写真集 自然崇拝の聖地 熊野  写真家 平 寿夫公式ホームページ Photographer HISAO TAIRA

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PHOTO BOOK RAM ART

「自然崇拝の聖地、熊野」 写真集 RAM ARTから発刊

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原初の場所の力
中上 紀
熊野の山中は夜ともなれば異類異形のモノたちが潜んでいてもおかしくないほどの漆黒の闇に包まれる。昼間であってもなお暗く、狸や狐に化かされたという話を今でも聞く。かの南方熊楠はダルという妖怪に取りつかれたという。一方で、病が治った、力を得たという奇跡も起こる。それは熊野がむき出しの自然が作る聖地であり、ここに憧れて集まってきた数多の人々の念が渦巻く魔境にして、生きとし生けるものの魂が安らぐための磁場だからである。平寿夫氏が、本写真集に込めたのはそうした原初の場所の力なのではないだろうか。木々の間から、耳を澄ますと聞こえてくる、滔々とした川のせせらぎに耳を澄ます時、苔むした巨岩の聖なる冷たさを感じる時、これ以上ないと思えるほどの濃い緑と清浄な空気の中に身を浸し、目を閉じる時、自らがこの地球の一部であることを、ただただありがたいと思う。人間社会の営みに疲れ、水や、土や、木や、岩に、還りたくなるたびに、私はきっとこの本を開くだろう

写真集『自然崇拝の聖地 熊野』によせて
三石 学
この50枚の熊野の写真は、日本書紀・古事記成立以前の太古の熊野の自然を彷彿させる。神々が生まれたとされる神話の地・熊野は1500万年前の熊野カルデラ火山爆発により、はるか昔に誕生したといわれる。マグマが地表に吹き出して生んだ岩が磐座となり縄文・弥生の時代から神宿る場所として信仰されてきた。地中からのパワーが岩に宿り、岩が森を育み、水と一体となって熊野の自然の基層を形造っている。熊野に降る多量の雨は岩に染み込み、森に染み込み、豊かな生態系を造り出している。人々はそこに山の神などの土着的な神々を祀って豊穣を祈り静かに生活している。平さんの撮った写真一枚一枚には、まさに熊野の岩の力、森の力、水の力を厳かにしかも幽玄に捉えている。これらの写真を見ていると、理屈抜きで臥して拝みたくなる聖なるものを感じることができる。 
熊野旅の文化企画代表 



京都新聞記事
熊野聖なる姿撮る 平寿夫さんが写真集
「自然崇拝の聖地野」と題した写真集を、森や水辺で撮影を続ける写真家平寿夫さんが刊行した。はるか昔から尊ばれた巨石、巨木、深い森、清らかな流れの神々しい姿をとらえている。平さんはこれまで野のほか中東のイエメン共和国などで取材した作品を発表してきた。熊野詣でとゆかりが深い真言宗御室派総本山の仁和寺(京都市石京区)で9月、本書収録品を中心に熊野や沖縄の聖地を題材にした作品展を開いた。本書は和歌山。三重・奈良3県にまたがる熊野エリアでおよそ10年間で撮した作品50点を掲載している。和歌山県新宮市の「高倉神社」、同一県すさみ町の「矢倉神社」などの作品はしっとりと水気を含んだ苔をとらえ、三重県熊野市の不動の滝」、和一歌山県串本町の「お滝さん」など滝の姿、夜明け前や雨など多彩な表情にレンズを向けた。大判1 ぺージに1点ずつ掲載というぜいたくな紙面構成から、神聖な空気を感じ取ることができる。「雨がよく似合う。雨が聖地に生命力を与え、聖地を清めてくれる」と、あとが一きで記している。

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奈良新聞記事
写真で残すのは使命   
平さん「熊野自然崇拝の聖地」を発行   「人と信仰の根源」感じ撮影
下北山村にルーツを持つ日本写真家協会会員のプロカメラマン、平寿夫さん(61)=大阪府高槻市=が、写真集「熊野自然崇拝の聖地」=写真=を発行した。平さんは大学卒業後、大手印刷会社で広告写真を撮影し、平成8年に一独立。広告写真を撮る傍らイエメン共和国や、聖地として信仰が厚い三重県熊野地方、沖縄県などを撮影してきた。今回の写真集は、父の出身地に近いことから、紀伊半島を巡る撮影を一開始。木々がうっそうと茂る森に自一然崇拝を源とする信仰が生きていることに感激し、巨石や滝、巨木のほか、一見何もない所も撮影。具体的一対象を持たない、自然崇拝独特の人と自然との信仰の関わりの根源を見たように感じ、撮影を続けてきた。だが、脈々と続けられてきた自然崇拝の聖地も、過疎や守ってきた人々の高齢化で忘れ去られようとしている。「その風景を写真で残せるのなら、写真家の使命の一つだろう」と撮影を一続けているという。「細部に神が宿る」と一の言葉から、撮影は高精細の中判デジタルカメラを主に使用。森や苔むした石、古びた鳥居など、シャープで繊細な写真を一通じて、熊野の長い歴史|が浮かび上がるようだ。

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写真集 仕様

タイトル :自然崇拝の聖地 熊野
版 型  :大判 B4横 上製本
      写真集サイズ  :260mm×370mm
      写真ページサイズ:257mm×364mm
      見開きサイズ  :257mm×728mm

ページ数 :56ページ 写真52点
発刊日  :2021年9月18日
価 格  :5,000円(税別) 税込5,500円(送料箱代別)
私家版ですのが、一部書店に並べて頂いてます
現物を御覧になりたい場合は、取引先書店でご購入下さい。

【京都三条寺町の同時代ギャラリーで販売中
同時代ギャラリーで販売しております。
見本も置いておりますので、手に取ってご覧頂き
御覧の上ご購入頂けますと幸いです。

【ジュンク堂那覇店で販売中
4月から7月迄、ジュンク堂那覇店で販売して頂けることになりました。
見本も置いておりますので、手に取ってご覧頂き
御覧の上ご購入頂けますと幸いです。

直販の場合は、こちらのサイトのメールアドレスから御申し込み下さい。 

タイトル:写真集購入希望
アドレス:taira-ph@iris.dti.ne.jp


お支払いは、「paypal」か「郵貯」「銀行の口座振込」(振込手数料はご負担下さい)になります。
御連絡致します。
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写真集内容の紹介
自然崇拝の聖地の姿を探し歩き、その場所の持つ雰囲気を写し取る為に、夜明け前、夕暮れ、雨の中撮影しました。2009年から始めて13年間、細々と撮影を続けて来ました。
その聖地をみて頂く為、大判のワイドなB4サイズ、360ミリを超える写真集にまとめました。
カメラは、PhaseOne Digital Back、中判のCCDデジタルバックで撮影してます。


あとがきから
 私の家系の出身が奈良県南部であったことから、紀伊半島を巡る旅を始めた。
紀伊山地の奥、熊野は樹々が鬱蒼と生い茂る森に、自然崇拝を源とする信仰が生きている。そこには、大きくシンボライズされた巨石や、滝、巨木だけでなく、一見何もないところもあった。自然崇拝とは具体的対象が必然的に持つことでは無く、そこに人と自然との信仰の関わりの根源を見たように感じた。
 熊野の聖地は、雨がよく似合う。雨が聖地に生命力を与え、聖地を清めてくれる。私は、その前で静かに佇みながら、清らかに流れゆく時間を固定したカメラの中に貯めて行く。それは聖地の気配が写真の中に沈み込んでいくようであった。
自然崇拝の聖地、それを守ってきた人々も高齢化で忘れ去られようとしている。その風景を写真で残せるなら、写真家の使命の一つであろう。
撮影では多くの、熊野の方にお世話になりました。
皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

以下内容見本
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束見本とカバーが出来上がって来ました。
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