池袋ジュンク堂探検記

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 いよいよ最上階に到着。芸術書と洋書のフロアだ。

 

 音楽コーナーは、書籍だけでなく楽譜も充実。ピアノ譜からバンドスコアが置いてあり、、オーケストラのスコアなどは、下手な楽器屋、CDショップよりも満足の品揃えだ。でもそれだけにジャズの楽譜はピアノばっかり。チックコリアのコピー譜なんかもあったけど。ちょっと欲しくなる。

 映画、演劇から美術に向かって、なんとなく格好もおしゃれな雰囲気の人が多いように感じてしまうのは僻みでしょうか。なんかこんなぼさっとした格好ではいけないような気持ちにさせられるセンスのいい書籍が揃っている。

 写真コーナーはやっぱり綺麗なお姉さんの写真も一杯あって後ろ髪を引かれる。棚の中程に置かれた魚返一真『妄想カメラ』(青林堂:2400円)なんか、題名にかなりグっと来る物があるんだけど、むしろこっち側にあふれてきそうな妄想をこらえて何事もなかったように通り過ぎる。

 美術コーナーには、NY近代美術館の人気講師らしいアメリア・アレナス『なぜ、これがアートなの?』(淡交社)がビデオと一緒に売られている。正直その問を発したい気になることがしばしばあるけど、美術館に並んでいると「アートなのか」と納得してしまいがちなあたりが浅はかな俺。

 

 工芸・デザインの書籍が並ぶあたりの横の壁には、「鎮魂・ニューヨーク・ワールドトレーディングセンター」と題されたミニ写真コーナー。こういうあたりもさりげない雰囲気作りがあって、専門書を扱う書店らしい、ユーザーへのくすぐりがある。美術コーナーには画集もたくさん置いてあって、書店独特の雰囲気から離れて、ちょっと覗いて歩くのも楽しいかも知れない。

 

 一番奥は洋書のコーナー。雑誌からペーパーバック、おなじみのPenguin booksなんかが並んでいる。最奥にはビジネス関連の洋書から、日本について書かれた書籍が並んでいて、外国人の人たちが椅子に座って静かに熟読していた。