耳が遠い
老化に伴い耳が遠くなったり耳鳴りがすることを老人性難聴といいます。
これは、耳の中の蝸牛(かぎゅう:いわゆるカタツムリ管)にある有毛細胞が
減少するためです。
有毛細胞には細かい毛が生えており、
この毛の根元がまず劣化し、高い音が聞こえにくくなります。
有毛細胞の劣化は個人差が大変大きいといわれます。
動脈硬化、糖尿病、脳血管障害、腎臓疾患などの方は程度が重くなります。
また、喫煙、脂っこい食品、塩辛い食品、運動不足、精神的ストレスも
進行を早め程度を重くする傾向にあります。
加齢により劣化しますから完全に防ぐことはできませんが、
少しでも遅らせる手だてはいくつかあります。
■老人性難聴を予防する栄養素■
耳の血行を改善するためにビタミンEやビタミンB12が有効です。
また、有毛細胞にはコンドロイチン硫酸が多く含まれており、
有毛細胞は一度失われると元に戻らない、といわれていましたが、
コンドロイチン硫酸の摂取で復活した事例があります。
アメリカの動物実験によると、
アルファリポ酸やコエンザイムQ10が難聴を抑えることが確かめられて
います。これらを一緒に摂ることで、強い抗酸化力が抗老化の働きをして
いると思われます。
また、中国では古来から、日本でも江戸時代に広く難聴対策として使われていた
ものに蜂の子があります。成虫になる前の蜂の子を使うのですが、
このような伝承されている民間療法も選択肢の一つです。
|