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『デビルマン』
『ファイブスター物語』
『幻獣の国物語』
『センチメントの季節』
『仮面天使』
『エルフを狩るものたち』
『アウトランダーズ』
『なるたる』
『ヴァンデミエールの翼』
『愛人 -アイレン-』
『僕らはみんないきている』
『イエスタディをうたって』
『新世紀エヴァンゲリオン』
☆☆☆★★★★
☆☆☆★★★★
☆☆☆★★★
☆☆☆★★
☆☆☆★★
☆☆☆★★
☆☆☆★
☆☆☆★
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☆☆☆
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永井豪
永野護
TEAM猫十字社
榎本ナリコ
若菜将平
矢上祐
真鍋譲二
鬼頭模宏

田中ユタカ
山本直樹
冬目景
貞元伸行



『デビルマン』 ・・・永井豪/講談社(週刊少年マガジン)/全5巻(愛蔵版)
漫画界に輝く金字塔。これをネタに某雑誌増刊シリーズが運営された程の作品。
海外での評価も非常に高い。

アニメ『デビルマン』の原作なのですが、まったくの別モノです。
現在あらゆる意味での様々なメディアが影響を受けていると断言出来る作品です。
有名なゲーム『女神転生シリーズ』はこの漫画を土台にした部分がありますし、 その他にも多過ぎて羅列できないほどに影響を与えた奇作。
恐らくは「グノーシス思想」に影響を受けた著者が、神話と 人類の未来を扱った物語として始めた漫画だったと思う。
ミルトンの『失楽園』も背後にあったかもしれない。ただ『失楽園』がオモシロイかオモシロクないかといえば、 はっきりいってオモシロクない。古典名作はその手の専門家にまかせればいい。神話を知りたいからといって『失楽園』を読んでも意味はあまりない。
余談ですが近年話題になった[不倫カップル自己正当化・自殺するから綺麗でしょ物語]『失楽園(渡辺淳一・著)』 は、この名作の題名を「語呂がカッコイイから」という理由で模倣した万死に値すると糞小説。 イヤマジで死ね。

・・・話がそれた・・・
後半「ノイローゼ気味で、何を自分でもしてるかわからず、 誰かに書かせられてるような印象」さえ受けたいとう曰くを持ち、それが真実かどうかは 作品を読むしかないけど、1970年代にこの作品が描かれた事実をうければ、 信じたくなってしまう。

神話から構成した物語としてみると無茶苦茶な部分が多い。
・魔王ゼノンなんていない、つーか地獄の有力な悪魔にゼノンはない。
・デビルマン[アモン]はエジプトの神。キリスト教に堕とされた神の中では有力ではない。「隠す」という意味。
・ルシファー[サタン]に関しては、この作品の肝なので否定できない。
・サイコジェミニーは、せめて「アスタロト」か「ベリアル」などとシテ欲しかった。
とかもあるのですが、ハッキリいってこれはツマラナイツッコミだといえます。

この物語にはそういうツマラナイ部分を全て払拭する、 もっと根源から訴える何かがあります。
人類が滅んだ後に来る何か、それは神なのかもしれませんが同時に悪魔ではないのか。
人の理解感と種の限界と、更なる力を持つ絶対的存在に対する恐怖。を人が見れる地平で描いた傑作。

ちなみに一応続編的意味合いを持つ『デビルマン・レディー』ははっきりいって駄作も駄作の駄作の見本。止めて欲しい。

>・・・私は怒り反抗した、自分達が生み出した生命だから、かってに殺していいというのか?
 地球上の生命は生まれたくて生まれたんじゃない、だが生きている!!自分の意思で心で、必死に生きている。
  私はデーモンとともに神と戦った。
 君が人間をまもるために戦ったように。
  デーモンとデーモンの星、地球を守る為に。 .....そして勝った。

 次ぎなる神の攻撃にそなえ、我らは200万年の眠りにはいった。
 サタンは神によって氷に閉じ込められれたのではなく、戦いのために自ら氷の中へ閉じこもったのだ。

 眠りからさめた時、地球はかわっていた。美しいはずの地球は汚れきっていた。人間という新生物のために。
  私は許せなかった。私が命をかけて守った地球を汚した人間を!!
 私は人間を滅ぼすことにした..... だが、それは神がデーモンを滅ぼそうとしたことと同じ行為だった。

力の強いものが、強いからといって、弱者の命を、権利を、奪ってよいはずはないのにな、ゆるしてくれ、私は愚かだった....。

『ファイブスター物語』 ・・・永野護/社(NewType)/現 巻
一般受けしない作品ですが、ハマルとかなり面白い。
特殊な世界観や背景を読む人が勉強しないと物語が理解できないという、ある意味でトンでもない漫画。
巻末や別冊本にまで手を出すようになると中毒患者になっている。

MH(モーターヘッド)というロボットと騎士と人口生命ファティマの物語。ファンタジーっぽいかな。
主人公は光の神だし、竜は時空間を無視するし、謎がやたらと多いし....でも好き。 作者は「私は漫画家ではない、あくまでもキャラクターデザイナーです」といっている。エルガイムは嫌いじゃないし、百式やキュベレイはカッコよかったから、まあ納得かも。
『幻獣の国物語』 ・・・TEAM猫十字社/宙(おおぞら)出版(アップルミステリー)/第一部全16巻
これもマイナー誌連載。というかマジでマイナーすぎだ。雑誌休刊(事実上廃刊)で連載が止まっている。
その為日の目を見ない傾向にあるが 「長編漫画で内容が深く為になる漫画って何?」といわれたらこれだ!という作品。

地球から次元の扉をくぐって幻獣の住む世界に来た主人公は、そこで世界戦争に巻き込まれる。この世界の秘密と、自分自信に隠された謎を求めて旅をしていく...というお話。 人物間の関わりや、キャラそれぞれの生き方なんかが立っていて面白い。

作者的には「機会があれば続きを描きたい」らしい。再開しないかなぁ。
幻獣の国物語外伝:『フィローン仕官学校』はこの度メデタク発売された〜☆次ぎは本編再開だ!


『センチメントの季節』 ・・・榎本ナリコ/小学館(週刊BCスピリッツ)/全8巻
「性」に感じる儚さと悲しさを扱った短編集。連作形式の長編もある。
一部でエロ本呼ばわりされているが納得できない。ちゃんと読めば絶対に違うよ。
個人的には絵柄もかなり好き、印象に残る話では半泣きになりそうな事もある。

リストカッターの著者の「感受性」儚くも優しすぎる故に感じる悲しさを、雨音をベースに 漫画にしたような美しい作品。
2巻帯に「セックスが一番」とデカデカと書くなどと、読者に挑戦的で買いずらい傾向もあるが買って損なし。

『都会の星(4巻を返さないヤツがいるので記憶に自信無し)』 『2度目の夏の章』などが私の心に残る。
『眠りの森』はアスカチックだ(謎)

>どうして星が好きなのか知ってる?・・・手が届かないからだよ・・・
>「この花は 君へ手向けの花でなし 死せる我が夏 弔いて咲け」
『仮面天使』 ・・・若菜将兵/講談社(アフタヌーン)/全5巻
子供からみた大人の何かと、大人からみた子供の何かを描いた作品かな。
子供時代を思いださせる、こんな事あったかも、と。
「こんなガキいねぇ」という感じもしないでもないけど、大人になると子供の事はわからなくなるし。
『エルフを狩るものたち』 ・・・矢上祐/社(ガオ)/現 巻
笑いあり、メルヘンあり、感動あり(サンタの話で泣いた)な美味しい作品。
抵抗なく読める人ならさくさくと読みやすいのも印象的。
個人的な趣味では戦車はドイツ製に限る、74式なんて駄目だよ。 自衛隊は軍隊ではないせいか「造型美」という概念を兵器に取り入れようとしないのが気になる。
『アウトランダーズ』 ・・・真鍋譲ニ/社( )/全8巻(愛蔵版 上・下)
SF漫画でわりと有名。
突如地球を襲った謎の異性人。銀河帝国を名乗る彼らは、科学を捨て魔法によって成り立つ文明だった。地球は彼らにとって聖なる星であり、そこに蔓延る人類を抹殺するという。 そんな中で出会った帝国の王女カームと地球人テツヤは、お互いに惹かれ合っていく。 一方、人類も隠された遺産と科学文明時代の帝国の末裔とともに反撃をこころみるが...とかいう 話だったような。

なんとこの物語では地球も人類も滅んでしまうのだ(笑)人類みちずれに愛の逃避行というのがスゲエ。

正統派のSF漫画の名作。同作者の作品には背景に共通点がある『キャラバンキッド』なんかも好き。
『なるたる』 ・・・鬼頭模宏/講談社(アフタヌーン)/現7巻
「未来に贈るメルヘン」タイトルは「骸なる星、珠たる子」の略らしい。
竜の子とリンクした少年少女の物語、この人の作品って背景に仏教思想みたいなのが流れている気がする、なんとなく。

絵柄もすごーく好きっさ、シイナたんお嫁に欲しいっさ、娘でもいいっさ、と私を壊す漫画。
『ヴァンデミエールの翼』 ・・・鬼頭模宏/講談社(アフタヌーン)/全2巻
メルヘンを感じる作品、自動人形を巡る数奇な物語。
少し悲しく、少し切ないという私の好物を集めたような作品。絵もかなり好き。
『愛人 -アイレン-』 ・・・田中ユタカ/社(ヤングアニマル)/現2巻
「世紀をまたぐ、深遠な愛の物語」未来を舞台にした話、長い時間と歴史の末に全ての人類は性欲という煩悩から解放たが、それは同時に種としての寿命が尽きかけている事も意味していた。 余命幾許も無い人の為の心の慰みとして、所有が許される「人造遺伝子改良人間」アイレン。幼い頃の事故で「他者」を移植され生き延びたイクルは、同時に他者に身体を侵食され、通常よりも早い死が訪れる事になる。 避けられない死が間近に迫った彼は、寂しさに耐えきれずにアイレンを手に入れる。 知る人ぞ知る作者の、初の長編物語。

この物語は実は一部では結構評価されています。SFなんかのエッセンスをあつめて 「人とは?」を問う話(たぶん)
田中ユタカさんはいわゆる18K漫画を描くのですが、この作品は違います。
『僕らはみんないきている』 ・・・山本直樹/小学館(BCスピリッツ)/全4巻
エロ漫画が印象的な作者だが、ストーリーものも秀逸。
左遷され外国に飛ばされた会社員が内戦に巻き込まれる中で多くを失いながら、帰る場所を捜す物語。
家賃を滞納して困っていた時に読んだので「誰も帰る場所なんて何処にもないんだよ」 を読んだ時には不覚にも泣いたが、後から冷静になって考えればこれはかなり勘違いでしょう。 とりあえず家賃は払っておけ。

同著者が家族をテーマにした『ありがとう』も名作。
『イエスタディをうたって』 ・・・冬目景/集英社(ビジネスジャンプ)/現2巻
ほぼ絵で選んだ作品。物語はこれから広がっていくと思われる。
これからが楽しみですが、逸脱した物語を好む作者が、一般的生活作品をどう描くか楽しみにしてます。

何気に思うがビジネスジャンプってビジネスに関係ない漫画ばかりだ。
『新世紀エヴァンゲリオン』 ・・・貞元義行/社(エース)/現6巻
漫画として名作かといえばそうでも無い、ただ好き。
アスカ萌え〜ということだろう。とりあえずアニメとは違う終わり方に期待。

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