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【町の住人たち】
GM:あなたたち「父の誇り号」から来た35人は、もちろんブルー・レディも含まれますが、ガルジャーンに宿屋へ案内されます。ガルジャーンによって町の有力者たちが紹介されます。パン・タン人の首領のパストール・シャールクとブルー・レディも、それには同席します。
- ガルジャーン・トラベック:額に「臆病者」という意味のルーンが押されたメルニボネ人の男性。共同体のナンバー1。メルニボネ人なので一目置かれている。戦時なので士気を鼓舞するためにも常に金色に輝くプレート・メイル(メルニボネアン・プレート)を着込んでいる。通常、メルニボネ人は「他人のために力を尽くす」という精神構造を持たない方が普通であるため、異端中の異端。言ってみれば、早すぎたエルリック。エルリックのように、人間の輪みたいなものに価値を見出している、珍しい人物。
- トロカー・ヴァルロン司祭:<法>の神ドンブラスの元戦士。ヴィルミール人、男性。防衛隊の要として戦士隊を率いる。
- ブラッバド・ガスポン:ジャーコル人、男性。「烏の鳴き声亭」の主。手品が得意でサービス精神にあふれた好人物。
- アラック:全身黒ずくめの血色の悪い若者。フィルカール人。まるで吸血鬼のような姿をしているが、性格は陽気そのもの。個人の死の状況を不思議な正確さで予測する。
- アッシュ:蛮族の女シャーマン。ストーンと同じく共同体に力を貸している。穀物貯蔵庫の責任者で、仲間から尊敬の眼差しで見られている。
- ラザラス:鍛冶屋で剣を作っているイルミオラ人の若者。不思議な雰囲気をまとっており、なぜかハイブジーのミザムは彼に懐く。
- テイラー・ゴーヴェル:イェシュポトゥーム・カーライの筆頭司祭に当たる人物。司祭というよりは学者と呼ぶ方がより正しい。死した<混沌>の神のモニュメントに最も詳しい人物。
- ジェルプ&タラム:侍祭。テイラーの助手。ジェルプはアルギミリア人の若い女性。タラムは古フロルマーからやって来た楽器演奏が得意な若者。
GM:ガルジャーンによる紹介は一通り終わりますが、パストール・シャールクは紹介の途中で中座したまま戻っては来ず、ブルー・レディは相変わらず目礼だけを返す寡黙ぶりです。
クランデール:紹介されながら目を走らせますけど、実際の所どうなんだろ? 共同体にいる人たちの戦闘のレベルっていうのは高そうなの?
GM:いや、実際問題として、ちっともですよ。
クランデール:でしょ? なんだよね? 蛮族が千人襲ってきても、これなら大丈夫ってわけじゃ、全然ないんだよね?
GM:まず、規模からしてぜんぜん違いますからね。
クランデール:う〜ん。あとはパストール・シャールクは何でこの依頼を受けたんだろう? やはり神の導きとかを感じたのかねぇ?
GM:<混沌>の神の一大モニュメントということで、彼らはそれなりに行儀よくしてます。後は、単純に戦闘が好きだというのもあるんでしょう。
ティスマン:今のところは、さてさて。
GM:町の雰囲気がトーンダウンしているのに対して、パン・タン人たちの士気は非常に高いです。いつ戦闘が始まってもOKみたいです。彼らはピアレーやチャードロスを崇拝しているんですけど、祈りを捧げる声がこの酒場まで風に乗って届きます。
クランデール:(笑)。
ジンジャー:はた迷惑な祈りの声が(笑)。
クランデール:「うむ。実際、敵の規模とか、そのあたりの話が聞きたいのだが」
GM:ガルジャーン「では一休みした後、食事を取りながらでもお話ししようか」
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