layer13 -EGO-

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EGO
「自我」
私は私...

画面の中、玲音が語りかける、
「私って、私って、誰?」...暗転。

鉄の塊になって沈黙したデウス
泣き叫ぶありす、錯乱している...
「ごめんね..ありす..」、ありすを抱きしめながら、
玲音が選んだ事は...

「ALL Reset Return」

玲音のいなくなった岩倉家で家族三人が食事をしている、以前より暖かみを感じる食卓
美香も元気の様だ、ふと一つ空いた椅子を見る康夫、少し気になったが...

いつもの道、電車、学校、風景、だが玲音はそこにはいない....

校門で立つありすに、樹里と麗華が話しかける
メールを送ろうと携帯NAVIを取るありす、誰に送るつもりだったか...思い出せない
死んだ筈の、四方田千砂も生きている....

街を歩くタロウ達、タロウにメールが届く、一瞬玲音の顔が映る、「誰よ、この娘!」
嫉妬するミューミュー、タロウは知らないと言う、少し気になったがすぐ歩き出す...

デウスだった者、英利がブツブツと喋りながら歩いている
「やめてやるあんな会社、この僕にあんな事を...ああ、やめてやる...」
黒服の男達や、アクセラの少年もここでは生きている....

きおくにないことはなかったこと、きおくなんてただのきろく
きろくなんてかきかえてしまえばいい



皆の記憶から消えてしまって、一人泣く玲音
その前にれいんが現れて、WIREDとリアルワールドを語る..
「玲音はどこにでも偏在してるもの、そう神様なんだよ。」
「神様になっちゃえば楽じゃない、人なんかよりずっと楽..。」
「もういい!」、れいんを否定する玲音
「じゃあ、あなたは何なのよ玲音」、消えるれいん....

泣き崩れる玲音に暖かい光がさす、父親だ...玲音のイメージだろうか
「もういいんだよ、そんなものをかぶらなくても」、暖かい声...
安らぎの表情の玲音、「お父さん、知ってる? あたし、みんなが.....」
康夫が優しく応える...「好きだって、違うのかい.....」
泣きじゃくる玲音、泪があふれて止まらない...
暖かい気持ちが、心を満たして......


記憶って、過去の事だけじゃ無いのね...今の事、あしたの事まで...

大人になったありすが、婚約者と歩いている、歩道橋から玲音がみている...
何故か気になって話しかけるありす、「前にあった事あったけ?あったよね?」
昔のままの玲音、「はじめまして...はじめまして、だよ。」
「じゃあ始めまして、私ありすっていうの、あなたは?」........「玲音...」
少し考え込むが、「玲音、じゃあさよなら、いつかまた何処で会えるかもね。」
婚約者と二人で歩いていくありす、玲音も手を振って見送る....
「そうだね、いつだって会えるよ。」

ノイズの中のlain、少し寂しそうに
「私はここにいるの、だから一緒にいるんだよ、ずっと....」

lain continues to live eternally In the wired


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