『Sea Kings of the Purple Towns』
より

2008年10月4日
プレイ
参加キャラクター |
ティスマン
ジンジャー
クランデール卿
ハンスヘルト
白鹿のポンパドゥール
グリン |
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フィルカールの貴族にして地の王グロームに仕える司祭である髭だるまクランデール卿は「不死身の飲み薬」の材料を採取すべくトルースの森へ出かけました。森での薬草採取の探険の際、薬草を取り扱うシャザール人の交易商人“白鹿の”ポンパドゥールと出会って行動を共にし、見事飲み薬の材料をゲット。フィルカールにいる従兄弟に会いに行くというポンパドゥールを伴って、南大陸行きの船に乗ったのでした。 しかし例によって猛烈な嵐にあって船は沈没、箱一杯の貴重な薬草は海の藻屑と消え、自らもその後を追うしかないという状況に陥ってしまったのでした。
一方、「絶海の孤島に知られざるパン・タンの要塞があり、素晴らしい財宝が隠されている」というガセネタに踊らされて無駄な航海をした帰りの亡者の船一行は、雨音を裂いて助けを求める女性の声を聞きつけます。雨垂れ打つ甲板上から暗い海を覗き込んでみると、乗っていた船が難破したのか、妙齢の女性が助けを求めている姿を発見します。彼らが投げ落としたロープに捕まって溺死から免れたのは伸びやかな肢体を持つシャザール人女性で、ポンパドゥールと名乗りました。なお、危うく助けを求めた声を無視されるところだったクランデール卿は、間一髪ユーグノーによって海から引き上げられたとのことです。
九死に一生を得たクランデール卿とポンパドゥールはルテル・クヮグリン船長とその傭兵団の目的を知り、この奇縁に何かを感じて終わりの知れぬ探索行への助力を申し出ます。ポンパドゥールはハンスヘルトの昔馴染み“紅の鹿”アラムール(※かつて運営したキャンペーンにおけるへむれん氏のPC)の従姉妹でもあり、特に歓迎されます。
新たなる仲間を加えて今回一行が挑むのは、<新王国>の地図の端に書かれている、やがて<混沌>の一大拠点となる場所における絶望的な防衛戦です。 |
プレイしてみたかったシナリオをマスタリングできて、ゲームマスター的には満足です(でも結構一本道だったなぁ)。
個人的にパストール・シャールク率いるパン・タン部隊の扱いが面白かったです。『Sorcerers of Pan Tang』を読む限り邪悪の権化である彼らがPCと轡を並べて同じ敵に対するという展開は、なかなか燃えるものがありました。そしてその後の展開も彼ららしくて、好きです(笑)。
なおシナリオの原典を読んだ方にはお分かりでしょうが、このシナリオは細部をかなり変えてあります。TRPG『ストームブリンガー』ではエクオルは不浄の要塞の女主人と設定されていますが、ムアコック神話にはそのような設定がないためか、シナリオではこの設定にまったく触れられていません。ムアコック公式ではない(?)ために設定を放棄したのかもしれませんが、私の<新王国>ではいまだに健在な設定なので、ラストを大きく変えて“幻滅の青き貴婦人”を登場させました。今後のキャンペーンの展開への伏線というのもあります。
もともとデーモン・アイテムでガチガチに固めたキャラクターを想定して作られてはいないシナリオなため、最後はPCにとって悲惨な展開になったかもしれません。まぁ、デーモン・バブルははじけたと思って諦めましょう(笑)。
外伝は「姉妹の身体」。エロいシナリオです。ぜひともプレイヤーとして参加したい。
長かった「南大陸編」は今回で終了し、次回から最終章「復讐者編」に入ります。
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