PC WORKS
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[display]― vt. 見せる, 陳列する; 【コンピュータ】(データを)表示する.

 PCからの情報の(ほぼ)全てを表示するもの。我々人と、機械との接点。マン-マシン インタフェースの中核を担うものである。
 我々人は、ディスプレイ上に明滅する光点の集合を情報として認識し、その情報に基づき意志の決定、判断、実行を繰り返す。その繰り返しが、PCを動かし全ての情報へと集積されていくのである。

 したがって、我々がコンピュータを用いて行う作業上に於けるディスプレイの重要度は非常に高い。最も力を入れるべき周辺機器。それが、ディスプレイだ。


EIZO FlexScan L885 (20.1"UXGA LCD)

 現在の使用機種。NANAOのUXGA普及機。普及機…と言いながら、20万弱という挑戦的な値段ってのはNANAOならではか。まぁ20.1インチパネル、内部10ビット色補正併用1677万色フルカラー表示、最大輝度250cd/m2、コントラスト比500:1、公称視野角上下/左右176度、応答速度20msと言うスペックは、購入した2004/03時点では間違いなくトップクラスの性能を誇る液晶モニタだった。現在でこそ、よりお安い値段でより高いスペックの液晶モニタも出てきているが…表示の品質という点では、いまだ劣るものではないという優れ物である。

 そもそもこの機種の導入に踏み切ったのは、他の何でもない、オレのワガママである。以前使用していた機種、SONYのGDM-F400が一般用途CRTとしては痛快この上ないほどに美しかった為、そこからランクダウンはしたくなかったのだ。しかもGDM-F400は19インチながらUXGA出力が可能であるというディスプレイであっただけに、液晶をそれ以下のランクに落としたくはなかった。というより、UXGAの快感は、一度味わうと戻れなくなるのだ。

 現在、メインマシンはP650とのDVI接続、サブマシンはアナログ接続で使っているのだが、やはりDVIのスッキリクッキリ感は素晴らしい。まぁ、DVIで繋いでるのだからMatrox色は薄れてしまったとも言えるかも知れないのだが。色再現性はかなり良いLCDなので、どんなボードであってもDVI接続ならば満足できるだろうとも思うのだが、そこはそれ、静音化とか趣味とか嗜好とか気分とか、色んな理由でMillenniumからは離れられない身体になっちまって。

 なお、このL885、「画質に五月蠅い方々」は「視野角が非常に狭い」ということを非常に問題視する。確かに色変位の極端に少ないパネルと比べると、なるほど首を傾げて横から見た際には少し変位する…とは思う。だがしかし、ドコの世界に首を何度も傾げてPCを操作する輩が居るだろうか。普通に真正面から見てる分には何ら問題無いと思うのだが。「真正面から見ても画面の端の方は色変位する」という向きもある。が、画面上を全て同じ色で塗りたくり出もしない限り、そんなもん気にもならない。
 詰まるところ、このL885ですら色変位が気になるようなヤツってのは、大方寝ころびながらエロゲーでもしつつハァハァしているかギャルゲーのオンナノコのスカートを下から覗き込もうとしてハァハァしているか画面一杯にオンナノコのあられもない姿を映し出してハァハァしている様な輩だけだろう。耳を貸す必要などない。色の表現やパネルの輝度分布、グラデーションやコントラストに一切の問題を感じないディスプレイである。
 ただし、弱点もある。応答速度20msと聞くとそんなに遅く感じないのだが、やっぱり動画再生には向かない。残像感が強く残ってしまう。DVD鑑賞などですらその事に気付くのだから、動きの激しいゲームなぞはきっと気分が悪くなるだけだろう。とことんまで、「2D画質重視」なLCDであると言える。まぁ元々がNANAOだから…とも言えるが。最近の機種は割と動画よりのものも出てきているらしい。しかし、静止画の圧倒的な美しさこそがNANAOなのだ、とも思う。


 なお、このL885、ついこの間まで「お絵描きさん御用達」の第一線に属していた機種なのだが(L985EXとかは高すぎて一般人用じゃない)、後継機種のL887が発売されてしまったことで「以前の機種」になってしまった。L887も良いよにゃぁ…とか思ってしまう。今のL885の横に並べてのデュアルディスプレイ。「漢の夢」の一つではないか。3200x1200の超高解像度画面。Photoshopのツール用に一面、描画面用に一面。素晴らしい。…無論、実現の見込みは、ほとんど無い(笑)。


EIZO FlexScan L565 (17"SXGA LCD)

 きばディスプレイ。SXGA表示の17インチLCD。輝度230cd/m2、コントラスト比400:1、視野角上下左右170度、応答速度30ミリ秒と言うスペック。オレのディスプレイよりも買った時期が早いので、やっぱりスペック的に見劣りするのは仕方のないところ。しかしこのディスプレイの強みは、パネルが"Super-IPS方式"であるということ。色変位が少なく、再現性が高い。パネルだけで言えば、一時期「最強」と言われたディスプレイである。

…しかし、実はリコール対象機種でもあったりする(笑)。NANAOからその辺のアナウンスが以前出ていたと思う。もう2年ほど前じゃなかったかと思うけど。何の理由でリコールが出てたんだったか忘れたんだが…黒ずみ、だっけか?最近、左上辺りが黒ずんでるんだけど。もしかして、NANAOに電話した方が良い?一時期、電話しようしようと思って忘れてたんだけど。う〜ん、困ったことだ。

 一番最初は、i845の内蔵グラフィックス機能からアナログで接続していた。その当時はあんまり気にしていなかったのだが、オレのマシンからG450を移植した時に、非常にスッキリクッキリ表示になったことで「あぁ、多少ボケてたんだな」と気付かされた。勿論、G450からのアナログ接続ではボケなど皆無。その状態で使っている時期が長かった。
 ところが今年の(2005年)冬、MYST URU購入時にRADEON9600SE搭載ボードを購入した時にショックを受けた。あまりにもボケボケの画質なのである。i845よりもヒドいよ、みたいな。標準でソフトフォーカス機能搭載ですかみたいな。ボケた感じがエロくってよハァハァ、みたいな。液晶ディスプレイでドットが丸く見えるなんてどんな構造やねん、と突っ込みたくなるほどに悲しさ大爆発だった。そもそもG450の3D機能が哀しいくらいにオマケレベルだったのが問題なわけだが、そうも言ってられない。幸いL565はDVI端子を搭載していたので、早速DVIケーブルで繋いだところ、今度は綺麗スッキリ画質で表示出来るようになった。DVI端子があって良かった…あれほど思ったことはない。

 現状、左上が若干黒くなってきた(使えないレベルじゃないから連絡が遅くなるんだ)以外は至って満足して使っている。もっとも、30msの応答速度ではDVDを見たり動きの激しいゲームをしたりなんていう様な用途には使えない。やっぱり「2D重視のNANAO」なのである。いや、URUはやったがな(笑)。アレはアクション性最悪だしモッサリしてるし。次に買い替えるとしても…やっぱりNANAOだろう。きっと、間違いなく。その前にリコール…?