池袋ジュンク堂探検記

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 恐ろしいほど意味の分からない言葉が並ぶ、コンピューター書、医書のフロア。エスカレーター近辺のエリアは、グラフィックからネットワーク、言語、読み物に到るまで、コンピューターに関するあらゆる書籍が揃っている。

 グラフィック関連の書籍に続くのは解説書、入門書の類。『かんたん〜』など、とにかく「むずかしくないでしょ」をアピールする入門書が多いあたり、いかにコンピューターが難しいのかがよくわかる。高年齢者向けの入門書が多いのも目に付く。

 

 とにかくフロアを移動していて気になるのが、わからない言葉のオンパレードな書棚。アルファベッド3、4文字でつづられた物の意味がさっぱりわからないのは当然としても、カタカナで書かれた言葉も理解できない。「ユビキタス」って何?「バイオインフォマティックス」って何事?そして「トランザクション処理」ってどういう行動なの?

 そんな疑問も当然なんだろう、入門書の次の棚には各社からの用語辞典。宝島社、技術評論社、エクスメディアなど、枚挙にいとまがない。やっぱりみんなわからないんだろうなぁ、と納得。

 インターネットについての考察がされた本では、パトリシア・ウォレス『インターネットの心理学』(NTT出版:3200円)があったけど、心理学ばっかりで世の中を見るのもやや食傷気味なのでパス。かといって他には、インターネット賞賛型とか、逆に批判型とか、旗幟鮮明で主張がはっきりしすぎている本ばかりな印象が。断罪や評価を求めてるんじゃなくて、客観的な現象面として分析した物が読みたいんだけど。

 

 新設部分にはやはり奥に向けて医書が並ぶ。医書エリアのスタートは各種雑誌。医学雑誌なんて普段見かける機会がないけど、外部の人が見るとどこか奇妙に思えるから不思議だ。『Hert view増刊 心電図を読む』(Medical View)とか、『脊椎脊髄ジャーナル』(三輪書房)とか。ぱっと見た感じで一番笑えたのは日本医学館の『今日の移植』。わかるけどどうだろ。

 壁際には各科ごとの専門書、中央の棚に概論的な物が並び、続いて看護学の本。看護士という職業の人は、恐ろしく様々な知識に通じていないといけないことがわかるから、本当に頭が下がる。
  そんな中で笑ってしまったのが『今さら聞けないモニター心電図』(照林社)。今さら聞けない事が書いてある本、今さら買えるんでしょうか。

 医書の並びには言語療法、作業療法などのリハビリテーション関連から、漢方などの東洋医学の書籍も並び、一番奥は歯科・医療技術の棚。この辺まで来ると、あまりの関連のなさに疲れてくるけど、もう一度看護の棚に戻って、看護婦のカウンセリング関連本をいくつかチェック。看護士がカウンセリングをする必要はないけど、患者さんとのコミュニケーションのうえで、近い意識を持って臨むのは大切なこと。結構実務に即したカウンセリング教科書が多いなぁ。