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【ブルー・レディ】
GM:黒い帆船が港に泊まっています。「父の誇り号」と書いてあります。クルーはみんな紫の町の島の船乗りです。50人くらいで運用する船です。
クランデール:そうすると、結構大きいんだ。
GM:船体自体はそれなりですが、戦艦に換算すると戦士を10人運用するくらいの規模です。パン・タンの黒いガレー船の10分の1の規模です。基本的には商船ですね。
クランデール:我々以外に傭兵っぽい人たちっている?
GM:いますいます。でもそんなに多くないです。10人もいません。
クランデール:乗り込んだら、他の傭兵連中がどんな感じか見てみますけど。
GM:基本的にはお金に困ったゴロツキが多いんですけど、一人だけ目を引く人物がいます。黒髪の女戦士で、そのー、栗山千明みたいな感じです。
一同:ああー。
クランデール:それは確かに目を引くな。一人?
GM:はい。彼女には特に仲間はいないみたいです。あまり誰かと馴れ合っているとかいう雰囲気はありません。孤高な感じがしますね。
クランデール:どこの国の人ですか?
GM:国籍は分かりません。特に目を引く外見的特徴はありませんね。大柄でもないです。ポンパドゥールはどちらかというと伸びやかな肢体をしてるんですが。
ジンジャー:ゲーム的に言うと、特に能力値ボーナスがない国の出身、と(笑)。
GM:彼女はフル・プレートを着て、シールドとライト・メイスを持っています。それら武具が全部真っ青です。まさに「青の戦士」という感じですかね。
クランデール:身に着けている物から何か正体が分かりませんかね?
GM:<混沌>なのは間違いないでしょう。シールドには女性の唇がでかでかと刻印されています。
クランデール:明らかにデーモン!
GM:明らかに何かありそうですね。ぱっと見て手練なのは彼女くらいです。
ティスマン:彼女とその他みたいな(笑)。
GM:他のゴロツキ連中からは際立っています。おそらく戦況的に一番頼りになるのは彼女であろう、と。
クランデール:パルヴィックにそれとなく彼女の事を聞いてみましょう。
ジンジャー:そうですな。
ティスマン:うん。
GM:パルヴィック「あなた方に声を掛ける前にとある町で傭兵を募ったのだが、彼女がふらりと現れて協力したいと言ってくれたのだ。実を言うと、私も彼女の名前すら知らないのだ。あの通りの外見なので、ブルー・レディと呼んでいる」
ティスマン:ブルー・レディ……。
クランデール:当然船の中には飯を食うスペースがあると思うんだけど、彼女は常に一人?
GM:そうですね。酒を飲んでも酔っ払ったりしない、隙のない感じです。「よろしく〜」と声を掛けても、目で礼を返してくるくらいです。
クランデール:人を近寄らせない雰囲気を出している?
GM:そんな感じです。高飛車でいけ好かないフィオリア、ぐすぐす泣いてばかりで陰気なユーコニアス、無口でとっつきにくいシャゼ、厳格で口うるさいアナスタシアとかに比べると、ポンパドゥールは非常に女性的で魅力的な愛想の良い女性なんですが、それに比べてもブルー・レディは容姿も当然綺麗なんですが、カリスマが圧倒的です。CHAという能力値が高い感じと思ってください。
ティスマン:「きー、何よ、あの子」(※ティスマンのCHAは3)
一同:(笑)。
ジンジャー:我々はその青の戦士について噂話を聞いたことないわけ?
GM:聞いたことはないですねぇ。
ジンジャー:特徴的な身なりなのにねぇ。
GM:確かに一度見たら忘れられないような姿ですけど、噂にも聞いたことがありません。
クランデール:では船旅の1週間、彼女のことを目の端に留めておきます。
ジンジャー:1週間ストーカーをするそうです(笑)。
クランデール:(笑)。「これは愛なんだよ!」
一同:(爆笑)。
GM:ストーカー理論! 本当にストーカーじゃねぇか!(笑)
ティスマン:「いずれ彼女も自分の心に素直になるよ」くらいのことを言い続けるわけですな(笑)。
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