![]()
![]() チルマスター(以下CM):あの恐怖の事件(※「Vengeance of Dracula」事件参照)からまたしばらくの時間が経過しています。ニコラスはヤンデレ妹に看病されて、通常の2倍の時間をかけて完治したところです。 一同:(笑)。 スティーヴ:前回は過去に類を見ないほど負傷ボックスにチェックが入りましたからね(笑)。 CM:なんやかんやとレベルアップもしつつ、そろそろ季節は秋、現在は9月です。 数年間かけて、SAVEはあらゆる種類の脅威の克服に取り組み、君たちそれぞれが何らかの方法でそれに参加した。人間の精神というものは何事にも「等級」や「レベル」といったレッテルを貼ってしまいがちなものだが、君たちが立ち向かってきた敵の中に容易に倒せたものなどいない。しかし、今また、かつて君たちが直面したものなど取るに足らないものにしてしまう程の脅威――存在――が、影を投げかけるために現れた。引退したエンヴォイが、調査の必要があるレポートをSAVEに送ってきたのだ。
ニコラス:「マニュアル2B」? |
……この腐敗した皮膚をもつ人型のものは、ことによると最も恐るべきアンノウンであるかもしれないレッサー・ゾンビ・マスター(別名:ドゥルジ・ナス)であり、幸いにも遭遇する事は稀である。コンゴからハイチにかけて、世界中で何例かが報告されている。1980年のアマゾン盆地への遠征が失敗した原因は、他に類を見ないゾンビ・マスターを原因とする可能性があるが(報告書1980-156f参照)、確証は得られていない。 ![]() 力に飢えた者の頭と両手は隠され、その胴体部は小峡谷や人里離れた場所に安置される。数日後(3〜7日と様々)、死体は起き上がり、かつての人間時代の精神はアンノウンのパワーによって消し去られるか、押し流されてしまう。こうなると、この存在は失われた頭部と両手を破壊する事でしか活動を止める事ができない。 ドゥルジ・ナスは死体を集める。力への欲望は、今や完全に死体をコントロールすることに繋がったからだ。ゆっくりと、それは死者の軍団を増やしていく、忌まわしい破壊の開始を命じるために。SAVEのエンヴォイであるカーラ・ピアソン博士は、人間の力への渇望はゾンビ・マスターになる事で増幅され、クリーチャーはパワーを失う事を妄執的に恐れるのだと推測している。ドゥルジ・ナスの破壊は、クリーチャーが鉄壁の守りを強いているために、きわめて難しい事だ(報告書1932-101i参照)。ドゥルジ・ナスほどの極端に破壊が困難な存在が人間を恐れているということは、まったく信じられない事だ。 ドゥルジ・ナスの破壊方法は1つだけ知られている。頭部と両手を発見してその体の上に乗せ、それから火葬することができれば、永久的に倒す事ができる。残念ながら、それは一筋縄では行かない事なのだが。 クリーチャーは広範囲に渡って幻覚を使い、死者をコントロールする事ができる。“レッサー”と呼称されてはいるが、ドゥルジ・ナスは恐るべき敵だ。元々、「グレーター・ゾンビ・マスター」とみなされる存在が発見されるまでは、このクリーチャーは単に「ゾンビ・マスター」とだけ呼ばれていた。SAVEはこの忌まわしいグレーター・ゾンビ・マスターが1体しか存在しないようにと願っている。 |
![]() |
![]() |
![]() |