
 【捜査開始】
CM:翌朝目を覚ますと、ロス博士が朝食を作ってくれています。カレーです。
ニコラス:朝から(笑)。
CM:(ロス博士)「田中のマー君がそう言っていたからな」(※ハ○スの朝カレー)。
スティーヴ:「もぐもぐ……ウッ!!」となりながら朝食後の予定を立てます。まずは「グランド通り7533番地」を訪ねてみて、その後は地図を片手に10ブロック内のエリアを見て回りましょうか。事件のあった現場を一通り回ってみましょうよ。
トム:ゾンビから攻めるか、リード氏から攻めるか、どっちが良いんだろうねぇ?
ニコラス:警察はリード氏について教えてくれるのかね?
トム:そこは私立探偵は<捜査手続き>やら、リソース(※職業別に定められている特権のようなもの。例えば私立探偵は機密扱いされていない警察資料を閲覧できます)やらを利用できますので。
CM:全員で一緒に行動しますか? ちなみに、ロス博士も捜査には加わりますよ。
スティーヴ:ではトムは単独でリード氏の方から調査してもらえますか?
トム:OK。報告書にあったサットン警部にでも話を聞きに行ってみるか。
ニコラス:俺は<ジャーナリズム>で記事にならなかった情報がないかを調べてみるよ。図書館とか、公文書記録所とかで。
スティーヴ:では三手に分かれますか。現場にはくららとロス博士と私が行きましょう。
ニコラス:……さっきからCMがしきりに日付を気にしているので、迅速に動いた方が良いんじゃないかと(笑)。プレイヤー的な見方で。
CM:〜♪
トム:(笑)。
スティーヴ:よし。ではこれで行きましょう。
【捜査:トムの場合】
CM:まずトムから。地元の警察署に来ました。
トム:サットン警部に面会してデニス・K・リード事件について聞けるだけ聞き出します。
CM:なるほど。<捜査手続き>をロールしてください。
トム:102%あるので……(コロコロ)……93(笑)。
CM:一般判定ですので、成功すればOKです(笑)。アンドレ・サットン警部が現れて対応してくれます。「捜査に支障のない範囲でお教えいたしましょう。どこまでお教えできるかは<捜査>の段階判定の結果によりますな」と言ってきます。
トム:(コロコロ)M成功。
CM:(サットン警部)「デニス・リード氏の事件は未解決です。死体はまだ発見されていません。死体が盗まれてからの情報は途切れているため、正直捜査は行き詰っております。リード氏の追悼式がレイン=リザーバー墓地で執り行われましたが、当然、遺体は埋葬されていませんな」。
トム:くぅー、M成功ならこんなもんか。レイン=リザーバー墓地っていうのは?
CM:この近くにある墓地です。手続きとインタビューを終えた頃には夕方になりました。
【捜査:ニコラスの場合】
CM:次はニコラスです。
ニコラス:図書館で再度事件について見落としがないか調査します。
CM:では「主題:地元の一般的な情報」という漠然とした情報を得るために、<捜査>の段階判定をしてください。
ニコラス:(コロコロ)08! C成功です!!
一同:おおっ!
CM:ゾンビの襲撃のほとんどは、セントポールの治安の悪い10ブロック四方のエリアで起こっています。ゾンビ襲撃のエリアには墓地が3つ含まれています:デール・ラムゼイ墓地、エルムハースト墓地、レイン=リザーバー墓地です。
トム:ん? どこかで聞いたことのある墓地の名前が……。
CM:さらに、5ヶ月くらい前の新聞に奇妙な事件を見つけます。3ヶ月間に大勢の行方不明者が報告されています。行方不明者のほとんどは貧乏人かホームレスです。失踪事件は未解決ですが、約5ヶ月前に収束しています。
ニコラス:5ヶ月前に収束? デニス・リードが見つかったのはいつだったっけ?
トム:8月10日なので、約1ヶ月前ですな。
スティーヴ:逆に、ゾンビを作り出してからゾンビ・マスターを作ったというパターンも考えられますね。
CM:これがホームレス失踪事件に関する記事です。
「収容所の調査により、多数のホームレスが行方不明であることが判明」
セントポールのグラント通りにあるホームレスのための施設デイモン=プライヤー・センターが、サービス利用者の数が激減していると報告した。1984年の開設以来、収容所の利用者のこのような激減はかつてなかった。
「たいていの収容所には、定期的に訪れる“常連”がいるものです」と収容所の所長、マーク・ローレンスは語る。「何人かが他の都市に居を移したとしても、1ヶ月で33%も減少するのは以上です」。
永住地を持たないため、行方不明者は法律的には行方不明にあたらないと警察は述べている。警察は犯罪とは無関係だと見ている。
「新たな苦しみがホームレスを直撃」
地元の施設の最新の調査によると、セントポールのホームレスの数が激減しているとの事。
「我々の知る人々の多くが、単純に視界から消えてしまったのです。理由は分かりませんが、スタッフの多くは犯罪者や不良グループの仕業ではないかと疑っています」。デイモン=プレイヤー・センターのトッド・エドワーズ医師は、エリア内で施設のサービスを利用していた常連の40%以上が、ここ数週間姿を見せていないと報告している。「さらに、ここでサービスを受けている人たちの多くが神経質になっています。彼らはこのエリアを安全とは考えておらず、もうここには来たくないと思っているのです」。都市全体からの報告は、エリア内のホームレスの数が減少している事を示している。
地元の施設はホームレス各人に通りを避けて、出来るだけ施設に入るようにアドバイスしている。施設の最近の経費削減により、ここ数ヶ月でいくつかの施設が閉鎖を余儀なくされ、ホームレスを迎え入れる場所の数は減少してきている。
失踪の内の三件に関しては暴力が疑われていると、デイモン=プライヤー・センターの所長マーク・ローレンスは語る。ローレンスによると、最近の都市における非行少年グループの活動が増加し、この哀れな人々に害を及ぼしているとの事だ。
「都市から避難したホームレスで、郊外の施設が満員に」
最近の調査によると、郊外とミネアポリスのホームレス支援施設は定員いっぱいになっているが、セントポールの施設はほとんど入所者がない状態だ。ツインシティの郊外エリアへの浮浪者の移動は、これら哀れな人々に対する路上犯罪の増加によるものと思われる。数名のホームレスが匿名で語ってくれたところによると、セントポールの街路は危険すぎるのだという。ここ4ヶ月で何件もの失踪事件が起こり、その多くに犯罪が関わっている可能性があるのだ。
使用者の減少により、セントポールの2施設が一時的に閉鎖され、デイモン=プライヤー・センターとレキシントン収容施設だけがオープンしている。
「彼らの事が心配です。彼らが家や仕事がないという理由だけで、いくつかのグループが彼らを狙っているように感じられます。行方不明になった(ホームレスの)数名が、憎むべき犯罪の犠牲者なのかもしれません」。
「ミネアポリスの同業者は諦めません」とデイモン=プライヤー・センターのトッド・エドワーズ医師は語る。「彼らは自らの仕事に取り組むだけです。我々がそれが何かを見つけ出すまで、問題は解決しません。ミネアポリスの同業者が入所の要望に応えられるように願うだけです」。
通報を捜査している警察は“常連”のホームレスの30〜40%が姿を消したものと見積もっているが、それは見当違いな見積もりだ。公式の警察の見積もりより行方不明者は8〜10名多いだろう。
「たとえ行方不明者が10名しかいなかったとしても、その影響は街路のどこででも感じられています」とエドワード医師は語る。「昼食時に当施設を見回してみただけで……多くのテーブルに空席があるのが分かるでしょう」。 |
トム:これは単なるホームレス狩り事件として扱われているだけで、ゾンビ襲撃事件とは関連付けられていないようですな。
スティーヴ:ゾンビ事件よりも結構前の記事ですからね。暴力事件が疑われているというだけで、アンノウン絡みであるかさえも不明ですね。
ニコラス:ホームレスは何かを目撃しているのだろうか?
スティーヴ:可能性はありますね。支援施設に行ってみれば、まだ1〜2人くらいには会えるかもしれない。5ヶ月前収束ということでまた戻ってきているかもしれませんし。
CM:ニコラスはこのあたりで時間切れになって、夕方になりました。
【捜査:スティーヴ、くらら、ロス博士の場合】
セントポールに降り注ぐ日光がアンノウンの恐怖を少し和らげてくれる。道路は修復が間に合っておらず、中央に大きな穴が開いていて、側溝にはゴミが散らかっている。歩道に沿って浮浪者が座っており、彼らを密かに一瞥して過ぎていく世界を上の空で眺めている。湿度と温度が高い空気は、グランド通り7533番地の板でふさがれた店頭に沿って歩く君たちを快適にはしてくれない。
CM:7533番地周辺はこのような感じです(地図を渡す)。
スティーヴ:ふむふむ。
店舗はかつて衣類卸売業者兼仕立て屋だったように見える。今はホコリだらけで閉鎖されており、住人はネズミと昆虫だけだ。大きな新品の南京錠が店を閉鎖して、中に入れなくしている。
空き家の隣のドアは地元のカフェテリア、バーカー・キッチンのものだ。数名の幼い子供がレストランの隣の空き地で遊んでいる。君たちがそのブロックを調べていると、彼らは止まってそれを見ている。
ホームレス支援施設は近くにあって、正面ドアに大きな看板がかかっている。「一時閉鎖」。
スティーヴ:7533番地には何か看板がかかっていませんか? 「貸し店舗」とか「売り物件」とか?
CM:特に看板のようなものがかかっている事はないね。
この古い、風雨にさらされた建物は何年も前に放棄されたかのように見える。グランド通りに面した窓と2つのドアのそれぞれに板が打ち付けてあり、裏手の駐車場に面した扉は新品の南京錠でしっかりと施錠されている。入り口の上にかかった古い色褪せた看板にはこう書かれている:「へール衣料品店」。
スティーヴ:昔は衣料品店だったのか。近くにいる子供たちに話を聞くために近づいてみましょう。
CM:君たちが近づいていくと、子供たちの1人、女の子が君たちを見ると興奮してこう言う:「一緒に遊びたいの? 今日は施設はお休みだから、誰も遊んでくれないの」。彼女はバスケットボールを持って、ワクワクして君たちを見ている。
スティーヴ:「施設って言うのは、あのデイモン=プライヤー・センターかい?」。
CM:(女の子)「そうよ」。
スティーヴ:「……よし。じゃあ、1ゲームくらい付き合おう」と言って、バスケットボールをやってみますが(笑)。(身体技能<スポーツ>を技能なし値14%でロールするものの、当然失敗)まぁ、それを私に要求するのは無駄という事で、しばらくすると壁に手をついてゼーハー言っています(笑)。
CM:実はハイスクール時代にバスケットをやっていたという触れ込みのくららが……(技能なし値20%……コロコロ、出目は13)おお! どうにか付き合っています。カイル・ロス博士は子供相手にダンクを決めています。
一同:大人げないな(笑)。
スティーヴ:休憩時間に子供たちにこの7533番地で何か変わったことがないか、知っている事を聞いてみますけど。
CM:了解。『Chill』にはNPCとの交渉ルールがあるので、そいつを使って、と。人格(PER)はいくつ?
スティーヴ:20! 私に対人交渉を期待するのは無駄かと。
CM:くららは……40か。バスケットに付き合ってくれたので、子供たちからの友好的態度により+25%がつきます。くららは……(コロコロ)……60!
スティーヴ:(コロコロ)……03! C成功です。まさか成功するとは(笑)。
CM:子供たちは打ち解けて話しをしてくれるようです。(少女)「ここには幽霊が出るのよ! 夜に幽霊を見たもの――窓の後に忍び寄ってウロウロしていたわ。人間みたいなものが店の裏手に行くのも何度か見たわ。2日前の夜、幽霊が店の裏手の辺りをぶらぶらして、中に入っていくのを見たわ。怖いけど、パパはすごく大きいから、幽霊くらいやっつけられるわ」。
トム:店? バーカー・キッチンか?
CM:別の少年が近づいてきて真剣に君たちを見る。「僕も幽霊とモンスターを見た事あるよ」。彼は恥ずかしそうに続ける。「時々、お使いでお店に行くんだけど、意地悪な目が窓に打ち付けられた板の隙間からこっちを見ているんだ」。他の子供たちも口々に同じ事を言い、マネキンの姿の幽霊がそこに住んでいて、夜になると子供をさらいに出てくるのだと言う。
スティーヴ:モンスター?
CM:(別の少年)「何人かの子供が奴らに捕まったのさ。もちろん、僕たちは頭がいいから大丈夫だけどね、でも朝早くに外に出てごらん。朝には黒い染みが見られるから――それは素早く子供を連れ去る奴が残していくものなんだぜ」。
一同:ふ〜む。
CM:ただし、今のところ子供の行方不明者が出たという報道はされていないので、子供たちの主張は根拠のないものだと思われます。
スティーヴ:「デイモン=プライヤー・センターはいつ頃閉鎖されたか覚えているかい?」。
CM:(少年)「う〜ん、ちょっと前?」。張り紙には「資金不足により閉鎖。10月より再開予定」と書かれています。
スティーヴ:センターは公的なものなんでしょうか?
CM:いや、民間だろうね。
スティーヴ:民間ホームレス支援施設なんですか。ボランティア・ベースか。連絡先などは書かれていますか?
CM:連絡先は書かれていないねぇ。
子供たちと別れたスティーヴたちはエリア内の建物を一通り外から見て回ります。
建てられたばかりの新しい工場ビル、クラウドウッド・ロフト。「売物件」と看板が出ている3階建てのローン・オーク・アパート。酒屋、洗濯屋、サロン。
このエリアは都市の再開発計画が進んでいるエリアだという事が、ロス博士の口から語られます。
スティーヴ:ふむ。この店舗構成からすると、夜間はほとんど人がいなくなると考えられますね。
CM:(くらら)「確かにそんな感じね。ホームレス失踪事件も起きているし、夜間に人が徘徊していることもなさそうね」。
スティーヴ:それは夜間に拳銃を気兼ねなくぶっ放せると言う(笑)。
ニコラス:逆を言うと、アンノウンにとっても格好の隠れ家になるな。7533番地の廃店舗の中に何ものかが潜んでいるようだし。
スティーヴ:あくまで子供のいうことなので、事前に調べる必要はありますけどね。
CM:ではこのあたりで夕方になったので、スティーヴの班も捜査を切り上げるという事で。
【中間報告・その1】
CM:では「ただいま」という事でロス博士の家に全員戻ってきました。
ニコラス:お互いの情報をつき合わせましょう。そうすればやるべき事が浮かんでくるはず。「この7533番地に乗り込むしかない!」。
スティーヴ:「……墓地は?」。
ニコラス:「……あ」。
スティーヴ:(苦笑)。
ニコラス:「よし! 今から行くか!?」。
トム:夜に墓地に行くのはどうなんよ(笑)。
CM:ゾンビといえば墓地はつきものですからねぇ。
スティーヴ:「7533番地が非常に怪しいのは間違いない。10ブロック内にも入っているしな。子供から聞いた話によると、ともかく何者かが“いる”可能性は高い。早めに確認しておいた方が良いかもしれない」。
トム:レイン=リザーバー墓地は10ブロック内に入っているんだっけ?
CM:入っています。
ニコラス:「墓地に行けば、墓の中からゾンビが出てきたかどうかは分かるんじゃないか? 土が掘り起こされたような跡はあるだろうから」。
スティーヴ:「確かに。しかし、それは昼間にチェックした方が効率が良いだろう。明日の午前中にでも、墓地を見て回らないか?」。
トム:「うむ。そうだな」。
スティーヴ:「逆に、7533番地は夜に行けば人目につかずに調査できるかもしれない」。
ニコラス:しかし、7533番地に行くと、すぐに“ジ・エンド”の可能性もあるから、他の場所を事前に調べておいた方が良いかもしれない。【自信過剰】の俺は行くにやぶさかではありませんが(笑)。
トム:「バーカー・キッチンやベブの洗濯屋での情報収集をした方が確実ではある」。
CM:「確かに、まだ強攻策に訴えるには情報が足りないわね」と、くらら。「それにまだゾンビによる襲撃現場すら調査していないわよ」。
スティーヴ:実際、能力値や技能的に対人交渉が得意なニコラスやトムに情報収集に行ってもらいたいというのはありますね。私が行って変に怪しまれたりするのも嫌ですし(笑)。
トム:「では、俺たちが7533番地周辺で聞き込みをしている間に、スティーヴたちは現場を確認に行ってもらおう」。
スティーヴ:「うむ。了解した」。
CM:(ロス博士)「よし、決まりだな。さぁ、今日は一日歩き回って疲れただろうから、続きは明日にしようか」。
一同:そうですな。
CM:(ロス博士)「では良い夜を。ゆめゆめ油断召されるな!」。
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