14
【裏切り】

GM:夜が明けて皆さんが目を覚ますと、町の中央広場で勝利の式典の準備がされています。準備と言ってもみかん箱の演台が置かれるくらいのものです。ガルジャーンがみかん箱に上がると皆集まってきます。
 ガルジャーン「この勝利は神託にて予言されていたものではあったが、もちろんこちらにいる傭兵の方々の助力なしには成し遂げられなかったものだ。犠牲は大きく悲しいものではあるが、今はこの勝利をともに喜ぼうではないか!」
 おおーっという声が群集から上がります。傭兵隊とパン・タン人の代表者が前に呼ばれます。パン・タン人は当然パストール・シャールクが出てきます。
クランデールでは俺が出ましょう。いいですね?
ジンジャーまぁ、年長者ですから(笑)。
GM:では狭いみかん箱の上に3人の男がひしめき合います(笑)。ではまずあなたたちに対して。
 ガルジャーン「彼らが神託で告げられた“死せる船長の傭兵たち”である。まずティスマン殿は剣の使い手で……、ジンジャー殿は斧使いで……」ということで一人一人紹介されていきます。そのたびに拍手が起こります。「私は彼らの勇気に対してささやかな礼の品を贈りたい」と言ってガルジャーンは箱をあなたに渡します。
クランデール受け取ります。
GM:箱にはコロンと1枚の銀竜貨が……というのは冗談で(笑)、なんと100枚の銀竜貨が詰まっています!
一同:おお!
クランデール来た!
GM:約束の倍の銀竜貨を受け取りました。

GM:ガルジャーンは狭いみかん箱の上で体勢を入れ替えて「こちらの“牙を持つ波乗り”であるパン・タンの部隊の皆さんの活躍を忘れてはならない!」と言ってパストールを紹介しようとします。「彼らは――」とガルジャーンが言いかけると、パストールがシュッと剣を抜いて、スパッとガルジャーンの首を落とします。
一同:おお!?
GM:ゴロン(※首の転がる音)
一同:……(沈黙)。
GM:一瞬シーンと静まり返った後、パストールは群集に向き直って「全員殺せ、要塞は我らの物だ!」と叫びます。
クランデールうわ……。ここで裏切りか。
GM:待ってましたとばかりにパン・タン人たちが武器を抜いて、雄叫びを上げて襲い掛かってきます。60人のパン・タン人です。
クランデール……パストールを何とかするしかねぇな。
ティスマンでもパストールを倒したところで……。
GM:副官が何人もいましたからねぇ。
ティスマンそこが蛮族たちとは違うところですな。
GM:では手近に9人くらいパン・タン人がいますよ。パストールが自ら率いる部隊です。
ティスマン出し惜しみはしてられませんな。ノームを出します。
クランデールノームとデーモンを出しましょう。
GM:では誰か1D6を振りましょう。(クランデールが振って出目は4)分かりました。
クランデール4戦闘ラウンド後に何かが……!
ジンジャー4戦闘ラウンド後に扉が開くと見た。

 傭兵団 vs パン・タン人部隊。

第1戦闘ラウンド
 デーモン・ソードを失っているクランデール卿はデーモン・ダガーでパストールに対峙します。パストールが<受け>に失敗してデーモン・アーマーが大きく削られました。ハンスヘルトのデーモン・ロルミリアン・アックスが炸裂してパン・タン人を1人葬ります。そして蛮族のクリティカル・ヒットがジンジャーに命中するも、ジンジャーは頭蓋骨の中で「襲い来る刃物のようなもののビジョン」を見ていたため、これを察知して奇跡的な回避! 九死に一生を得ます。

第2戦闘ラウンド
 クランデール卿のダガーがまたもパストールのデーモン・アーマーを削るも、まだアーマーは健在。反撃のパストールのデーモン・フォールチォンがクランデール卿のデーモン・アーマーを消滅寸前まで削ります。ティスマン&ハンスヘルトがサラマンダーをパストールに撃ってパストールのデーモン・アーマーは消滅。彼に火傷を負わせます。ノームの1体が頑張って敵の1体に手傷を負わせてこのラウンドは終了。

第3戦闘ラウンド
 クランデール卿の攻撃がパストールに命中(※パストール、<受け>全然ダメだな……)。パストールが倒れます。しかし、訓練されたパン・タン人部隊がそれで怯むようなことはなく、戦闘は続行です。敵の数を減らすためにティスマンはサラマンダーを連発。負傷していた敵に止めを刺します。なお、クランデール卿のデーモン・ファイターは敵のクリティカル・パリーを受けてグレート・ソードを折られます。お返しにハンスヘルトがクリティカル・パリーを出して敵のシミターを折ります。

第4戦闘ラウンド
 クランデール卿のダガーが敵の盾を破壊。ついでにポンパドゥールのグレート・ソードも敵のシー・アックスを破壊。そして……。


GM:ではこのラウンドが終わると、頭蓋骨の鉄の扉がテイラーによって開けられます。すると ドーーーーーッ! と火の玉が吐き出されてきます。
ジンジャー予想はされてたんですが。
ティスマン予想はされてたんですけどね(笑)。
GM:基本的にはPOWの高い人に襲い掛かっていくので、パン・タン人たちに向かっていきます。パン・タン人たちの間から「助けてくれぇっ!」という絶叫が次々と上がります。当然デーモンにも来ます。デーモン1体につき、1D3-1体の火の玉が来ることにしましょう。運が良ければ来ない、ということですね。デーモンには火の玉1体が1D20ダメージを与えます。

 <混沌>を喰らう火の玉による被害を決めるために、デーモン1体ずつ判定がされます。失われたデーモン・アイテムは以下の通り。 GM:えらい被害ですな(笑)。さて、火の玉によってパン・タン人たちは次々に死んでいき、全滅しました。
ティスマンおおお。
GM:火の玉はパン・タン人たちを飲み込んだ後、次々に地中へと沈んで行きます。すると、埋まった場所の地面が化学反応を起こして、青い硬質のプレート状になって固まっていきます。
一同:ははあ……はぁ?
クランデールそれは金属になるってこと?
GM:金属ではないですね。どちらかというと鉱物です。アラックが「また、死ねなかった」と言いながらパン・タン人の死体の間を徘徊しています。
クランデール姿の見えなくなっていた奴ら(※ラザラスとブルー・レディ)はこれが分かっていたのか?
GM:火の玉の事件が終わってからしばらくすると、砂漠からラザラスたちは帰ってきます。
クランデールミザムが生き残ったから、それは良かったか(笑)。
ティスマン確かに(笑)。
GM:ラザラスは転がる死体に目を向けることもなく、スタスタと鍛冶屋の工房へ入っていって、しばらくするとカーンカーンという鋼を打つ音が聞こえてきます(※ラザラスの正体は、実はデーモンです。そしてブルー・レディは……)
 ストーンがあなたたちに近づいてきて「大変なことになってしまったが……これで全てが終わった、と信じたいな」
ティスマン「そうですな」


←戻る  次へ→

プレイレポートへ戻る