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【東への航海】
GM:航海中は毎日雷雲が空に垂れ込めて、土砂降りの日もあります。
ティスマン:ずーっと天気悪そうだな。
GM:そろそろ到着するという日が一番嵐がひどいです。いよいよ危なくなった時に、パルヴィックが「全員船倉に入れ!」みたいな指示を出します。操舵手以外は皆船内に下がったようです。船の縦揺れ横揺れは激しかったんですが、午後も半ば頃になるとようやく揺れも収まって最悪の状況を抜けたようです。パルヴィックも「もう大丈夫だろう」と言って外へ出ます。操舵手は稲妻を浴びて舵に溶接されちゃっています。
一同:ああ〜……。
GM:甲板にもいくつか焦げ跡が残っています。
クランデール:落雷か。
GM:でも、もう空は晴れ渡っています。
クランデール:もう港は見えるの?
GM:見えます。つーか、港というか、巨大な手の形をしたモニュメントのようなものが見えます。パルヴィック「あれが“神の手”の港だ」。鉤爪のついた、見上げるような巨大な手が海中から突き出した港です。
ティスマン:既にこれが神の一部なわけですか?
GM:パルヴィック「そう。これがイェシュポトゥーム・カーライ神の手である」
ティスマン:「おお〜」
GM:頭や他の体の部分は、もちろんどこにも見当たりません。<新王国>の船乗りは迷信によってこの港を避けているそうです。だから海賊の格好の寄港地になるわけですが。「よくやってくれたな」と言って、パルヴィックは黒焦げの操舵手に労いの言葉を掛けています。
ティスマン:「ここまでひどい嵐っていうのは、一般的なのか?」
GM:パルヴィック「う〜む、皆無ではないが、確かに今回はひどかったな。何かを暗示しているのかもしれない」
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