AUMIMANIAX 
〜淡海夫婦あちこち探訪〜 

るん

 近江八幡は、滋賀のほぼ中央に位置します。
 豊臣秀次が居城を築き、その城下町として栄えた場所。
 そこから近江商人が天秤棒一本から財を成し、全国へと
 活躍の場を広げていきました。
 
 長閑な商人街で、桜を愛でてきました。


→第3回 八幡堀割 春のうららに 桜舞う
■八幡堀割■ 近江八幡のお堀の光景
滋賀県近江八幡市宮内町近辺

→地図

 いきなり連続更新になってますが。簡単に作れるくせに放っておいた事への罪悪感もあり、また春の記事のはずなのに冬に紹介するってことへの後ろめたさもあったり。

 今年(2004)の春ですが、我々夫婦は近江八幡市に行って来ました。ここで有名なのは近江商人やヴォーリズでしょうか。ただし、今回の目的は「桜」と、「日牟禮ヴィレッジ」。日牟禮ヴィレッジとは、滋賀発祥の和菓子屋「たねや」が経営する複合施設です。たねやの営業する和菓子茶屋やクラブハリエ(たねやの洋菓子部門)の喫茶店や洋菓子研究所、近江八幡ゆかりのヴォーリズ建築の資料が収められている書庫などと言った施設があり、和菓子も洋菓子も、ついでに近江八幡の歴史も楽しめる場所です。「一度行ってみたいね〜」ときばと話していましたが、土曜の午後がちょうど空いていたので行ってきました。

 しっかしまぁ、それにしても驚く程の快晴…相変わらずの、自分の晴れ男っぷりに驚いたわけですが。ちょうどこの日は風もそれなりに吹いており、桜の散る時期だった為に、堀の水にハラハラと舞い落ちる花弁の中、青い空をその向こうに透かしつつ、それを覆い尽くすかと思える程のピンクの下をそぞろ歩くのは楽しい経験でした。ちょうどお堀の横に通路があり、水際を歩くと頭上には桜、足元には堀の水、日常を超えた世界の中であたかも桃源郷に来たかのような…いや、桜だから桜源郷とでも言いましょうか。幻想的な光景、春の陽気も相まって気分は最高でした。
 近江八幡のお堀は、そのまま琵琶湖へと繋がる入り組んだ水路になっています。この水路を、小舟に乗って揺られながら巡る水郷巡りの船も出ていますが、時間的な折り合いが付かず今回は見送りました。次の機会には是非乗ってみたいと思って居るのですが…水際を歩いていると、時折水郷巡りの船が追い抜いていき、ユラユラと気持ち良さげなその船の上でのんびり花見を楽しみたいと思ったものでした。

 昼ご飯は、最初は「喜兵衛」という店で食べようと思っていました。湖魚を中心に近江牛・赤こんにゃく・丁字麩・近江米などを食べさせてくれる、郷土料理の店です。でも、ちょうど昼の時間帯と言うこともあって大混雑。お腹が空いているのに40分の待ち時間は…ということで、急遽予定を変更して「やまとく」という店で鰻を食べてきました。店構えからはあんまり期待していなかったのですが、これが美味しい。パリッとした外側に、ふっくらとした中身。川魚・鰻らしい香りも楽しめて、なかなかの店でした。

この店で見かけたもの・1。

30cmはあろうかというニゴロブナ
(鮒寿司に使う魚)。

この店で見かけたもの・2。

鍋一杯の赤蒟蒻。



 …微妙にワンダーランドでした、近江八幡(笑)。

 この後、たねやで和菓子を買ったり日牟禮ヴィレッジで同僚へのお土産を買ったりしながら楽しみました。残念だったのは、八幡山のロープウェイに乗れなかったこと…別に何があるってわけでもないと思うんですが、次は乗ってやる!!…と。心に誓ったのでした。桜の季節の堀巡り。船に乗らずとも、充分に非日常を満喫出来る場所。近江八幡に、是非おいでませ。
■喜兵衛■
  Tel:0748-32-2045
  住所:滋賀県近江八幡市新町1-8
  休業日:水
  駐車場:あり(無料)4台   予約要!!

■やまとく■
  Tel:0748-31-2602
  住所:滋賀県近江八幡市大杉町上32番地
  休業日:水

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桜舞う堀



八重の桜が咲き誇ります



ヴォーリズ記念館

たねや

水際の通路

堀を巡る水郷巡りの船



喜兵衛




やまとく

パリパリの鰻



クラブハリエ

お菓子も美味しかったです

各家々の桜も綺麗でした


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