![]()
導入チルマスター(以下CM):皆さんはいくつかのミッションを達成してきたので、それなりに有名なチームとなってきています。コールフィールド・プレースの謎を解き明かしたスティーヴ・ウィアット。最近あったトトメス・ザ・エルダー事件の解決に関わったトム・カーク。そしてヤンデレ妹がいるニコラス・リー。 ニコラス:ええ!? そっちかよ(笑)。 トム&スティーヴ:(笑)。 CM:さて、皆さんに、このようなメールが来ます。差出人のアンリ・ボールトン卿というのは、SAVEの超有名なエンヴォイです。『Chill』のネームド・キャラクターですね。
スティーヴ:おっと! トラディショナル・キングじゃないですか!? マミーとか、ヴァンパイアとか、古典的なものが好きですねぇ。 CM:『Chill』がそういうゲームだからね。「見たことも聞いたこともない恐怖」を扱うゲームは『クトゥルフ』なので。なお、「吸血鬼ドラキュラ」伝説は『Chill』世界ではブラム・ストーカーの小説ではなくて、現実にあったアンノウンがらみの事件です。 スティーヴ:で、我々はこの報せをアメリカで受け取ったんですか? CM:いや、香港の中華料理店「万珍楼」に集合している事にしよう。 ニコラス:(笑)。 スティーヴ:なるほど。香港にいて、手紙を見て「明日の夕食!?」と驚いている状況なわけですね。 トム:「へ? 明日?」。……本当だ(笑)。「チケットの手配した方が良いんじゃね!?」。 CM:チケットは例によってSAVEがエコノミーを予約してくれています。万珍楼の店主、万さんが「これ預かっているアルヨ」と言って持ってきてくれます。 スティーヴ:ホイットビーの難破事故とか、いくつか事前に調べておきたい事もありますね。 ニコラス:確かに。<捜査>か<ジャーナリズム>ってところか? CM:鋭い(笑)。ただ、それは香港でやるよりも現地ロンドンでやるほうが効率よいでしょう。 一同:確かに。 CM:では一路ロンドンへ。 CM:ヒースロー空港に着きました。 ニコラス:装備関係はどうなってる? CM:空港を出たところで、名もなきSAVEのエージェントが装備一式が入ったアタッシュ・ケースを渡してくれます。 ニコラス:あとは何だ? 銀の武器? CM:ヴァンパイアが銀に弱いという設定はありませんよ(笑)。彼らに有効なのは、白木の杭です。 ニコラス:でも、120年前は白木の杭じゃなくてボウィー・ナイフを心臓に打ち込んだんだよね? CM:少なくとも、そう伝えられています。白木の杭という条件を満たしていなかったために、ドラキュラは復活したのかもしれません。本当の所はドラキュラしか知りませんが。 スティーヴ:ロンドンに着いたのなら、情報を集めてヒリンガムへ向かいましょう。地元の新聞とかネットでホイットビーの難破事故について調べておきましょう。 ニコラス:この数ヶ月前にあったっていうやつか。 CM:じゃ、<捜査>か<ジャーナリズム>で。<ジャーナリズム>を使う人は、自動的にH成功になります。 ニコラス:<ジャーナリズム>でM成功。ってことはH成功になるのか。 トム:<捜査>でH成功。 スティーヴ:<捜査>でM成功ですね。 CM:「奇妙な配達品」という新聞記事を見つけます。詳細不明の運送業者が最近、カーファックスという名の古い廃棄された地所に土が入った複数の箱を運び入れました。土が入った箱はイギリスのホイットビーから送られたものです。正確には33個の箱がカーファックスの地所に配達されて、鍵の掛けられたロビーに置かれました。 スティーヴ:カーファックスというのは? CM:土地付きの屋敷です。日本語でどんな言葉がピッタリなのかは分からないけど、英語で言うと“エステート”です。 一同:なるほど。 CM:カーファックス・エステートはストーカーの原作の中でドラキュラが買った地所です。 ニコラス:“土”か。送り主は分からないわけ? CM:そうです。だから「奇妙な配達品」なのでしょう。 ニコラス:この土というのが、ホイットビーの難破船から運び出されたものなのか? CM:分かりませんなぁ。C成功していないので。 一同:(笑)。 CM:あと一つ、どこかへ行ける事にしましょう。それ以上時間を費やすと、夕方までにヒリンガムに着けません。ちなみに調べ物をするにはうってつけの、世界的に有名な博物館が近くにありますよ。 ニコラス:大英博物館か。 トム:確かに。 スティーヴ:行ってみましょう。 大英博物館ニコラス:では早速ミイラ・コーナーに。CM:いやいや(笑)。それはもう結構です。 トム:では恐竜コーナーに。 CM:いやいや、恐竜好きすぎでしょ、トム(笑)。 スティーヴ:さて、何を調べるかですが。 CM:まぁ、吸血鬼伝説について調べるってことでしょ。問題は“どの技能で”調べるかっていうことです。 ニコラス:じゃあ……<アンティーク>で。 CM:それならロゼッタ・ストーンでも見てろってことですよ。「この欠け具合がたまらない!」。 一同:(笑)。 スティーヴ:東欧の、トランシルヴァニア絡みで調べに行くっていうところですか。 CM:それなら<人類学>か<考古学>かな。段階判定を振ってください。 スティーヴ:(コロコロ……)<考古学>でC成功。 CM:ルーマニアにはヴァンパイアに関する伝説を数多く伝わっており、その中には至高にしてヴァンパイアの王、ドラキュラに関するものが含まれている事を知ります。ドラキュラの伝説によれば、このヴァンパイアは永久に行き続ける不死者(アンデッド)です。常に3人の花嫁を連れて、コウモリ、黒い雄馬、狼の姿になることができます。伝説が語るには、ドラキュラの弱点はニンニク、野バラ、ナナカマドの枝、十字架です。空の棺に十字架を入れることで、彼はそこで休息を取ることができなくなります。彼を殺すことに成功した人は未だいませんが、ドラキュラを破壊する事は不可能ではありません。心臓に杭を打たれて首を切り落とされれば、彼は破壊されます。同じく、彼は太陽の光で灰になってしまいます。以上、C成功で手に入る情報でした。 スティーヴ:ニンニク、ナナカマドの枝、十字架くらいは簡単に手に入れられそうだね。 CM:手に入れられるでしょう。そこらのマーケットで手に入れられたことにしよう。 スティーヴ:「領収書は“ニコラス・リー様”で」。 ニコラス:(笑)。 CM:リー財団宛てですな。しかし、イギリスではリー財団の格付けは「シングルB」です。 ニコラス:いやいや、いやいやいや! スティーヴ:ジャンク中のジャンクじゃないですか(笑)。 トム:(笑)。 ニコラス:いやいや、いやいやいや! スティーヴ:「……3人の花嫁か。これが敵として出てくるのか、出てこないのか。難しい所だな」。 トム:「うむ」。 CM:では、それを踏まえて<神話/伝承>を振りたい人は振れます。 スティーヴ:うりゃ! (コロコロ……)M成功。くらら、頼みます。 CM:くらら(コロコロ……)H成功。ドラキュラがトランシルヴァニアのヴァンパイアの“王”であるのは本当のことです。心臓に杭を打ち込んで首を切り落とせば、ドラキュラを破壊できるのは本当のことです。ドラキュラの棺に十字架を置くと、彼の休息を妨げることは本当です。 スティーヴ:傍証を得られたといったところですかね。ホームセンターで部材として売っている白木を買っておきましょう。これを尖らせれば杭にできるはず。 ニコラス:首切り用のナイフも手に入れておいたほうが良いな。鉈かな? CM:どちらも入手は容易です。手に入れられました。 スティーヴ:では、そろそろ行きましょうか。日が暮れるまでにはヒリンガムに着かないと。 CM:ロンドン塔から16マイルくらいなので、今から歩いていけば……。 ニコラス:いやいや(笑)。ロンドン名物のタクシーで行きますよ。
|