キーパー:ブブーン。イメの森近くの、白凰市の西郊外といった所です。市からは外れそうなギリギリのラインくらいですね。貯水池などがあります。では、正しい道を見つけられるか、<アイデア>ロールを。 織本:(コロコロ……00、失敗)あぅ? 大変な事に(笑)。 キーパー:向かっている途中で道を外れてしまったみたいですね(笑)。でも当然と言いますか、地元民はいますので道を聞く事はできます。 織本:聞きます。「すいませ〜ん、ここに行きたいんですけど」と地図を示して。 キーパー:二人の老人は「え!? 全然違うよ。まったくファンブルしたみたいだなやー」と言っています。「だなやー」と言っています。 織本:どこの郊外だよ(笑)。とりあえず道に戻ります。 キーパー:ではバイクの向きを変えて戻る時に、<聞き耳>ロールを。 織本:(コロコロ)失敗。 キーパー:では去り際、あなたに向かって言っているのか、あるいは独り言なのかは分かりませんが、次のような声が聞こえてきます。「あんたは黄の印を見つけたのかい?」。 織本:メット被ってバイクの爆音がしているのにそんな事聞こえるはずないよね? 慌てて振り向きます。 キーパー:道を教えてくれた人たちは鋤と鍬を担いであなたに背を向けて立ち去っていきます。彼らは互いの会話に夢中になっています。「だなやー」と言っているようです。 織本:周りを見回しますけど……。 キーパー:周りには「だなやー」の老人たちとあなたしかいません。 やがて目的地への道を見つけます。郊外といってもそれなりに家は建っていたんですが、それでもさらにその外れ、といった場所です。そこにどうやら「戸張源吉」の家と思われる一角があります。「進入禁止」と書かれた立て札のようなものが私道の入り口に立てられています。 織本:バイクを降りて、押して私道を進んでいきます。 キーパー:私道脇の郵便受けの支柱に、一匹のボーダーコリーが繋がれています。あなたを見ると、弱々しく尻尾を振るくらいで、かなり衰弱しています。 織本:老犬? 違うのか。でも弱っているのか。 キーパー:<アイデア>ロールを。(コロコロ……成功)どうやら数日間、食べ物も飲み物も与えられていないようです。 織本:どうしたんだろ? 何か与えられるものがないかポケットを探してみます。 キーパー:もちろんスニッカーズです。バイカーといえばスニッカーズでしょう(?)。 織本:じゃあ、スニッカーズを与えます。 キーパー:もちろんバクバク食って、「もっとないの!?」くらいの目で見てきます。 織本:「ゴメン、これしかないんだ」と言って、奥へ進んで呼び鈴を押します。 キーパー:家構えはプレハブみたいな感じです。錆びたトタンが打ちつけてあるみすぼらしいものです。呼び鈴を押しても反応はありません。電気も点いていません。 織本:またかよ……。庭とか家の周りをウロウロしても人気はない? う〜ん、まいったなぁ。しばらく帰ってきていないっぽいな。玄関は……鍵、開いていない? キーパー:ガタガタ……、開いています。鍵は閉まっていないようです。 織本:では中に向かって、「すいませ〜ん……」と一応声をかけてみます、反応ないだろうけど。 キーパー:予想通り反応はないです。 織本:「……しかたない!」と言って中に入ります。 キーパー:入りますと、何と言いますか、汚部屋(おへや)です、汚部屋。 織本:ああ〜。うわ〜。 キーパー:玄関入ると土間があって、すぐに居間って感じです。ビールの空き缶や新聞がうずたかく積まれています。 織本:「ヒデェな、コレ」。よくある変わり者の老人だったのかね? キーパー:では、ここでちと<目星>を。 織本:(コロコロ)01! キラン☆! キーパー:ではそういったゴミの合間にシュリーマンの『トロイとその遺跡』やフレイザーの『金枝篇』とかの書物があります。 織本:ほほー! なるほど、そういうものが好きな変人だったんだ。 キーパー:襖があって、奥の部屋には行けるようになっています。 織本:ゴミを避けながら進んで、襖を開けます。 キーパー:開けると、首を吊った老人の死体が見つかりました。 織本:ぐほっ……。 キーパー:凄い悪臭です。ブワーーーっとハエが当たってきます。そんなわけでSANチェックをしましょう。 織本:ひーーーーーーー(※判定は成功で喪失なし)。 キーパー:死体は「たった今、首吊りました!」って感じではありませんね。3日くらい前でしょうか。 織本:死体は不気味だけど、さっきの汚部屋も含めて一応<目星>をしてみます。(コロコロ)成功。 キーパー:30分ほどあたりを捜索していると、ちゃぶ台の上に、周辺の地図が広げられています。で、イメの森のあなたが午前中探索した白骨死体があった場所に○が書かれています。 織本:それだけ? ……なんで首吊ったんだ? キーパー:少なくとも、どうやらこのペンダントを手にした人間が2人死んでいるのは間違いないですな。しかも、順番的には戸張源吉の方が……。 織本:先に死んでいるよね。その後に肥田が死んでいる。……通報したら事情聴取されちゃうかな? ややこしい事になる前に、バイクに乗ってこの場を離れます。 キーパー:時刻は21:00くらいです。にわかに天気が悪くなり、雨が降ってきました。 織本:最悪だよ。 キーパー:では雨の中バイクを走らせながら<目星>を。 織本:(コロコロ)成功。 キーパー:では、街中に戻ってきた所で、青白い顔をした大男がサッと目の端を横切ります。でも、ミラーを見てみると、もういません。 織本:キキッ(※ブレーキ音)! 停まります。周りを見回して見ますけど……。 キーパー:ザーーーーッと雨が打ちつけているだけです。 織本:何なんだ。……またバイクに乗って走り出します。 キーパー:では、当然雨が降っているので空がけぶっているのですが、そこに黄色い印が浮いているのが見えます。 織本:ええ!? (ペンダントを指差して)コレ!? キーパー:……近づいていくと、有名なファーストフードのチェーン店の看板でした。あの、殺人ピエロがマスコット・キャラクターの、世界的に有名な店でした(m)。 織本:「は、はは……。ビックリした」。あのSANチェックものと呼ばれている奴ですな。明らかに人を殺しているからな、アレは(笑)。 キーパー:バイクのエンジン音に紛れて「らんらんるー」という詠唱の声が聞こえてきそうです。 織本:怖すぎる(笑)。怯えながら通り過ぎます。 キーパー:人の死を目撃して、どうやら過敏になっているようです。 織本:家に帰ります。 キーパー:22:00くらいに帰宅しました。 |