタイン:……これが全ての始まりだったのね。
GM:顔面を蒼白にしたドーラーは「とうっ!」と宝石にダイブします。
ピオカーナ:止めます。
GM:では一応DEX対DEXで。
一同:(笑)
GM:まぁ、さすがに全員が固まっている所へダイブはしないので、(ロールできるのは)二人でしょう。誰の近くにダイブしたかはダイスで決めます。
ティスマン:それでやりましょう。
GM:NPC(ハンスヘルト&シャゼ)は竜に気を取られているということで(笑)。「竜だ、竜だ!」「スゲー! 竜!!」とか言っています(笑)
ピオカーナ:シャゼ、無口なんじゃねぇの?(笑)
GM:「竜だけは別!」と言っています(笑)。後で船に帰ってから「竜だけは好きなの」と言葉少なに告白してくれます(笑)
一同:(笑)
GM:誰かな〜……(コロコロ)ピオカーナと……
一同:(笑)
スタイン:何でそこだよ(笑)
GM:(コロコロ)ガーリックの間を「とうっ!」と。じゃあ、どちらからでもロールを。あんまりガッカリしないように、ガッカリしてもいい人(※ピオカーナ)から行きましょうか(笑)。DEXはいくつでしたっけ? 12くらい?(笑)
ピオカーナ:7です(笑)。……20%くらい?
GM:分かりました。えーと……(ルールブックを見る)……とりあえず振ってください。そして01が出たら言って下さい(笑)
一同:(笑)
ティスマン:何てこった(笑)
ピオカーナ:出るかもしれない! ……95!
GM:(笑)。ピオカーナの頭の上を軽〜く越えて……肩に足をかけて「俺を踏み台にしたぁ!?」状態で、ガーリック、どうぞ。いくつでしたっけ?
ガーリック:DEX 13。低い目!(コロコロ)……69かぁ(※失敗です)。
GM:ドーラーは宝石を掴むとデーモン・ロープを伝ってシャーーーっと手近の窓から塔の下へ降りていきます。
ティスマン:(ロープを)切りましょう。
GM:切るならロールを。ファンブルしなければ当たります。
ティスマン:(コロコロ)当たり。ダメージは……じゅう――
GM:ブチーーーーーーーーッ!!(※耐久力8でした)
ティスマン:おお(笑)
GM:「うわぁ!」っと言う声が下から響いてきました。
ピオカーナ:高さは30メートルでしょ?
GM:でも、彼は<ジャンプ>でダメージを減らせるんですよ。
スタイン:ああ、そうなんだ。
GM:じゃ、一応ダメージ減らせたかどうか……彼、<ジャンプ>80%なので……(コロコロ……87)。
一同:(爆笑)
ピオカーナ:もう動けねぇだろ(笑)
GM:両足骨折したんですけど、何とか腕で這ってジリジリと門の方へ逃げようとする赤い光が見えます(笑)
ティスマン:怖いな、ダイスってホントに怖いな(笑)
スタイン:とりあえず追わなきゃ(笑)
GM:<登はん>! <登はん>で!!(笑)
ピオカーナ:階段で降ります(笑)
一同:(笑)
GM:塔を降りていくと、怪談テケテケみたいにドーラーはしゃーーーーっと両腕で走り去る……様な事はなく(笑)、簡単に捕まえられますよ。
ピオカーナ:俺は階段を降りすぎて地下まで行きました。
スタイン:まだ言ってんのか(笑)
GM:ああ、厨房でした(笑)
一同:(爆笑)
GM:「サードラスの私室」もありましたが、「宝物庫は別だよ」と書かれています。
ピオカーナ:ああ(笑)
GM:ドーラーは腰骨折ってます。
スタイン:そりゃもう動けんわ。
ティスマン:宝石は持っていますよね。
ピオカーナ:竜は?
GM:上空でバサバサやってます。一応まだ赤い光は見えるので。
ティスマン:とりあえず壊しちゃいますか。
スタイン:自慢の石で(※<投石>58%)。
GM:ドーラーは「ああ〜、やめてくれ〜」と言っています。
ティスマン:壊れるもんなの?
スタイン:とりあえずやってみよう。
GM:石をカーン! と打ちつけると石の方が割れます。傷一つついてませんね。
ティスマン:「壊すにはどうすればいいんだろう?」
ガーリック:とりあえずデーモン・ダガーでやってみれば?
スタイン:そうだね。
GM:ファンブルしなけりゃOKです。ダメージください。
スタイン:(コロコロ……)16ダメ。
GM:傷もつきませんでした。「カキーン!」
スタイン:「だめぽ」
ティスマン:ダメージで目が走るかどうかっちゅう話か? ……とりあえずガーリックさん!
ガーリック:じゃあ(コロコロ)当たりました。(2D8+3D6)……20ダメージ。
GM:ダメです。
ガーリック:「カキーン!」
GM:微妙なとこですね。ダメージが走ってダメなら諦めもつきますが(笑)
ガーリック:微妙(笑)
ティスマン:まぁ、いいや。とりあえずハンスにもやってもらいましょう。(コロコロ……)30。
GM:おお! 砕けるって感じじゃないんですけど、ピッと小さな傷が付きました。
ピオカーナ:何か起こる!
GM:宝石の中で輝いていた光がパパパパパッと点滅して、ちらつき始めます。そしてフッと光が消えると、辺りが真っ暗闇になります。頭上からバサーッ、バサーッという翼の音が聞こえます。この世界のドラゴンって火を吐くんじゃなくて、発火性の毒液を吐くんですよ。
スタイン:火炎放射器みたいなのか。
GM:それがボタボタと落ちてきて回りがゴウゴウと燃え始めます。あちちっと思っていたんですけど、だんだんそれが暗く、冷たく、遠くなっていきます……。
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