trouble 3●アイルランドでストライキ part 1

  ヨーロッパではストライキが当たり前。フランスなんて凄いもんだ。日本の早朝だけのストライキなんて、ホントおままごとみたいなもんです。これはアイルランドに知り合いを訪ねたときの事件。

 首都・ダブリンの滞在先から、1人で西端の都市・ゴールウェイに一泊旅行に行こうとしたときです。前日に観光案内所でB&B(ベッド&ブレックファースト:朝食付き宿泊)とゴールウェイでの1日観光バスツアーを2本事前予約したのですが、その際に、

「明日はストライキがありますから、列車がちゃんと発車するかどうか確認してくださいね」

と釘を指されました。もの凄い不安を感じましたが、代替案として電車がダメならバスで、ということを教えてもらいました。ゴールウェイまで同じように長距離バスが走っているのです。時間はかかるけど。

 翌日は10時の現地でのツアーに参加するため、7時前の電車に乗ろうとしていたので6時過ぎに家をタクシーで出ました。駅に着くと、万が一のためにタクシーのおじさんに、

「もしストライキで電車が動いてなかったら、このままバスターミナルまで行きたいので(ちょっと離れている)、確認してくるからここで待っててね」
と伝え、駅舎内に確認に行くと案の定運休。ガーン、ショック…。

 タクシーに急いで戻り、急遽バスターミナルに行きました。しかしバスの発車時間が遅く、8時過ぎのものしかないうえに3時間ぐらいかかるので、どう考えてもこの日に予定していたツアーは無理。電車が動かないのでバスターミナルも混雑。チケットを買うのにも凄く並びました。

  各駅停車のバス(といっても長距離バスですが)エーランに乗ってゆられること3時間以上。ようやく11時頃ゴールウェイに着いて、まず観光案内所でこの時間以降に乗れるツアーを探しましたが、時既に遅し、もう所要時間が1時間ぐらいの市内観光バスツアーしかなくて、凄く時間をもてあましてしまいました。寒かったし。乗れるはずだったツアーに乗れなくて、それもとても残念でしたねぇ。

 翌日は午前から夕方までツアーに1本乗り、ゴールウェイから電車で戻る予定だったけど、今度はちゃんと列車が動いていて、すんなりダブリンに戻ることができました。あー良かった。その日のうちに帰れてほんとに良かった。

 ダイヤは乱れながらも何本かは運行されるヨーロッパのストライキ、私が帰国したあともそれはまだしばらく続いていたそうです。おいおい…。