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[interface]― n. (異なる物の)境界面, 中間共通面; 共有領域;
       ― v. 連結する ((with)); 調和(整)する[させる];


 ディスプレイが、PC側からの情報を表示するものであるならば、マウスやキーボードは人側からの情報を入力する部分。ヒトとマシンの、コミュニケーション手段である。コミュニケーションは双方向性でなければ意味が無い。したがって、インタフェースは快適でなければいけない。より快適に、より効率良く。

 マウスやキーボードは、我々がマシンと"会話"する、『口(くち)』なのだ。


MOUSE

 マウスは最もこだわりたいデバイス。キーボードよりも使用頻度が高く、現在のGUI隆盛のOSに於いては必須である周辺機器だ。マウスの使い心地が、そのシステムの使い心地を左右すると言っても過言ではない。

 DOS/V機に移行した時最初に使ったのは、MicrosoftのOEM『なすびマウス』だった。GatewayのPCに付属だったから…が、その主な理由である。PS/2時代はなすびマウスだけを使い続けた。
 勿論、オレがDOS/V機に移行した頃にはUSBも出てきては居たのだが…時代がUSB隆盛になっても頑なにPS/2のこのマウスを使っていたのは、決してUSBへの信頼度が低かったからではない。MicrosoftがWindows98SE発表時にUSBのプレゼンを行った際にUSBスキャナを繋いだだけでブルースクリーンが出た動画を見た為にUSBへの信頼を無くし攻めの姿勢を失っただなんて、勿論ヒトバシラーにはあるまじき行為であって、無論オレがUSBマウスに移行しなかったからという理由と捉えるだなんて考えるだけでも恐ろしいことなのである。

 しかし時流という物は存在する。USBが主流になり、何かしらの周辺機器を買おうとしてもレガシーデバイスは影を潜め、殆ど全ての周辺機器がUSB対応を果たした時。ようやくオレも重い腰を上げた。とりあえずマウスで試してみよう。そう思って購入したのが、1980円のUSBマウス。スクロールホイールも何も無い、東京ニーズとか言う聞いたこともない会社のマウスである。恐る恐る、ドライバも何も無いそのマウスをPCに繋いでみると、簡単に認識され、ホットプラグも問題無く、何より若干滑らかに動くようにすら感じられた。なぁんだ、こんなに問題のないものならもっと早く導入してもっと良い物を買うんだった…USB、イイジャン。オレの中でのPS/2時代の終焉は、確かにこの安物マウスによってもたらされたのである。なお、このマウスはその押し寄せるチープさにより、1時間も使わずに押入行きとなったことも付記しておこう。


…この頃から少しずつ、「マウスに対する要求」というものが強くなっていった。ボール型マウス特有のゴミの溜まりやすさが、手の動きへの追従性を落としていくのが我慢ならなかった。ホイールの回転する感触、スイッチの押下感、手へのフィット感…気になりだしたら止まらなかった。そして、結局幾つものマウスを試していくことになった。



Logicool MX-1000(Laser Cordless Mouse)

 『幾つもの』マウスを使ってきたが、『幾つもの』メーカーのものを試したわけじゃない。思い返してみれば、その殆どがLogicool製であることを思い出す。

 上記のような「マウスに対する要求の高まり」と時を合わせてなすびマウスのホイールがおかしくなったので(無論考えられる修理を施してみた)、一念発起して購入したのがLogicool『MouseManWheel』。当時のLogicoolフラグシップマウスだった記憶がある。エルゴノミクスデザイン採用の、割と大型のマウスだった。オレは手の平をすっぽりかぶせる形でマウスを操作するので、多少大きめの方が使いやすい。このマウスのスイッチは非常に良質で、押下感は固くもなく柔らかくもなく、音も籠もったようなでも無く金属質でもなく、とにかく良い感じのマウスだった。ボール式ではあったがその接点も工夫が為されており、ボールと当たるローラーの部分が汚れにくいのが特徴だった。唯一、側面のラバー部分が変色してしまうという難点こそあったが、このマウスとの出会いがその後の「Logicool路線」を決定づけたと言っても過言ではない。

 随分と永らくMouseManWheelは使った。ラバーが脳内修復すら不能なほどに汚れてしまった時には、もう一台購入して使い続けたほどのお気に入りマウスだったのである。しかし、それでも完全に不満が拭えたわけじゃなかった。一つは有線マウスであること。もう一つは、汚れにくいとは言ってもボール式マウスはやはり汚れが溜まると動きが悪くなると言うことだった。そこで両者を解決すべく、行動を起こした。

 時は2001年7月。当時Logicoolから発売されつつも、その値段に二の足を踏んでいたマウス、『Cordress MouseMan Optical ZM-100』をついに購入した。コードレスマウスで光学式という、まさに一挙解決の望める製品だった…はずなのである。しかし、色々と問題が出てきた。まずは、手の動きへの追従性。ウチの机、表面が黒くて若干のつや消し加工がされているのだが、どうやらLogicoolのマウスは黒い表面が苦手っぽく、上手く追従をしてくれない。高速に動かした時なんぞは言うに及ばず、通常のオペレーションですらマトモに追従しないことがある。それはマウスとしてどうよ…?と思うくらいの性能しかなかった。ドライバの不具合と言うこともあった。ホイールが全然言うことを聞かなかったのだが、これは後でドライバの問題と判明。それでも、コードレスであることのメリットで補っても補いきれない使いにくさの部分で、このマウスは速攻でお蔵入りしたのだった。

 MouseManWheelの操作性、フィーリング、作りの良さを保ったままでコードレスである製品が欲しい。光学式はどうにも動作が思わしくないので要らない。そんな思いが募っていた矢先、まさに思いそのままの製品を発見。『Cordless MouseManWheel』、勿論Logicoolの製品だ。MouseManWheelがコードレスになった製品。まんまの説明である(笑)。これも結構なお値段がしたのだが(毎回フラグシップ製品ばかり買うからである)、意を決して購入。そして



騙  さ  れ  た  。




うっわナニコレ、全然駄目でやんの。スイッチの質感やホイールの回転する感触、手へのフィット感などは申し分ないのだが、何よりもその追従性の悪さ。ボール式だから、例えカウント数が400dpiであろうとも動作検知に問題は無い。しかし、コードレス故の転送速度の問題があるらしい。コネクタはUSBだからその部分での遅延はないはずだが、有線に比べて無線の方が伝送が不安定なのか、動き出しなどに一瞬ストレスを感じるし、斜めに動かした時などの反応がカクカクしている。たった一瞬のことなのだが、マウスってのは止まっては動かし、動かしては止めて…を繰り返すものだ。あまりにも使いにくいので、すぐにお蔵入り。有線式のMouseManWheelに戻したのだった。


 しかし、使い物にならなかったとは言え、2機種コードレスを経験してしまった後では、コードが非常に邪魔っ気に感じてしまう。そうしてまたヒトはマウスを買ってしまう。次に購入したのは、『MX-700 Cordless Optical Mouse 』。やっぱりフラグシップ製品ということになるのだが(笑)、充電式のコードレス多機能マウスで、800dpi&4.7メガピクセル/秒を誇るMXオプティカルエンジンと、高速伝送性を誇るFastRFテクノロジーを採用した、まさに「トップクラス」のマウスだった。勿論お値段もトップクラス。マウスだけで一体どれだけ散財してるよ、と言いたくなるレベルの金遣いである。
 このマウスは、なかなかお気に入りだった。と言うのも、今までのコードレスマウスで出ていた不満、「動作への追従性が良くない」という点が解消されていたから。それは主にFastRFテクノロジーに依るモノが大きいと思われる。マウスを止めた状態から動かした時、殆どストレス無く動いてくれる。有線なら当たり前だった部分が、ようやく無線でも実現したか…と感無量だった。動きも滑らか。細かい動きにも良く対応する。これで完璧か…と思われた。

 しかし、このマウスにも欠点はあった。それは、コードレスならではの問題。「いつ電池が切れるか」が分からず、突然動かなくなったりしてしまうという問題が、非常に大きな壁として立ちはだかった。このマウスは単三電池×2で動く仕様だったのだが、勿論アルカリ電池などではすぐに無くなってしまう上に、クレードルにマウスを置くと充電できないアルカリ電池に充電がされてしまう。そこでニッケル水素電池を用いるわけだが、ニッケル水素電池にはメモリ効果が存在する。 よって、どんどん稼働時間が短くなる。そこで何本かニッケル電池用充電器で充電したスペアを用意して、無くなったら取り替える…という作業を行っていたのだが、至ってこれが面倒くさい。そこが何とかならんものか…と思いながら使っていた。
 また、幾らMXオプティカルエンジンが高性能でも、Logicoolの弱点でもあった「黒い表面」には相変わらず弱かった。その為、マウスパッドが必須だった。マウスパッドには「最強」の呼び声高いAirpad Proを使い、エアーパッドソールも取り付けて操作感を高めていたのだが、やっぱりマウスパッド無しでの操作がしたいものだ…と思っていた。一つにはソールを付けた為にクレードルに物理的に置けなくなってしまった為。もう一つは、シリコン製のAirpad Pro、非常に人間の皮脂と相性が良いのか、すぐに汚れが溜まってしまってストレスが増大しやすかった為。この二点の為に、「最強マウス」の称号を与えるまでには至らなかったのである。


そして、ついにヤツが出た。



 現在のメインマウスである、『MX-1000』。声を大にして言おう、コイツは最強である、と。
 世界初のレーザー光による、従来比20倍のトラッキング性能を誇るMXレーザーエンジン搭載。無論、転送方式にはFast RFテクノロジー採用。さらに充電池にはリチウムイオン充電池を採用し、メモリ効果の心配もなく、オン・オフのスイッチが付くことにより不要な電力消費を低減。ベースステーションは従来よりも高速に充電の出来るクイックチャージ機能付きで、マウス本体には電池残量が一目でわかる、バッテリーインジケーター付き。さらに某社の専売特許と思われていたチルトホイールによる水平スクロール機能まで付いた。


 どーよ、これに勝てる製品があるか?

 この製品のトラッキング性能は、まさに『最強』である。ウチの黒い机などものともしない。多少光沢がある面でも大丈夫。無論、光学式の常として非常に光沢のある面であったり、ガラスの上などでは全く動かないが、何はともあれこのマウスではマウスパッドが必要なくなるのである。しかもインジケーターで充電具合を知らせてくれるので電池切れの不安を抱くこともない。省電力のコントロールも優秀らしく、電池が無くなってきたな…と思う機会すら少ない。ボタンの配置なども、MX-700に比べて使いやすくなった。
 全てに於いて『完璧』と言っても過言ではないマウス、それがこのMX-1000ではないかと思う。長かった。ここに辿り着くまでに幾多のマウスを使ってきたが、ようやく見つけた。そんな気分である。これ以上のが出てくるんだろうか?つい常用している今のに加えて、予備用と贈答用と鑑賞用を購入しておきたい気分に駆られてしまうのだが、ヒトとしての理性がオレに踏みとどまらせた。

 やっぱり、マウスはLogicoolに限る。チルトホイールも付いたしね。Micr○s○ftなんて、もう目じゃないね、Hahahahahahaha!!!!!(意図的に伏せ字になってません)



…それはイイのだが、この妙なデザインは何とかならんのか(笑)。アメリカナイズドされたデザインは勿論嫌いだが、ヨーロピアンテイストってのもあんまり好きじゃないわけで。もっとシンプルに行こうよ。手にはしっくり馴染むんだけどね。


(2007.01.21 追記)

 盤石に見えたかと思われたMX-1000のメインマウスの座だが、ついに奪われた。…と言うよりも、予想されたトップの交代劇だっただけなのだが。

 MX Revolution、Logicoolの新フラグシップモデルである。

 何よりもデザインがかなりマトモになった。スクロールホイールの周りに奇天烈な空間を醸し出していたMX-1000のクルーズボタン部分は、MX Revolutionでは通常のマウスと大差ないデザインに代わり、全体的な色合いはシックな黒系統に変更された。そこへ「デザイン的にはトンガリ部分を捨てて日和見したと思ってる!?とんでもない、ココを見てよ此処を!!」と言わんばかりの金属質感を醸し出す、プレシジョンスクロールホイール。従来のプラスチックホイールではかなわなかった重厚感を、見た目にも操作感にも与えてくれるこの仕組みは、他のどのマウスでも味わえない高級感をこのマウスに与えてくれている。
 また、購入の決め手となった理由のもう一つには、2.4GHz帯を用いる無線通信方式がもたらす、レシーバー部分の小型化が挙げられる。正直、MX-1000の受信部分はクレードルも兼ねていたので設置の自由度も低く、また無線電波の最長到達距離も1mと極端に短かったのだ。これはかなりオレ的にはデカかった。MX-1000のクレードルは、充電が上手く出来ない問題もあって、フラストレーションの原因にもなる部分だったのである。

 さて、使用してみた感じでは、全てに於いて手放しで絶賛…とは言えない感が残っている。

 まずは、トラッキング性能が若干下がったのではないかと思える点。MX-1000では余裕で使えていた我が家の机上に於いて、時折引っかかりを感じる動きをする。ただし、これはマウス自体の問題なのかどうかまだ分からないのだが。何せ机の上にはビデオデッキも置いてあるし、各種ケーブルも這い回っている。とりあえず受信機を奥まった部分から、以前MX-1000のクレードルを置いていた部分にほど近い場所に移動させたので、それで様子見中。こうしたときに小さい受信機は設置の自由度が高くて良い。
 ボタン数も減ったのだが、これは大して問題無し。むしろ必要のない機能に割り振られていたボタンが減っただけ、洗練されていて良いと言える。しかし、親指部分にある第二のプレシジョンホイールに割り当てられる機能が、プログラムの切り替え or ズームしかないのは頂けない。しかもこのズーム機能、Sleipnirでは使えないのだ。意味なし。

 何より問題なのが充電池の保ちである。MX-1000と比べても全然保たない。単四電池などを使う携帯型マウスなどに比べると雲泥の差である。毎日のようにクレードルに置いていれば良いだけの話なんだろうが、習慣づけられなければならないのではフラストレーションを無くすわけにはいかない。取り敢えず今も蓄積中である。無論慣れたら良いだけである。であるのだが!!であるのだが!!分かってもらえる人には分かってもらえるジレンマであろう。


 しかしそれらの部分を抜きにしても、プレシジョンスクロールホイールの動きは素晴らしい。尤も、オレは通常はフリースピンモードは一切使わないのだが。Micr○softのマウスのような挙動は我慢できん。ていうかそれがイイと思うならそっちを買う。クリック感のあるホイールだから使うのである。ただし、「たくさん動かしたいな」と言うときに、親指の前後運動をイヤになるほど繰り返さずとも、ピッと一発回しただけで自動で回り始めてくれるこの動きは、もう他のマウスを使うときにフラストレーションを感じてしまうほど快適。この機構のために電池食いなのだろうが、出来ればこの動きを保ったまま電池の保ちを良くして欲しいのだが。次に購入するマウスは、この機構を備えていなければ購入対象には上がらないだろう。それほど快適であり、この機構のためだけにでも買う意味はある、そんな魅力ある新機能である。
 さらに、一度ドライバを入れ直したことで可能になったのかどうかは知らないが、上面にある検索ボタンが使えるものになった。今までは検索ボタンを押すとIEが起動してしまっていたのだが、今日試してみると、ちゃんとSleipnirで検索してくれた。しかも、アドインの形で「右クリックサーチ君」で実装しているコンテキストメニューからの検索よりも、断然早い。これは利用頻度が上がりそうである。


 トータルで見ると、強烈な完成度を誇るマウスであると思う。そら定価が万超えるわな、という話である。しかし、それだけに、「普通のマウスなら」許せるレベルの問題が目についてしまう。もっと、「どこからどう突っ込もうと隙を見せない」ような、圧倒的なパフォーマンスが見たかったかも、と思う。万単位をマウスに出した自分への言い訳のためにも(笑)。取り敢えず、マウスパッド買ってみよう。…勿論、最高のヤツを、である(笑)。




Logicool MX-310

 きばの最初の(自作マシンでの)マウスは、センチュリーより発売の「もののけマウス」。今では販売中止になっているが、マウスの握りの部分の内側で白くまがプ〜カプ〜カと浮かんでいる、目にも楽しげなマウスだった。
 結婚してからもこのマウスを使っていたのは、よほどオットであるシロクマiMcへ愛情が深いからか…と思いきや、単に『あんまりマウスにこだわっていない』からだった(笑)。まぁ、このマウス、売り出された当時は割と人気があったみたいでなかなか見つからなかった上に、それなりに性能も良く、追従性も悪くないマウスだったから、使用する上で問題がなかったのは確か。それに、白色LEDを使っているというのもなにげに斬新で面白かった。

 ただ、経年変化か、もしくは元々がそうだったのが気になり始めたのか、少しずつ引っかかりを感じるようになった。というか、「オレが使ってて引っかかりを感じた」という話なのだから、オレの問題であってきばの問題ではないのだが。ちょうど「URU」をやり始めた頃でもあったと言う事で、「マウスは感度良い方がイイよ〜」と悪魔の囁きで強引に購入させたに近い。

 それが、LogicoolのMX-310。これもまた、MX-700、MX-1000と同じくMXエンジン搭載のマウス。無論、有線だからCordress MouseMan Wheelで生じたような操作遅延も起きない。MX-510よりはエンジン精度などで劣るのだろうけど、シンプルな形状と素直な追従性、ナニよりお手頃感漂う値段。ちょうどホワイトモデルが出たところだったので、在庫のある店を探して取り寄せた。

 このマウスには殆ど不満はない。有線である事を除けば…というくらいで。
 オレは無線マウスの方が好きだからどうしても点数がその部分で厳しくなるが、きばは満足してる様子。普通の人は、このマウスを使ったら「十分すぎ」と感じる性能なんじゃなかろうか?職場でも、明らかに性能の悪いマウスを苦労しながら使っている人を見かける。大抵の場合、「なぁ、良いマウスはどうやったら分かるん?」と聞かれると「そらもう、金を惜しまない事ですね」と答えているが、正論だと思っている。やはり良いマウスは部品点数も多いし、しっかり作ってある分高いのである。しかし、大抵返ってくる答えは「マウスに金かけるのもナァ…」であるのだから、如何に市井のユーザがインターフェースに力を入れていないか分かろうと言うものだ。インタフェース部分に金かけないでどないすんねんな。いつも思う。

 なお、MX-310のエンジンでは、マウスパッド無しはちょい辛い。そこで現在は、オレには要らなくなったAirPadProをきばが使用している。勿論エアーパッドソール付きで。きばはオレほど汗もかかないし、新陳代謝も活発ではないので手の表層の剥離(早い話が手垢)が少ないのだ。だから、マウスパッドも全然汚れない…何だかとってもチクショー。



 それはそうと、こんな製品、あんのな。これ使えば、有線マウスでも無線の使い心地が…?いやいや、でも、オレはMX-1000で満足しているわけで…しかし有線ならば絶対に電池残量は気にならないわけで…あああああ、悶々。



その他マウス

 初めてのノートパソコンで最初に使っていたのが、MicrosoftのIntelliMouseOptical。購入当時は、そのシンメトリカルな形状と、「ボクは光学マウスなんだよ」的な自己主張の激しさを思わせる朱い光の漏れるオシリに大満足していたものだった。割と長く使っていた記憶がある。
 しかし、このマウスはそれこそ光学系の出たての頃に買ったマウスだっただけに、あまり性能が宜しくなかった。今では6,000スキャン/秒とか言ってるMicrosoftだが、オレが買った時は2,000スキャン/秒だった記憶が。どこかカクカクとした動きで、ストレスが溜まっていたのを覚えている。デザインはシンプルで美しいと思うし、その輝くケツで一般人受けはなかなか良かったわけだが、「ケッこんな動きじゃ使えねーよなーヲイ」という逸般人的こだわりでもってお蔵入り。マウスパッドとの相性がいまいちだったのもこのマウスにとっては不運だった。

やっぱり光学式じゃなくてボール式でしょう。時代の流れに見事に逆行するオレの嗜好で、次にノートパソコンに繋がれたのはLogicoolのFirstMouse+U。バルク品も売られているけど、やっぱりロジクールマニャーとしてはリテール品で。至ってシンプルな、スクロールマウスの王道的製品とでも言うべきもの。
 コレは永らく使用した。平らでさえあれば確実に動く事の安心感。Logicoolのロゴが殆ど消えてしまうまで使われたマウスである。このマウスは名作だと思う。数千円出してちゃちい光学式マウス買うくらいなら、このマウス買った方がなんぼも幸せなはず。だからこそのベストセラーだろう。


 「さすがに古くなったなぁ…」そう思えるまでFirstMouseを使い込んだ頃。きばマシンでも使っているMX-310が発売された。実はノートパソコンの方が先に使い始めたのである。自分のパソコンで使っていて、すこぶる具合が良かったのできばにも薦めたのだ。
 オレが使っていたのはプレミアムシルバー / レッドタイプ。何か、この赤色がビビッと来た。実際、割と深みのある赤色でイイ感じなのである。一度はイヤになった光学式だったが、この時点でメインマシンではMX-700を使っていて、十分使えるようになっていた事は知っていたのだ。勿論、オレ自身の好みとしてMicrosoftよりもLogicoolのフィーリングの方が合っていたというのもあるが。

 ただ、職場の机は狭い。実際には事務机なんだから、自宅で使っているシステムデスクよりは遥かにデカいはずなのだが、まず置いてるものの量が違う。教科書に辞典に各種ファイルに…と、非常に物が多くその為に巨大な木製の書棚を置いているので、スペースに余裕が無いのだ。しかも、自宅ではシステムデスクに金属製の巨大なラックを組み合わせているので余裕しゃくしゃく。自ずと、自宅環境に比べた時に有線マウスの取り回しにくさが目立つ事になった。
 加えて自宅は無線方式。必然的に職場を無線方式のマウスに変えようという計画がオレの中で密かに発動される。あんまり高いのを買うのは申し訳ない。既に自宅でフラグシップモデル(MX-700)を使っている。あんまり高くなく、それで居て光学エンジンにも無線伝送方式にもちゃんとこだわりのある製品を…

 そして見つけたのが、Logicool、Cordless Optical Mouse fo Notebooks。またもやLogicool。もはやLogicool狂と言っても過言ではない。つか、第一条件が「Logicoolのマウス」なのだから仕方がない。しかも小さいくせにFastRFテクノロジー採用で、伝送のもたつきに関する心配は不要。こいつぁ良いぜ、コイツで決まりだぜ…そう思っていたんだ、買って帰って来て、職場で繋ぐまでは。

 繋いだ瞬間に思ったのは「何じゃこりゃ」。動作が重い。コントロールパネルの設定云々とかじゃなくて、ハードウェア性能の問題っぽい。もう一度サイトを見返してみる。…MXエンジンじゃないじゃん。ダメじゃん。DOS/Vmagagineで高評価だったから良いと思ったのに。どうしてもマウスの動きがカクカクする感じがしてしまう。逆に言えば、それだけMXエンジンの効果が絶大という事か。さらにこのマウス、ボタンが固い事固い事。クリックするだけで指が疲れてしまう。一日でお蔵入り。今では小ささと取り回しの良さだけを買われて、サブマシンのマウスになっている。



 そして結局、現在職場ノートではMX-700を使用している。無線方式だしFastRFテクノロジーだしMXエンジンだから基本的に文句はない。ただ、やっぱり充電池に関する不安はある。それに、何よりMX-1000を知ってしまっている。当初は入手しにくかったMX-1000も、最近では滋賀県の店頭にすら普通に置いてある状況だ。…いつまで理性が続くのだろうか。いや何より、また新製品が出たらと思うと…すでに売るほどマウスはあるのだが(笑)。「こだわり」っちゅーより「病気」だよな、コレってやっぱり。

(2006/06/09追記)

…やっぱり病気は出た、って事で。現在の職場での使用マウスはLogicoolのMX-610。型番下がっとるがな、っちゅう話である(笑)。

 このマウスにしたのは、レーザートラッキングや2.4GHz帯無線使用、というごく基本的な部分であるところのスペックが十分なことに加えて、受信部分が小さい事、電源管理が優秀であること、チルトホイール機能があること、音量調節が手元で出来る事(笑)。
 チルトホイールは何かと便利であることがMX-1000で判明したし、受信部分が小さい方が良い…と思ったのは、MX-700でさんざ苦労したからの実感。音量調節が手元で出来るのはとても便利なのは言うまでもなく…。何より感動しているのは、その電池の保ち。本当に優秀な電源管理をしているらしい、非常に長持ちする。アルカリ電池でかなり長持をするので、常に充電を気にしなければならない…という状況が発生しないのがナイス。仕事場でそんなことは気にしていられないし。電源管理が厳しいと、復帰するときのタイムラグが気になるものだが、それもあんまり気にしなくていいレベル。

 …まぁ、MX-1000だったらなぁ…と思うときがないわけでもないんだけどね(笑)。て言うか、ソレだったらもう一台買えや、オレ(笑)。