キーパー:月曜日の朝になりました。 織本:起きたら、約束なので、森の岩の下から見つけた日記とかも全部持って、摩周の家に行きます。呼び鈴を押します。 キーパー:ピンポーン……反応はありません。まったく変わった様子はありませんね。外から見えるカーテンの襞のつき具合とかも変わっていません。 織本:……どこか開いている所がないか、ガチャガチャとやってみます。 キーパー:一番簡単なのはドアに対して<鍵開け>ロールを挑む事ですね。 織本:01%かよ。(コロコロ)まぁ、成功するわけもなく。裏口とかは? キーパー:裏口は隣家に面しているので、見つかると厄介ですね。 織本:んー……まぁ、でも、裏口に回って開けて入ります。 キーパー:では<忍び歩き>ロールを。 織本:20%……(コロコロ)バキバキ! バキバキ! と音を立てながら行きます(※失敗)。 キーパー:(笑)。でも、裏口まで行く事はできます。しかも好都合な事に鍵がかかっていません。 織本:開けて、中に入ります。 キーパー:あなたは摩周の部屋には当然入った事があるんですが、彼はダイニングの壁3面に本棚を設えて、いわゆる書斎にしています。 織本:じゃあ、いるとすれば……。 キーパー:そこが一番可能性が高いでしょうね。ではその自作の書斎に行ってみると、部屋の真ん中にはテーブルが置いてあったはずなんですが、ドカーン、ドカーンという感じで3面にあった本棚がすべてひっくり返ってしまっています。 織本:は!? じゃあテーブルも? キーパー:本棚の重みで壊れてひっくり返ってしまっています。 織本:「ええ〜?」。 キーパー:一面に本が散乱していまして、その本の山の中から……。 ![]() 織本:……。 キーパー:こう……。 織本:まさか……。 キーパー:手がにょきっと。 織本:まぁ、そういう事であれば……。 キーパー:SANチェックと(笑)。 織本:それは成功(※喪失なし)。本を除けて掘り返してみます。 キーパー:恐怖に顔を歪めた、摩周が出てきます。明らかに死んでいます。首の骨が折れてます。 織本:「……なんでこんな事に。本棚が倒れてきたのか?」。 キーパー:では、ここで<目星>を。(コロコロ……織本のロールは成功)これは、何か不自然ですね。彼は倒れてきた本棚、あるいは降り注いだ書物の生き埋めになって死んだわけではありません。おそらく、既に死んだ彼の上に本棚がドカーンと倒された感じです。しかも、何のつもりか、誰かが彼の腕を本の山からにょきっと出るように、細工したのだという事が分かります。 織本:つまり、事故に見せかけたって事か。 キーパー:ただ、本棚は当然、地震対策で壁にネジ止めされていました。それにもかかわらず、本棚は壁に止まったネジごと、根元からすっぽ抜けるかのように、強引に倒されています。 織本:あーあーあー、よほどの力でやったんだな。俺じゃ無理だな(※STR 5)。「……ヤバイ、次は俺だ」。 織本:摩周の家電話から警察に連絡して立ち去ります。 キーパー:では家から出たところで<目星>を。 織本:(コロコロ)OK! キーパー:では夢で見た、あるいは昨日mのマークの店の前で見た、青白い顔の灰色のコートを着た大男が、またがったバイクのミラーに映っているのに気付きます。家の影から身体を半分覗かせて、あなたをジーッと見ています。 織本:バイクから飛び降りて、そちらへ走ります! キーパー:走っていくと、そこには誰もいません。彼がいた家の角を曲がると、その先は脇道がないまっすぐの道が続いていたんですが、いません。ウサイン・ボルトでも走り去れないと思われますが、やはりそこには誰もいません。 織本:「……またか」。……う〜ん、どーすっかなー。もう「図書館でもう一度調査を」っていう段階でもないような。でも、何か対策を探すしかないか。大男の追跡は諦めて、バイクに乗って図書館に行きます。「ヰル=ヌフングル」とか「黄の印」について何か分からないか、片っ端から当たります。必死で検索します。 キーパー:では例によって<図書館>ロールで。(織本のロールは成功)では『図説ヴードゥーの歴史』という書物の中に、ニューオーリンズのどこかの現代のヴードゥー教の呪術医の写真を見つけます。「カルトの悪い奴!」というような本ではなく、普通の人類学的な書物です。その中の写真の1枚に、ある家のポーチにかかっているヒョウタンが写っているんですが、そこにこの黄の印が描かれています。非常に何気に写っていますね。干し柿とかと一緒に写っています。 織本:特に呪術の秘密って感じじゃないのか。たまたま写り込んじゃいました、みたいな。 キーパー:具体的な場所は書かれていません。これで約30分を費やしました。 織本:もう一回、同じ事を検索します。もう何も出てこないと分かるまで。(コロコロ)<図書館>ロールは……失敗(笑)。 キーパー:『秘密のカルトちゃん』という萌え漫画を見つけて、読みふけってしまいました。 織本:なんてこった(笑)。……いま何時? キーパー:14:00過ぎたくらいでしょう。 織本:もう30分調べます。 キーパー:(※ダブルタイム・ルール適用)では『新聖書考古学マガジン』のバックナンバーに、ガリラヤ湖のコラジンの廃墟の写真に同じような落書きを見つけます。 織本:これもたまたま写っちゃった感じ? キーパー:たまたまでしょうね。 織本:あちこちにあるなぁ。少なくともイスラエルとアメリカとタイにある事は分かった。 キーパー:そして日本にも、という事ですな。 織本:閉館まで調べます。 キーパー:閉館まで粘りましたが、これ以上は何も見つかりませんでした。 |