沖縄の御嶽 巻頭

沖縄の御嶽

沖縄の御嶽

 沖縄の集落には必ず御嶽があり、それも3つとか7つもある。
御嶽は、村人を守護する神がいる聖地である。
その守護神は祖霊神であり、ニライカナイの神である、とされる。
村にある御嶽は昔の葬所であった所が多く、人骨が葬られた洞穴が
見られる。自然崇拝と言う意味には、祖霊の信仰と人々の祈りの場
として、祭祀の場として守られてきた。

 村々の御嶽とは別に、琉球神話の祖神アマミキヨがお造りになった
と言われる、琉球王国が制定した、琉球神道における御嶽がある。
祖神アマミキヨは、1650年に成立した琉球王国の歴史書『中山世鑑』
に書かれている琉球神話の神で、琉球創世の神である。日本の古事記の
イザナギ・イザナミ神話伝承とも近いものであり、彼らが通ってきた道
が御嶽、聖地として崇められている。

 今回の黒書院の展示では、アマミキヨの神話の世界から生まれた
琉球王朝が最高の聖地とした御嶽と、村人を守護している御嶽の写真
を展示してます。
一見すると何もない聖地。しかしそこには鬱蒼とする森の生命力、
その地が持つ大地の力が現れて来ているように感じます。
 自然を前に祈る時、生かされていることの、神への感謝の気持ちが
湧き起こってくると思います。
それは、その祈りの対象が、自分のこころの奥底にあることを
に気付くのす。







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