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超・究極 III 世 vs D-58ES
FE208ESが発表されたとき、コレダっと思いました。
これまでのFEシリーズでは、ずっと、あのサブコーンが気になっていました。何度切り取ってしまおうかと迷ったことか。そして、BH用と推薦しておきながら、裏側の処理の無神経なこと。今度のESは、バイアスプレートにテーパーが付けられて、空気の動きも滑らかそうです。 1997年製作した超・究極(候補)II 世に取り付けると、ESの低音域の解像度、高音域の繊細さ、低歪み感は、SSと比べて、歴然と優れていました。 II 世の空気室容積は約 8.6 L、スロート断面積は 175 cm^2 です。これをD−58ES並に拡げたらどうか。その音を確かめずには、いられなくなりました。 I 世と II 世では、D−55のサブロク5枚に対抗して、4枚に拘りましたが、 III 世では、5枚の範囲内で、音道が目一杯長くなるように設計してみました。 今回も、仕上がった外観がスマートに見えるように、合板の木目は、縦に揃えてあります。 次に、補強部分を除いた音道の断面を示します(同倍率縮小)。
続いて、主要なスペックを対比します。
(注1) 候補 III 世の 上段の幅:30.2cm、中段の幅:36.2cm
(注2) ユニット部分を含む (注3) 各音道の中心直線の長さの合計 (注4) サブロク(21mm) これは、正面図です(同倍率縮小)。
注目されるのは、D−58ESがサブロク8枚の使用に対し、III 世は5枚であるのにも拘わらず、空気室や音道がやや広く、音道の全長も長いことです。
これが、チューニングのときに、裁量のアローアンスを拡げてくれました。 D−58ESと III 世を対比した、考察の多くの部分は、D−55と I 世の場合と同様ですので、設計(2)を参照してください。
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