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暗闇の恐怖CM:ちゅんちゅん、翌日になりました。スティーヴ:「さて、どうするかねぇ?」。 トム:「とりあえず博物館に行って恐竜コーナーでも見てくるか」。(※トム、どれだけ恐竜好きなんだwww) スティーヴ:「アップルビーが出勤しているかを確認するのも良いかもしれませんね」。 ニコラス:「土産物屋のお姉ちゃんと仲良くなっておくという手も」。とりあえず博物館へ行くか。 CM:了解です。土産物屋のお姉ちゃん、名前はキャシーというそうですが、彼女によるとアップルビーは出勤してきていないそうです。 ニコラス:「あれ? 今日は休み?」。 CM:(キャシー)「今日はまだ来ていないみたいですねぇ」。 トム:「具合でも悪いのかねぇ?」。 CM:(キャシー)「もしかしたら、まだ意志力が回復していないのかもしれませんよ?」。 一同:(笑)。 スティーヴ:「……アップルビーのホテルに行ってみるか?」。 ニコラス:「博物館で待っていてもしょうがないな。ホテルへ行ってみよう」。 CM:分かりました。ではクロイデン・ホテルへ来ました。(ロビー係)「いらっしゃいませ」。 ニコラス:「こういう者ですが……」と名刺を渡して、「こちらにお泊りのアップルビーさんと、本日、商品の納入の件で商談の予定があったのですが、先ほど博物館の方には出勤されていないとのことでしたので、呼び出しをお願いしたいのですが?」。 CM:なるほど、ディレッタントですから信頼はされそうですな。(ロビー係)「分かりました。少々お待ちください……(電話をする仕草)……こちら受付ですが、ロビーにニコラス・リーという子供が来てますけど」。 ニコラス:(笑)。 CM:(ロビー係)「分かりました」。ガチャン(電話を切る)。「お部屋の方へお越しくださいとの伝言です」。部屋は444号室だそうです。 ニコラス:縁起の良い……。 スティーヴ:「……さて、行ってみますか」。 トム:「うむ」。 CM:では階段で4階まで行ってください。皆さんの泊まっている湖岸通り旅館と比べると、クロイデン・ホテルは一段グレードが落ちる感じです。 一同:ほほう。 CM:444号室のドアの前まで来ましたよ。 トム:コンコン(ノック)。 CM:「……ハイ」と言ってアップルビーがガチャリとドアを薄く開けます。隙間から首を出してキョロキョロと不安げに辺りを見回してから、今度はドアを大きく開けて、皆さんと握手します。表情は腑に落ちな気ですけど。 ニコラス:様子はどうですか? まだ意志力が全快してなさそうですか? CM:神経質そうに見えます。昨日、土産物屋でお客さんに対応していたアップルビーとは様子が違います。 ニコラス:挙動不審? CM:挙動不審な感じです。部屋の中はカーテンが閉じられて、テーブルランプ2つで暗い室内を照らしています。怯えた感じで「さぁ、早く部屋に入ってくれ!」と言って、皆さんを招き入れます。皆さんが部屋に入ると、ガチャガチャと鍵とチェーンを閉めます。そして皆さんの方を振り向くと「私は……私はどこから始めれば良いか知らない。すごく恐ろしい。コントロールするには、力が強すぎる。それは……」。 一同:「……」。 CM:するとテーブルランプが2つとも消えて、室内は真っ暗になります。 ニコラス:カーテンを開けます! CM:その前に、「おお、神よ!!」というアップルビーの悲鳴が上がって、ドサッと床に倒れた音がします。 ニコラス:ヤバイ! 容疑者になる!! 一同:(笑)。 CM:ではLCK(幸運度)ロールをしてください。(コロコロ)くららはH成功。 スティーヴ:M成功。 ニコラス:M成功。 トム:H成功ですな。 CM:了解です。ではスティーヴとニコラスは足首を何者かに「ガブリ!」と噛まれます! スティーヴ:おお!? ニコラス:キタ! CM:(コロコロ……)うひひ、来たッ! スティーヴは活力を17ポイント失って、1ポイントの負傷を受けました。ニコラスは13ポイントの活力喪失と、1ポイントの負傷を受けます。 ニコラス:「痛っ!」。 CM:「痛い! 何かがいるらしい!!」という事で恐怖判定だ!! -15%でよろしく。 ニコラス:H成功。1~2ラウンド逃げ回るか、ただちに現在意志力を1D5喪失。1ラウンド逃げます。 スティーヴ:M成功。1D5ラウンド逃げ回るか、ただちに現在意志力を1D10喪失。3ラウンド逃走します。 トム:H成功ですな。1ラウンド逃げます。 CM:(コロコロ……くららの恐怖判定は失敗)また失敗か。くらら、恐怖判定成功しねぇな~。くららは意志力を16ポイント失って、9ラウンドほど逃走します。 スティーヴ:(笑)。くららは今回脱落コースですね。 CM:全員逃げるわけですね? 誰が一番初めにドアにたどり着けるか、イニシアティブ勝負です。 スティーヴ:(コロコロ)7! ニコラス:9! CM:くららは7。 トム:5! ダメじゃねーか(笑)。 CM:でも、暗闇の中で倒れているアップルビーに躓いたり、殺到する仲間とぶつかり合う可能性が50%あります。 ニコラス:50以下を出せば誰にもぶつからないって訳ね……(コロコロ)……90。 CM:暗闇の中で誰かにぶつかってたどり着けません(笑)。はい、次、次。次はAGL(敏捷度)が高いのでくららが先。(コロコロ)……「どどど、どいてよ!」(失敗)。 スティーヴ:私の番ですね(笑)。ハッ! (コロコロ)ダメだ(笑)。 CM:ぶぎゅる。 ニコラス:ダメだ(笑)。みんなで邪魔しあっている。おしくらまんじゅう状態だ。 トム:最後は俺? (コロコロ)たどり着きました。 ニコラス:何なんだ(笑)。きっと俺たちをぶぎゅると踏んで出たんだ。 CM:ガチャッと鍵をはずしてドアノブをひねると開きます。 スティーヴ:扉が開けば外からの光が入ってきますか? CM:外が明るいのは目視できますが、なぜか部屋の中は明るくなりません。 ニコラス:それは魔法的な闇だってこと? CM:『Chill』に魔法は存在しませんが、おそらくはそれに類するものなのでしょう。2ラウンド目。トム以外はLCKロール(ニコラスの出したH成功が最も高い成功度)。では今度はスティーヴとくららの足にガブッと何かが噛み付きます。 スティーヴ:「ぐわぁぁぁっ!」。 CM:スティーヴは活力を3ポイント失って、負傷はなし。くららは15ポイントの活力喪失と2ポイントの負傷を受けました。 ニコラス:俺はこのラウンドで恐怖から立ち直るんだけど? CM:それならばこの部屋に留まるか、部屋から出るためにぶぎゅるぶぎゅるロールをするか、どちらかできます。ゲーム的にいうと、-25%を受けて盲滅法攻撃する事はできます。 ニコラス:そうか。では部屋に留まって《アストラル・アーマー》の準備をします。 CM:了解です。くららは逃げようとして(コロコロ)、「ああっ!」と何かに躓いている様子。次、スティーヴは? 成功? じゃ、部屋から出た。トムはどうしますか? トム:銃を構えて部屋の中の様子をうかがいます。 ニコラス:銃とか、撃てるの? トム:効くかどうかは分かりませんが。 CM:撃つことはできるでしょう。命中するかどうかは分かりませんし、銃声がすれば社会的な問題も発生してくるでしょうが。3ラウンド目ですね。もう部屋には2人しかいないので、ニコラスとくららに。(コロコロリ)ニコラスは活力に11ポイントと、負傷1を受けます。くららは11ポイント活力に受けて、2ポイント負傷した。ニコラスはアート使用の精神集中の際にダメージを受けたので意志力の一般判定に失敗すると集中が切れますよ(※ニコラスの持つエッジ【集中力】のおかげで、自動的に集中が切れずに意志力判定ができます)。 ニコラス:(コロコロ)成功! 「《アストラル・アーマー》!!」。 CM:ではニコラスは《アストラル・アーマー》の発動判定をどうぞ。 ニコラス:(コロコロ)成功! CM:バリバリッと、皆さん、見たことのある光がニコラスを包みます(笑)。-25%で3回攻撃をどうぞ。 ニコラス:(コロコロ)77!(失敗) 66!(失敗) 01!(C成功) 来たぁ……。 スティーヴ:自分の成功が信じられないようですね(笑)。 CM:ストライクランク(以下SR)+4でダメージください。 ニコラス:活力に28と、負傷に14ダメージ。 CM:「ぐぎゃ!?」という、動物とも人とも思えないようなうめき声が聞こえます。くららは……(コロコロ)……「邪魔! どいてよぉ!」という事で、どうしても外には出られないようです(笑)。アップルビーにどうしても躓いてしまうようです。 スティーヴ:3ラウンド目、私はまだ逃げるラウンドですので、逃げます。 トム:俺はどうしようもないんだよな。打つ手がないな。 CM:シュシュシュ(シャドーボクシングの真似)。<ボクシング>があります。 ニコラス:シュシュシュ(シャドーボクシングの真似)。あるでしょ、あるでしょう? トム:まぁ、確かに<ボクシング>がありますが(笑)。<ボクシング>で突っ込む? ニコラス:そうでしょ? そうでしょう? トム:う~ん。でも、<ボクシング>ってSRが2なんだよね。 ニコラス:2でも良いじゃないですか。 CM:C成功すればSR 6になりますからね(笑)。 トム:じゃあ、する事もないから突っ込みますよ(笑)。(暗闇のペナルティを受けた<ボクシング>攻撃は……)失敗ですが。 CM:そうすると、パパパッとライトが瞬いて、部屋が明るくなりました。 ニコラス:何がいる!? CM:部屋の中にいるのは床に倒れたアップルビーと、どうしてもアップルビーを越えられないくららと、突っ込んできて明後日の方向にパンチを繰り出したポーズで固まっているトムと、「はぁぁぁぁっ!」と《アストラル・アーマー》を維持しているニコラスです。 ニコラス:え? いやいやいや、俺、《アストラル・アーマー》使ったよね? CM:はい、そうですね。維持するなら、そう宣言してください。 トム&スティーヴ:(爆笑)。 ニコラス:えええ!? 敵の攻撃は? アップルビーは君の前に倒れており、手は胸の前で固く握られ、顔には口に出せない恐怖の表情が浮かんでいる。彼の目はぼんやりと前方を凝視している。彼は身動きしない。スティーヴ:……生きてます?CM:死んでます。 一同:「……」。 CM:外傷はありませんが、死んでいるのは間違いありません。 スティーヴ:「……ナルティを呼ぶか?」。とりあえず、ナルティに連絡してみます。 CM:(ナルティ)「なにーーーーー!? ……すぐに行くから待っていろ」。ナルティが来るまで、皆さんはどうしますか? スティーヴ:一応、部屋の中を見回してます。 CM:机の上には実物大の家猫の像があります。 トム:その家猫像はエジプト風の像なのか? CM:見た目にもかなり古いことが分かります。<考古学>を振りましょう。 スティーヴ:(コロコロ)成功。 CM:像はエジプト製です。そして非常に古いものであることが分かります。 スティーヴ:バステトみたいな感じ? CM:そうですな。他には『家猫の歴史』という読みかけの本があります。あとはトトメスのキーホルダーが入ったケースが5つあります。ガサッと300個くらい入れられています。後はポスターが3箱と、塗り絵帳が6箱あります。 ニコラス:商品だね。 CM:そして意味あり気なバスルームへの扉は閉じられています。 一同:……。 CM:意味あり気なバスルームへの扉は閉じられています。 一同:(笑)。 CM:するとバスルームの中から「ズゴゴゴゴ……」と排水口に大量に水が流れ込むような音がします。 ニコラス:バッと扉を開けます。 CM:すると、なにやら黒くて不定形のものが「ちゅるんっ」と排水口に入っていったのが見えました。 ニコラス:バスタブにぬめりとかは? CM:まったくありません。 しばらくするとナルティがやって来ます。アップルビーの死体を見て、「外傷はない。これはショック死だな」と言います。とりあえずこのままにするわけにはいかないので、警察を呼ぶことになります。 ニコラス:人が1人死んでいるわけだからね。 スティーヴ:「……手がかりが途切れてしまった」。 CM:外傷はなく、あなたたちがアップルビーをショック死させるほど驚かす事も考えられないので、心不全かなんかで片付けるつもりです、ナルティは。警察がやって来て、アップルビーの死体を運び出していきました。あなたたちは当然事情を聞かれますが、そこはナルティが上手いこと処理します。 作戦会議取調べから解放されたエンヴォイたちは自分たちのホテルに戻って負傷の回復を図ります。負傷ボックスを2個失っていたニコラスはくららの《治癒》ディシプリンにより全快しますが、くららの《治癒》は自分を回復させる事はできないため、4日間の安静が必要です(負傷ボックスは1日安静にする毎に1個ずつ回復します)。同じく負傷ボックスを1個失っているスティーヴも1日は安静が必要です。ニコラス:先ほど我々を襲ったアンノウンの化け物は、骨髄殺人の犯人ではないよね、きっと。トム:その一味かもしれないけど、実行犯そのものではないかと。 スティーヴ:ともかく、詳しい捜査の結果はナルティ待ちでしょう。 CM:皆さん日中はどうしますか? ホテルで安静にしている? では夜になるとナルティがやって来ます。(ナルティ)「悪い報せがいくつかある。アップルビーの遺体だが、死体公示所へ向かう途中の車内から忽然と消えた」。 トム:「ええ!?」。 ニコラス:「車の中から!?」。 CM:(ナルティ)「輸送車に乗せられたのは間違いないが、公示所に着いた運転手が確認したら、既に何も残さずに消え失せていたそうだ」。 スティーヴ:「……大騒ぎだな、それは」。 CM:(ナルティ)「まさに大騒ぎだよ。警察の遺失物保管所には死体は届いていないそうだがね」。 スティーヴ:「なるほど」。 ニコラス:「消えた死体か……」。 CM:(ナルティ)「次にアップルビーについて調べてみたが、自動車は持っていないらしく免許証からの線はたどれなかった。犯罪歴もなかった。家族や知人についても当たっているが、望み薄だろう。つまり、彼については大した情報は得られなかった、ということだ」。 スティーヴ:「そうか……。3つ目の悪い報せは?」。 CM:(ナルティ)「この残された商品をどう扱って良いのやら……」。 トム:(笑)。 ニコラス:「こうなると、行き詰ってしまった感があるな……」。 トム:「うむ」。 ニコラス:「残るアンノウンの反応は……ミイラか」。 CM:そうですね。 ニコラス:「ミイラを見張るしかないんじゃないか?」。 トム:「確かに。それくらいしかやる事ないな。警備員のバイトでもやるか?」。 CM:ミイラを24時間見張り続ける事は不可能ですね。まぁ、博物館を見張る事は可能でしょうが。 ニコラス:外からか。やるとしたら、それくらいしかないな。見張るとしたら夜か? トム:人の多い昼間に何か目に見えて異常が起こるとは考えにくい。 ニコラス:よし! レンタカーを借りて、その中から博物館を見張ります! CM:(ナルティ)「了解した。アップルビーの件で何か展開があったら、すぐに報せよう」。負傷したくららは脱落ですかね。 ニコラス:傷が癒えるまで、ホテルで安静にしていてもらいましょう。元気な我々が張り込みをします。 (第2章へ)
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